
施工管理者の一日の流れを5STEPで解説!きつくない企業の見極め方も紹介!
施工管理の仕事はきついイメージがありますが、1日の流れはどうなっているのでしょうか。この記事では施工管理業務の1日の流れをパターン別に解説し、きついと言われる理由やホワイトな会社の探し方を紹介しています。
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目次
施工管理業務の一日の流れを解説!
施工管理者の主な役割は「工程管理・品質管理・安全管理・原価管理」の4つです。施工管理者はこの4つを1日の中で実施しなければなりません。
イメージがつきにくい施工管理業務の流れについて、とある1日の流れを紹介します。
- 朝礼|8:00~8:30
- 現場巡回|8:30~12:00
- 打合せ|13:00~15:30
- 現場巡回|15:30~16:30
- 事務作業|16:30~18:00
1.朝礼|8:00~8:30
施工管理の1日は、朝礼から始まります。朝礼の内容は職人を含めた職員への情報伝達です。主に以下のような情報を伝達します。
- 当日の施工内容
- スケジュール
- 危険箇所についての共有
- ヘルメット・安全帯の着用チェック
- ラジオ体操
朝礼において施工箇所や工程を確認することで、無駄なく円滑に施工を進める狙いがあります。また、安全管理として危険箇所がある場合は職人に共有し、また安全装備がされているか確認するのも朝礼の重要事項です。最後にラジオ体操をして体をほぐし「ご安全に」と声かけをしたら、作業開始となります。
2.現場巡回|8:30~12:00
施工管理者は朝礼後に現場を巡回します。巡回の目的は以下のとおりです。
- 施工の進捗状況チェック
- 作業員への指示
- 台帳に使用する写真の撮影
- 危険箇所のチェック
巡回しながら作業の進捗を確認し、作業員に必要な指示を出します。もし何かトラブルがあれば早急に対応。台帳に使用する写真撮影も巡回中に実施することが多いです。工事写真は巡回中に撮影し忘れると台帳に抜け漏れが生じるため、忘れずに撮影しましょう。
3.打合せ|13:00~15:30
昼食を挟んで13時ごろから、施工管理職は各所との打ち合わせをおこないます。職人さんと打ち合わせをして工事進捗に遅れがないか確認したり、万が一遅延が生じている場合は新しく工程を組み直したりして、訂正後のスケジュールを共有。打ち合わせを通じて職人と施工管理者の意思疎通が取れるので、現場での打ち合わせは非常に重要です。また、作業をしていて見つかった新たな危険箇所があれば共有しあい、施工管理者が安全対策を講じます。
また資材の仕入れ先と打ち合わせをして、資材の手配スケジュールや搬入方法について打ち合わせしたり、産廃処理業者と連絡を取り合って処理日時を決定したりする場合も。その他、協力会社と人員配置や新たな人員の補充についての打ち合わせをしたり、発注元の会社や行政機関との打ち合わせをする日もあります。
4.現場巡回|15:30~16:30
打ち合わせが終了したら施工管理者は現場の巡回を再開します。巡回の内容は午前中とほぼ同じで、施工箇所のチェックや写真撮影、進捗の確認が主な仕事です。
5.事務作業|16:30~18:00
基本的に現場作業は日没までで終了となるため、終了後に施工管理者は事務作業をおこないます。施工管理者が担当する事務作業は、主に以下のような内容です。
- 工程表の確認と修正
- 明日以降の作業の段取りチェックと調整
- 工事原価の計算
- 図面の確認や修正、変更
- 報告書や申請書類の作成
- 日報の提出
施工管理者は帰社後に本日の進捗を元に工程表を再度確認して、遅れている場合は再度日程を調整します。翌日の作業に備えて作業を洗い出し、段取りのチェックや必要なら調整作業もしておきます。
また施工管理者は原価管理も重要な仕事の1つです。工事原価が予算を超えていないか、日次でチェックするために、その日の原価を計算してまとめます。そのほか、設計図と実際の工事で差が出た場合は図面を修正して、竣工図がスムーズに作れるよう準備します。
その他会社や行政へ提出する報告書や申請書類も、現場作業完了後に作成することが多いです。最後に日報を提出して、施工管理職の1日は終わりとなります。
施工管理者の1日の流れをケース別に紹介!

施工管理者の1日の流れは、以下のような条件によって変わります。時期や天候、時間帯によって仕事内容が変わるので、臨機応変な対応が必要です。
- 繁忙期の場合
- 雨などで現場が中止の場合
- 夜間工事の場合
- 一年目の新人の場合
繁忙期の場合
建設業界は一般的に9月と12〜3月が繁忙期です。この時期はいつもより施工管理の仕事が増えるため、1日のスケジュールは以下のようになります。
- 8:00〜8:30 朝礼
- 8:30〜12:00 現場の巡回
- 13:00〜17:30 打ち合わせ
- 17:30〜22:00 事務作業
1日の流れは現場の巡回と打ち合わせと普通のスケジュールと変わりません。ただし、終業後は膨大な量の事務作業が待っていることが多く、帰宅が22時ごろになることもあるでしょう。繁忙期は施工管理にとって、労働時間が長くなり少々ハードですが、残業代はその分しっかりもらえます。一時的に収入が増えると割り切って、繁忙期を乗り越えましょう。
雨などで現場が中止の場合
工事現場が雨や雪、強風など天候の影響で休みになった場合は、施工管理は主に以下のようなスケジュールで動きます。
- 8:00 出勤
- 8:00〜19:00 打ち合わせや事務作業
仮に現場が休みであっても施工管理職は休みにはなりません。事務所へ出社して事務作業をまとめて片付けます。特に重要なのが工程表の修正作業です。雨で現場が休みになった分遅延が生じるため、工程表を再度調整して工期に間に合うように再度工程を組み直しましょう。また、雨天後は現場が滑りやすいなどの事故リスクが高くなるため、安全対策をするのも施工管理職の雨の日の重要な仕事です。
夜間工事の場合
道路の補修工事など、昼間にできない工事は深夜に実施されます。夜間工事の日の施工管理者の1日の流れは以下のとおりです。
- 8:00〜8:30 朝礼
- 8:30〜12:00 現場の巡回
- 13:00〜17:30 打ち合わせや現場の巡回
- 17:30〜19:00 事務作業
- 19:00〜23:00 仮眠
- 23:00〜翌5:00 夜間工事の巡回
- 5:00〜7:00 事務作業
夜間工事前日の作業は通常通り8:30から開始し、17:30まで作業をします。その後一度事務所へ帰って事務作業を済ませ、19時から仮眠のために帰宅します。仮眠をとった後に23時ごろから工事開始です。基本的に作業中は巡回作業や指示出し、危険箇所の共有や安全管理を実施します。夜勤終了後は一度事務所へ帰宅して、再度事務仕事です。スケジュール的にハードに見えますが、次の日は1日休みになるため翌日にゆっくりリフレッシュできます。
一年目の新人の場合
施工管理職について1年目の新人の場合は、ベテランとは違う1日のスケジュールになります。まだ仕事の流れを把握できていないため、先輩の施工管理者がついて仕事を覚えながらの作業となるためです。
- 8:00〜8:30 朝礼
- 8:30〜12:00 現場の巡回
- 13:00〜17:30 打ち合わせや現場の巡回
- 17:30〜20:00 事務作業
基本的な作業は先輩施工管理者の補佐であり、工事写真を整理したり、必要な図面や書類のコピー作業がメインとなります。まだできる仕事が少ないため比較的早く退勤できますが、仕事を覚える絶好のチャンスなので、先輩の仕事をよく見て施工管理の仕事をマスターしましょう。
仕事の流れからなぜ施工管理はきついといわれるのか?
施工管理はきつい仕事と言われがちですが、その理由を2つ紹介します。
- 残業時間が長くなりやすいから
- 週休一日制の会社が多いから
残業時間が長くなりやすいから
国土交通省「建設業を巡る現状と課題」によると、建設業の総実労働時間は2000時間以上で、年間出勤日数は240日です。産業全体の平均総実労働時間が1950時間、出勤日数が211日であるのに比べると、残業や出勤日数が多いことがわかります。
所定の労働時間である8時間で計算すると本来の労働時間は1920時間が標準ですが、建設業においては約80時間以上、1日に3時間以上残業があります。これは施工管理職が現場を終えてから事務所で作業を行うためであり、残業の長時間化につながっています。
週休一日制の会社が多いから
建設業では慣習や工期厳守の必要性から、週休2日が浸透していません。天候に現場が左右されやすく、また職人が歩合制で働いているため「働けば給料が増える」という考えがあるからです。
前述した残業時間の項目で触れたように、建設業は年間の出勤日数も他産業と比べて多く、休みを週に2日取れない傾向があります。施工管理は残業時間が長いうえに休みが少ないため、きついといわれているのです。
2024年4月から施行される「働き方改革」で施工管理の見直しが検討される!【残業時間の減少・休みの増加】
施工管理は残業が多く休みも少ないため、労働環境が悪いのは確かです。労働環境の悪さから3Kとも呼ばれ、若手の離職率も10代は29.4%、20代は19%弱、30代は12%とかなり高いです。(【参考】建設技能労働者を取り巻く状況)
また、建設業に従事する人の中で55歳以上の人の割合は36%となっており、高齢化も懸念されています。(【参考】労働力調査)
高齢になった職人が退職し、若手が建設業に従事しなくなれば、建設業の人手不足がさらに悪化します。これを防ぐべく政府は、働き方改革において残業時間の上限規制を2024年4月より建設業にも適用すると決定しました。また、努力義務ではありますが、週休2日制の導入も推奨しており、大手ゼネコンを中心に週休2日を導入する建設業界の企業が増えています。
今後施工管理の労働環境は改善される可能性が高く、残業時間や出勤日数の問題も解決する可能性が高いでしょう。
一日の仕事がきつくなりすぎない企業の見極め方
施工管理としてライフワークバランスをとりやすい企業を見極める方法を2つ紹介します。
- 求人内容を確認する
- ネットで口コミを見てみる
求人内容を確認する
施工管理の求人をチェックする際はまず、以下をチェックしましょう。
- 給与
- 資格手当の有無
- 休日の日数
給与待遇はもちろん資格手当の有無により、給料の総額がかなり変わります。また、週休2日制を取り入れている企業は労働環境への意識が高いため、比較的ホワイトな傾向にあります。
また残業手当が基本給に含まれている「みなし残業代」がないかも確認してください。みなし残業の場合は、手当をもらっている以上その時間分の残業が当然とみなされ、結果的に残業時間が長い可能性が高いからです。
ネットで口コミを見てみる
施工管理の求人内容はもちろん、インターネットの口コミも参考にしましょう。志望先の企業で働いている人の名前の声は、会社の内情の理解に役立ちます。実際の残業時間や待遇などがわかるかもしれません。もちろん全てが事実とは限りませんので、参考程度に調べてみると良いでしょう。
まとめ
施工管理の1日の流れは朝礼から始まり、現場の巡回や打ち合わせを終わらせた後に事務作業をしています。残業時間が多くきついイメージがありますが、2024年4月以降は働き方改革の残業時間上限規制の適用により、労働環境は改善していくと予想されます。
1日の流れがきつくない施工管理の仕事を見つけるコツも参考に、ライフワークバランスが取れる職場や環境を探しましょう。