ゼネコンはブラック!?やめとけといわれる理由や労働環境改善の取り組み

ゼネコンは労働時間が長く、激務でブラックだというイメージがあります。「やめとけ」といわれることも多いですが、その理由はなぜでしょうか。

この記事ではゼネコンの概要やブラックでやばい、やめとけといわれる理由、実はホワイトなゼネコンが増えている現状、スーパーゼネコンが取り組んでいるブラック脱却への取り組みについて解説します。

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そもそもゼネコンとは

ゼネコンとはゼネラルコントラクターの略称で、元請け業者として建築や土木などの工事を請け負う会社です。建築は「設計・施工・研究」の3種類に分かれますが、ゼネコンではこの3つを1つの会社で実施します。

一般的な建設事業者が設計と施工を請け負うのに対し、ゼネコンは研究の機能を有する会社である点が相違点です。ゼネコンとは建設事業者の中でも、総合的に建設業界の事業を請け負う会社と理解しましょう。

ゼネコンがブラック・やばい・やめとけといわれる理由

ゼネコンは建設業界の中で規模の大きい企業でありながら「ブラックでやばい、やめとけ」という評判も多いです。どうしてゼネコンはやめとけと言われるのか、理由を解説します。

  1. 納期が短期間すぎる
  2. 転勤が多く生活基盤が整わない
  3. 労働時間が非常に長く残業も多い
  4. 職場の人数が多く対人関係面でストレスを抱えやすい

納期が短期間すぎる

ゼネコンがブラックでやばいと言われがちな理由は、工期が短期間すぎるためです。ゼネコンは大規模な工事を請け負うことが多いのですが、その工期が短すぎて短期間で大量の作業をこなさなければなりません。

そのためゼネコンに勤めている施工管理や職人は下請けの管理や現場管理など業務量が非常に多く、業務負荷が非常に高く、常に工期を意識したプレッシャー下で仕事するためブラックだと言われます。

転勤が多く生活基盤が整わない

ゼネコンは全国的に営業所を展開しており、転勤も多いです。遠方の現場へ派遣されれば数年単位で単身赴任せざるを得ないこともあり、生活基盤が整いません。

せっかく現地に慣れた頃に現場が終わり、また次の赴任先へと転勤を繰り返すケースもあり、負担を感じる社員も多いです。

労働時間が非常に長く残業も多い

ゼネコンは短期間で工事をこなさなければならない現場が多く、業務負荷が高いです。決まった工期に工事を完成させるため早朝に出勤したり、深夜まで仕事をしなければならない時期もあります。

そのため残業が多くリフレッシュの時間が取れないため、繁忙期はかなり過酷な労働環境になるケースもあるでしょう。

職場の人数が多く対人関係面でストレスを抱えやすい

ゼネコンは会社規模が多く社内だけでも関わる人数が多いです。

出世競争なども激しく、社内の人間関係に疲弊する人もいます。さらに、ゼネコンの下請けや職人たち、協力会社や施主とも良好な関係を保つ必要があり、コミュニケーションでストレスを感じる人も多いです。

ゼネコンは意外とブラックじゃない?ホワイトなゼネコンが増えている

ブラックなイメージがあるゼネコンですが、実はホワイトなゼネコンも増えています。どうしてゼネコンはホワイト化しているのか、その理由を解説します。

  1. 国の指針により大手から働き方改革を取り入れている
  2. 資金力があるためDXを取り入れやすい
  3. 仕事のやりがいが高い
  4. 大手ゼネコンは離職率が低い傾向にある

国の指針により大手から働き方改革を取り入れている

2019年より働き方改革関連法案が施行され、全業界で労働時間の削減や労働環境の改善の動きが強まりました。しかし、建設業と運輸業については業務が特殊であることも鑑みて、労働時間上限の規制の猶予が5年間与えられていました。

しかし、2024年4月より建設業にも労働時間上限規制が適用され、それを前にして大手ゼネコンを中心として建設業界も働き方改革に向けて動き出しています。

具体的には業務の社外外注や建設DXによる業務効率化、週休2日制の導入や待遇改善など今までブラックな環境を作り出していた要因を是正し始めています。

資金力があるためDXを取り入れやすい

ゼネコンは規模が大きいため資金力があり、国の方針に対してスピーディに動けます。国としても建設DXを推進していますが、中小企業は資金力がないためすぐにITツールを導入できません。

一方でスーパーゼネコンは資金力を使って即座にIT機器を取り入れて効率化に動き、中小のゼネコンもその動きに追従してDXが進みました。

一般的な建設事業者や工務店よりも早く建設DXを取り入れられるため、今までアナログで作業をしていた台帳管理や原価管理などの煩雑な事務作業などが効率化し、長時間労働を是正できています。また現場においても作業ロボットやウェアラブルカメラを導入して労働者の安全性を高め、危険なく作業できる環境作りがされています。

仕事のやりがいが高い

ゼネコンは規模の大きな工事の受注が多いため、仕事としてのやりがいは高いです。そのためゼネコンで働く人の中にはやりがいがあり、仕事が楽しいと感じている人もいます。

特に公共物の工事も多く、施工管理を担当すると構造物に名前が残るなど住宅建設などではないゼネコンならではのやりがいが好きで仕事を続けている人も多いです。

大手ゼネコンは離職率が低い傾向にある

ゼネコンがホワイトな傾向がある理由として、離職率の低さも挙げられます。例として、スーパーゼネコンの離職率をまとめました。

社名離職率
大林組1.7%(2022年度末のデータ)
鹿島建設1.1%(2022年度末のデータ)
清水建設1.7%(2022年度末のデータ)
大成建設1.6%(2022年度末のデータ)
長谷工コーポレーション2%
引用:各社ホームページ

一般的に離職率は10%以下であればホワイト企業といわれますが、スーパーゼネコンは2%以下と離職率はかなり低いです。待遇が充実しており受注工事規模が大きくやりがいが高いことが、離職率の低さにつながっているのでしょう。

また、紹介した大手ゼネコン各社は労働環境の改善に早くから取り組んでおり、休日取得や長時間労働の改善、建設DXによる省人化にも早くから取り組んでいます。

以上のことから、ゼネコンだからブラックというのはやや早計です。ゼネコンは意外とブラックではなく、中小の建設事業者よりも働き方改革への適応も早く、より進んだ対応ができていることも知っておきましょう。

スーパーゼネコンのブラック脱却に対する取り組み

より具体的にスーパーゼネコンのブラック企業脱却に対する取り組みについて紹介します。

  1. 大林組
  2. 鹿島建設
  3. 清水建設
  4. 大成建設
  5. 長谷工コーポレーション

大林組

大林組は全ての社員が柔軟な働き方ができるよう取り組みしています。具体的には、以下のような仕組みを取り入れて社員一人一人のライフワークバランスが取れるような工夫をし、労働環境改善に取り組んでいます。

取り組みの内容
  • 長時間労働に対して医師による健康診断
  • 労働時間の縮減
  • 休暇取得の推進
  • 時間外労働の縮減
  • 育児休暇制度の導入
  • 配偶者出産休暇
  • 子育て休暇
  • 育児のための時差出勤
  • 短時間勤務制度の拡充

特に育児関連には力を入れており、男女共に育児に参加できる環境を作るなど、ライフステージに合わせた働き方を選べるようなシステムを取り入れています。

鹿島建設

鹿島建設では、長時間労働対策を一番の課題と捉え、国の法令遵守を目指して労働環境改善に取り組んでいます。

取り組みの内容
  • 過重労働の防止に関する健康管理体制強化
  • 人事部と社員組合によるライフワークバランス推進
  • 時短キャンペーン実施
  • 休日消化の推進
  • 週休2日推進本部への参加
  • 休暇取得推進
  • ワークシェアリングによる業務量分散
  • 業務の再検討
  • デジタルツールの導入
  • 機械化・自動化施工の導入による省人化

労働時間を短縮するために週休2日を取り入れたり、ワークシェアリングやDXを導入するなど、建設業界でもいち早く環境改善へ取り組んでいるゼネコンです。

清水建設

清水建設では働き方改革の実現にむkてて、2017年10月から取り組みを始めています。

取り組みの内容
  • 週休2日制の導入
  • 時間外労働時間の削減
  • 労働時間合理化連絡会の開催
  • ライン管理の徹底
  • 年休5日の取得義務化
  • スライド勤務制度の導入
  • 代休取得の徹底
  • 在宅勤務の導入

労働時間の削減に欠かせない休日取得の取り組みも進んでおり、代休取得を徹底するなど社員の過重労働を減らすように動いています。

大成建設

大成建設では、労働時間の削減や休暇取得、人材確保に重点を置いた対策が取られています。

取り組みの内容
  • 時間外労働削減ロードマップの策定
  • 健康管理残業時間の策定
  • 休日と代休取得の取り組み
  • 作業所閉所により週休2日制度導入
  • DX導入により効率化・省人化
  • リフレッシュ休暇の導入
  • 再雇用制度

労働時間の削減やリフレッシュ休暇制度の導入により、従業員がリフレッシュできる環境を構築しています。

また、再雇用制度で人材確保を行い、業務負担の軽減や人手不足の解消にも取り組んでいます。

長谷工コーポレーション

長谷工コーポレーションでは、労働環境や安全衛生改善に取り組み、より働きやすい企業を目指しています。

取り組みの内容
  • シニア人材の活用
  • 建設作業所土曜日一斉閉所
  • 労働災害撲滅のための委員会設置
  • 安全意識への啓発活動
  • 作業所安全衛生パトロール
  • 健康支援
  • 生活賃金の支援

長谷工コーポレーションは労働時間や休日取得だけでなく、作業現場の事故の軽減目標の達成や生活賃金の応援など、幅広い取り組みを発表しています。

まとめ

ゼネコンはブラックといわれがちですが、大手を中心として労働環境改善は進んでいます。働き方改革適用の後押しもあり、今後ゼネコンはより働きやすくやりがいの高い職場になる可能性が高いでしょう。

今ゼネコンで働いていてブラックだと感じる方は、より大手を目指すのも選択肢の1つです。また、ゼネコンで働いてみたいと思っていたものの、労働環境が気になっていた方はホワイトなゼネコンを選ぶことで充実した仕事とプライベートの両立が可能となるでしょう。

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