建築設計事務所を辞めたい理由8選!建築士がきついと言われる理由と対処法

緻密さと華やかさ、時には過酷さがあることで知られている建築設計の仕事。

建築士はただ単に建物を設計するだけでなく、その背後にある文化や歴史、居住者の夢や希望を形にする使命を担っているため、やりがいのある仕事です。

しかし、その重責や長時間勤務による心身消耗、厳しい労働環境などにより「建築設計事務所を辞めたい」と感じる人は少なくありません。

この記事では、設計事務所を辞めたいと感じる理由や建築士がなぜ「きつい」と言われるのか、そしてそれにどのように対処すればよいのか解説します。

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建築設計事務所を辞めたいと感じる理由8選

建築設計事務所を辞めたいと感じる理由として、以下の8つが挙げられます。

  • 大枠で見たときにルーティン作業になる
  • 一つひとつの仕事に対して伴う責任が大きい
  • 施主・現場監督・職人・メーカーとの折衝がつらい
  • 複数の建物を同時に進めるためマルチタスク能力が必須
  • 外注部分が多く想像よりもクリエイティブ感が無い
  • 忙しい合間を縫って難易度の高い資格を取る必要がある
  • 工法や建築基準法・施行令などの更新でインプットが多い
  • ここまでの実務状況的に時間外労働や休日出勤が多くなりがち

それぞれについて、詳しく解説します。

大枠で見たときにルーティン作業になる

建築設計事務所の仕事は、大枠で見たときにルーティン化しやすいです。

お客様との打ち合わせ、初期のプランニング、図面化して確認申請をして仕様決めと現場監督へ共有…といった作業の繰り返しで、新しくチャレンジすることが少なくなるケースも。

営業を兼ねていない設計士の場合は、さらに業務がルーティン化してしまう可能性もあります。

ルーティン作業が積み重なる結果として、モチベーションの低下に繋がることもあるでしょう。

一つひとつの仕事に対して伴う責任が大きい

建築士は建物の安全性や法規制の遵守など、非常に重要な責任を担っています。

少しのミスが大きな事故に繋がる可能性もあり、そのプレッシャーは非常に大きいです。

またクライアントの要望に応えるためには、精密な計画と細部にわたる注意が必要であり、それに伴う責任もまた大きなものとなります。

現場判断で何かを決める場面も多々ありますので、人によっては耐え難い重責がのしかかるでしょう。

施主・現場監督・職人・メーカーとの折衝がつらい

建築設計事務所の仕事では、多くの人とのコミュニケーションが求められます。

まず、施主との打ち合わせではお客様に対する接客スキルが求められますし、当然ながら一般的なビジネスマナーも欠かせません。

また現場監督職人との連携は、デスクワーク同士の関わり方とは違った点が多いため、人によっては気疲れしてしまうでしょう。

くわえてメーカーとの折衝業務も、建築業界で仕事をしていくうえでは欠かせません。

それぞれの利害がぶつかることも多く、調整能力や交渉力が求められることで、ストレスを感じる場合もあるでしょう。

複数の建物を同時に進めるためマルチタスク能力が必須

建築設計事務所の仕事では、複数のプロジェクトを同時進行することがよくあります。

一人の建築士が複数棟を監理している状況も珍しくないため、優れたマルチタスク能力が求められるのです。

そのうえ、建築は一つのミスが大きな影響を与えるため、全ての作業に気を抜くことができません。

同時に多くのことをこなさなければならないため、非常にハードな仕事となります。

外注部分が多く想像よりもクリエイティブ感が無い

設計事務所によっては、仕事の多くを外注に依存しているパターンもあります。

よくあるのが構造計算業務の外注ですが、事務所によってはプランニングや、そのプランの図面化などを外部企業に任せていることも。

よって自分でデザインや設計を行う部分が少なくなり、クリエイティブさを感じられないことがあります。

そのように、外注に任せる部分が多くなると自分のアイデアや創造性を生かす場が減り、仕事のやりがいが失われることもあるでしょう。

忙しい合間を縫って難易度の高い資格を取る必要がある

建築設計事務所の仕事では、さらなるスキルアップのために難易度の高い資格を取得することも重要です。

最たる例としては、お馴染みの一級建築士二級建築士といった資格が挙げられるでしょう。

しかし、日々の忙しい業務の中で資格取得のための勉強時間を設けることは非常に難しいです。

とくに、受験者からすると両資格ともに年々難易度が上がっていると言われており、初受験者からすると合格のハードルは高まっているといえます。

合格の可能性を高めるために資格学校に行くのも時間やお金がかかりますし、かといって取得しないとキャリアアップは難しいため、そのジレンマに苦しむ人もいるでしょう。

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工法や建築基準法・施行令などの更新でインプットが多い

建築設計事務所の仕事では、技術や知識を更新し続けるために、常に学び続けることが求められます。

たとえば、日本の木造住宅といえば以前は在来軸組工法が主流でしたが、その後にツーバイフォー(枠組壁工法)が広く普及してきて、さらにSE構法と呼ばれる木造ラーメン構造の建物も増えてきました。

また建築基準法や施行令は毎年どこかが変化するため、情報更新やインプットしなおしの機会は多くあります。

それでなくとも、建築物一つひとつの状況や細部の納まりは都度異なるため、基本業務のなかでも常に学び続ける姿勢が問われるものです。

常に学び続けることが難しいという人は、業務に対して億劫になってしまうかもしれません。

ここまでの実務状況的に時間外労働や休日出勤が多くなりがち

最後に、建築士は時間外労働や休日出勤も多くなることがあります。

そのうち、ここまで解説した様々な要素によって時間外労働が増えることはイメージしやすいでしょう。

もう一方の休日出勤についてですが、建設業のデスクワークといえば休日は火曜日や水曜日であることが多いです。

火事や水に流れるといった縁起の悪さから休日となっているのですが、たとえば確認申請は役所が対応可能な平日におこなうため、工期に間に合わせるために休日返上するケースも少なくありません。

またお休みが土日祝であった場合、お客様も土日祝がお休みであることが多いため、その都合に合わせて土日祝に打ち合わせを組むこともあります。

元々あった多忙さも相まって、結果として代休も取れなくなってしまうケースもあるでしょう。

もちろん、しっかり有休や代休が取れて残業代も支払われる企業も多いのですが、ワークライフバランスが自然に取りづらいという事情から、設計職を辞めたいと考える人も一定数います。

そもそも建築士の仕事内容とは?

ここまで紹介してきた建築士という職種についてですが、主な仕事内容は建築物を設計・監理するものです。

大まかにいうと、建築物を建てる際に必要な設計図や施工計画を作成し、現場での工事の進行状況を管理擦る作業だといえます。

また、施工中の問題や変更要求に対応したり、施工図や工事業者との調整をおこなったりもするため、センスや計算力はもちろん対人スキルも必要な仕事です。

公共施設や住宅、商業施設など様々な種類の建物を設計することが求められるため、建築における知識を網羅的に求められる職種だといえるでしょう。

建築設計事務所を続けることで得られるメリット

  • 地図に残る仕事ができる
  • クリエイティブな感性が養われる
  • 設計職という上流過程で建築に携われる
  • 高度な折衝業務やチームワークを学べる

建築設計事務所を続けることで得られるメリットとして、上記4点が挙げられます。

それぞれの詳細をご紹介します。

地図に残る仕事ができる

建築士の仕事は、成果が形として残り続ける仕事の代表例だといわれています。

地図に残って人にも言いやすいので、間違いなくやりがいのある仕事でしょう。

自身のアイデアやスキルを活かして建築やインテリアの計画・設計に携わることができ、完成した建物は自分が生きた証となって未来に残り続けるのです。

具体的な成果物が生まれるため、自分の手がけたものを見る喜びや達成感を感じることができます。

クリエイティブな感性が養われる

創造力を発揮できる建築設計の仕事では、デザインやレイアウト、素材の選定など自由度の高い仕事が求められます。

クライアントの要望や予算の制約もありますが、それを乗り越えながらアイデアを生み出し、オリジナリティあふれるプロジェクトを実現することができるのは、達成感も計り知れません。

とくに設計事務所というチームワークでは、建築士間でアイデアや知識の共有が活発に行われています。

定期的なブレインストーミングやミーティングが行われ、メンバー同士が情報を共有し合えることで、自己成長にもつながるでしょう。

困ったことや課題が生じた場合も、お互いに助け合いながら解決策を見つけていくことができるため、課題解決力や企画推進力、クリエイティブな感性が養われます。

設計職という上流過程で建築に携われる

建築における上流過程に関わる設計事務所では、プロジェクト全体の裁量権が与えられています。

クライアントとの打ち合わせや予算管理、スケジュール調整など、全体の管理や進行に携わるため、自己成長やスキルアップの機会も豊富です。

また設計事務所は、建築やデザインの知識を深めることができる環境です。

最新の建築技術やデザインのトレンドに、常にアンテナを張って知識を継続的に吸収していく必要があるものの、それらを活かす活かさないの選択も自在にできます。

裁量をもっていろいろなことができるという点は、建築士という仕事の大きな魅力だといえるでしょう。

高度な折衝業務やチームワークを学べる

構造計算やインテリアデザイン、プランニングやCAD操作など、建築士はそれぞれ異なる分野での経験や専門知識を持っているものです。

個々のメンバーの得意分野を活かしたチームの連携が生まれるため、様々な視点やアイデアが集まることはもちろん、チームワークにより得られる知識や経験も多くあります。

また社内だけでなくお客様や現場監督、メーカーや職人など様々な人と関わるため、高度な折衝業務が経験できるでしょう。

どんな仕事についても活かせるスキルが蓄積されるので、社会人としての能力を高めたい方は非常に勉強になるはずです。

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設計職を辞めたいときの対処法4選

設計職を辞めたいときの対処法として、以下の4つがおすすめです。

  • まずはキャリアプランを見直す
  • 辞める理由を明確にする
  • 同業種or建設業界の中で転職をおこなう
  • 全く別の職種に転職する

まずはキャリアプランを見直す

まずは、今後のキャリアプランを見直すところから始めましょう。

建築士としてどのように成功したいか、何歳までに二級建築士や一級建築士の資格を取りたいか、何年経験を積んで独立したいかといった点を整理して、逆算してみてください。

現状と照らし合わせて、そのキャリアプランが現実的に難しくなっていた場合は見直しが必要です。

その見直しというのは、キャリアプランを調整することはもちろん、そのまま実現できるように現状を変えるなどが方法が挙げられます。

また考えた結果、そもそも建築士という選択肢が適していないことに改めて気付くこともあるかもしれません。

今後について一度整理して、ベストな選択ができるようにしてください。

辞める理由を明確にする

キャリアプランを見直した結果、退職を選ぶこともあるでしょう。

建築設計の仕事を辞めるという決断は、人生において大きな変化です。

そのため、辞める理由を明確にすることは非常に重要です。

辞める理由があいまいでは退職の意向を伝えるときに不要な手間が発生するかもしれませんし、後々自分自身の後悔につながってしまいます。

自身のキャリアパスや目標との整合性を考え、将来に向けた計画を立てましょう。

辞める理由を明確にすることで、後悔や迷いのない新たな一歩を踏み出すことができます。

同業種or建設業界の中で転職をおこなう

退職する場合、そのまま転職活動を始める人もいます。

建築士として培ってきた経験やスキル、ノウハウを活かしたいなら建設業界での転職をおこなうべきです。

同じ建築士としての仕事はもちろん、別職種であれば必ず活躍できるでしょう。

全く別の職種に転職する

建築士としての専門知識を有効活用しないのはもったいないことではありますが、全くの異業種に転職するという選択肢も存在します。

その場合は、建築職を辞めることについて後悔は無いか改めてしっかり確認してください。

専門的かつ、業界の移り変わりが激しい建築系の職種は、離れる期間が長ければ長いほど復帰が難しくなるものです。

将来、戻りたくても戻れないというケースも考えられるので、ぜひ後悔のないように動きましょう。

建築設計を辞めたいという方々の口コミ・評判

建築設計を辞めたいという人はネット上にも一定数存在しています。

以下よりいくつか抜粋して紹介しますので、ご覧ください。

皆さん詳細こそ明らかにしていないものの、設計事務所の仕事が過酷であることから辞めたいと考える人が多いようです。

このように、多くの人が建築設計という職種を大変な仕事として捉えているため、年数を重ねる中で一度くらい辞めたいと思うのは、当然のことだといえるのかもしれません。

まとめ

建築設計の仕事は、確かに辛さもあります。

しかし、辞める前にまず仕事の辛さに耐えられないかどうかを本気で考えてみましょう。

辛さがあるからといってすぐに辞めることは、必ずしも正しい選択ではありません。

辛さに耐えられるだけの強さを持っている場合は、経験をしっかり積むためにも少し頑張ってみることもおすすめです。

しかし、もちろん皆さんの心身が健康でいることが第一ですので、きついと感じた場合はすぐに離職や転職を検討しましょう。

建築設計という、建築の前線で頑張ってきた方々であれば、建設業はもちろんどんな仕事に就いても活躍できるはずです。

ぜひ将来的なキャリアパスを考えながら、日々学び続けましょう。

転職にはリスクも伴いますが、当サイト「トントン」にご連絡いただければしっかりサポートさせていただきます。

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