石綿作業主任者の技能講習と試験内容や従事者と主任の違いも解説!

石綿作業主任者は、現場周囲の環境と作業員やその家族の健康を守る重要な仕事です。

今回は石綿作業主任者の資格取得を検討している人のために、業務の内容、2日間の技能講習と修了試験の内容を説明します。また、間違えやすい石綿取扱作業従事者との違いも説明するのでぜひ一読くださいね。

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石綿作業主任者の職務とは?

石綿作業主任者の職務

石綿作業主任者の業務に関係する『石綿(いしわた)』とは、”せきめん”、”アスベスト”とも呼ばれる繊維状の鉱物のことを指します。

1975年まで多くの製品、車、船、建築材料に使用されていましたが、人体への深刻な健康被害が判明したため、2006年以降は全面的に使用が禁止されています。

石綿の除去作業を行う事業者は、労働安全衛生法第14条6条23号により、必ずひとり石綿作業主任者を選任して現場に配置しなければなりません。

石綿作業主任者とは2006年に新設された国家資格です。また、2006年以前に「特定化学物質等作業主任者」の資格を取得している人も石綿作業主任者としてもみなされます。

石綿作業主任者の職務は、石綿を使用した建築物や工作物の解体作業現場を指揮・監督すること。具体的な職務内容を以下にまとめました。

事前調査

書面調査設計図書(施工記録や維持保全記録)を参照し、石綿含有建築材料が使われている場所を把握する。
現地調査現場に行って石綿含有建築材料を直接確認するとともに、不明な材料は試料を採取して分析機関へ発注する。
※事前調査については2013年10月から新しい制度が実施されるため、後で詳しく説明します。

作業計画

事前調査の結果を踏まえて作業計画を作成し、関係労働者に周知します。ただし、施工中に予期しない石綿含有建材を発見した場合はその都度計画を見直して対処する必要があります。

作業計画に盛り込む事項
安全管理体制統括安全衛生責任者や環境測定機関、産業廃棄物の収集運搬業者と最終処分業者など
作業方法と順序石綿含有建材の撤去・解体方法と手順。建材ごとの除去方法や手順
粉じん発散防止、抑制措置建材に応じた適切な湿潤化の方法(散水や薬剤塗布など)
粉じんばく露防止措置建材の種類や作業方法に応じた呼吸保護具や保護衣の種類
隔離・立ち入り禁止措置適切な範囲と方法
その他作業環境測定や周辺環境への対策など

書面や図面の作成と届け出

労働基準監督署や都道府県知事などへ届け出る書面や図面を作成して提出します。

書面や図面の例
現場周囲の状況と四隣との関係を示す図面、粉じん発散防止・抑制措置を含む工法の概要、粉じんばく露措置を含む労働災害防止の方法および設備をしめす書面か図面、建設リサイクル法、自治体の条例による届け出

作業計画の実施

前述した石綿作業主任者の職務内容のうち、建築物の事前調査については2023年10月より「建築物石綿含有建材調査者」もしくは「日本アスベスト調査診断協会に登録している者(同年9月30日以前までの登録者のみ)」が行うことになりました。

この制度改正は、事前調査不足で解体工事が行われてしまった事例などの報告を受け、厚生労働省が調査の精度底上げを目的としたものです。

したがって、石綿作業主任者が今まで通り建築物の事前調査を行う場合は、新たに建築物石綿含有建材調査者の講習と試験を受けなければなりません。

建築物石綿含有建材調査者については、石綿総合情報ポータルサイトのこちらのページを参考にしてください。

作業内容の例
作業現場内に隔離・セキュリティゾーン・立ち入り禁止の掲示を実施。呼吸保護具や保護衣の管理、作業員に着用の徹底を指導。作業場所や休憩所の清掃。負圧や除じん装置の適切な設置。除去した石綿を安全に専門業者へ引き渡すまで。

石綿作業主任者と石綿取扱作業従事者の違い

石綿作業主任者と石綿取扱作業従事者の違い

石綿作業主任者と間違いやすいのが「石綿取扱作業者」ですね。

■石綿取扱作業従事者とは

石綿取扱作業従事者特別教育という4.5時間の特別講習を受けた人(試験などは無い)です。石綿を取り扱う作業が認められていますが、石綿作業主任者の指揮・監督がなければ作業することができません。

■石綿作業主任者とは

石綿作業主任者技能講習という2日間の技能講習を受講して修了試験に合格した人です。石綿を取り扱う作業および石綿取扱作業従事者の指揮・監督を実施できます。

なお、石綿作業主任者技能講習に合格した人は石綿取扱作業従事者特別教育を受講する必要はありません。

石綿作業主任者の技能講習と試験内容

石綿作業主任者の技能講習と試験内容

石綿作業主任者技能講習は2日間(トータル11時間)に分けて行われ、最終日の修了試験に合格すると、当日もしくは後日に郵送で修了証をもらえます。

特に受講資格はありませんが、18歳未満は労働基準法の年少者労働基準規則により作業主任者にはなれないことから、受講対象外にしている機関もあるようです。

講習は基本的に終始座学ですが、メーカー担当者による呼吸保護具の装着練習をはさむケースもあるでしょう。

講習の内容は中央労働災害防止協会の「石綿作業主任者テキスト」に沿って薦められます。テキストの大まかな内容は以下の通りです。

1章石綿による障害とその予防措置石綿の定義や基礎知識、有害性と健康障害石綿の定義と石綿関連の疾患の分類、健康診断の実施や健康管理手帳の交付について学びます。
2章作業環境の改善方法石綿含有製品の知識、解体時のばく露防止対策、製造等の作業環境管理(除じん装置や排気装置など)、その他の労働衛生管理(湿式化や清掃)作業前、作業中、作業後の業務を具体的に学びます。例えばプラスチックシートで養生する手順と方法などです。
3章労働衛生保護具呼吸用保護具、保護衣、保護手袋やシューズカバーの種類と装着方法多くの場合、実際に保護具を用いて装着の練習をします。
4章関係法令労働安全衛生法、労働安全衛生法施行令、労働安全衛生規則、石綿障害予防規則、じん肺法、じん肺法施行規則すべてを暗記するのは困難です。講師が大切な箇所を強調してくれます。

要注意!講習費用は一律ではない

会場は各都道府県の労働局安全課や労働基準協会連合会、労働局登録教習機関などの登録教習機関です。教習機関は厚生労働省の「登録教習機関一覧」をご確認ください。

石綿作業主任者技能講習は、地域が同じでも教習機関によって受講費が違う点に注意が必要です。 お住まいの地域以外で受講しても問題ありません。一部ですが下記の表で比較してみました。

登録教習機関地域受講費テキスト・資料代合計(税込)
公益社団法人東京労働基準協会連合会東京13,200円1,980円15,180円
住建センター株式会社東京内訳無し20,000円
技術技能講習センター株式会社東京・千葉県・神奈川11,900円1,980円13,880円
公益社団法人北海道労働基準協会連合会北海道12,100円1,980円14,080円
一般社団法人環境総合研究所北海道15,000円2,000円17,000円
公益社団法人大阪労働基準連合会大阪12,100円1,980円14,080円
一般社団法人 新潟県労働衛生医学協会 教育研修部新潟11,220円2,060円13,280円
一般社団法人徳島県建設業協会・建設業労働災害防止協会・徳島県支部徳島県9,100円会員:1,950円
非会員:1,410円
会員:11,050円
非会員:10,510円

石綿作業主任者 試験内容

石綿作業主任者技能講習の修了試験は、講習で用いた「石綿作業主任者テキスト」の中から出題されます。講師が繰り返し強調してくれた箇所を覚えていれば十分解けるはずです。ひっかけ問題などはありません。

例年出題される可能性が高いのは、石綿関連の疾患「石綿肺」「肺がん」「中皮腫」「非腫瘍性胸膜疾患」、関係法令のうち「石綿障害予防規則」、労働者の健康管理手帳の取り扱いなどです。

また、呼吸用保護具の種類「送気マスク」「電動ファン付き呼吸用保護具」「防じんマスク」の各特徴も把握しておきましょう。

合格率と難易度は?

石綿作業主任者の合格率はほぼ90%といえます。

合格率を発表している教習機関は見当たりませんが、講習がメインで修了試験はあくまでも確認というイメージです。ただし、欠席や途中棄権した場合の振替試験などは一切ないため、講習申し込みからやり直しとなります。

難易度が低いとはいえ、解体業、建設・内装工事会社、石綿除去作業の専門業者、アスベスト調査・分析機関で働く人には必須といえる専門資格です。

まとめ

石綿除去作業の事前調査を行う「建築物石綿含有建材調査者」の受講資格には、学歴や所有資格に応じて実務経験が必要とされています。

しかし、石綿作業主任者だけは実務経験なしで受講資格を得られるというメリットがあります。ぜひ、次なるキャリアアップも検討してみましょう。

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