不動産営業はブラックな仕事?その理由とブラック企業の見極め方について徹底解説!

不動産営業はブラックな仕事と思われがちです。しかし「令和4年上半期雇用動向調査結果の概況 」によると、不動産業の離職率は8.3%と10%を下回っており、著しく高いとはいえません。この記事ではなぜ不動産営業がブラックだと言われるか、ブラック企業の見極めや転職成功のコツについて紹介します。

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不動産営業がブラックだと言われる理由5選

不動産業界の離職率はさほど高くないにも関わらず、不動産営業はブラックな仕事というイメージが定着しています。不動産営業にブラックなイメージがある理由は、主に以下の5つです。

  1. 営業ノルマが厳しい
  2. 繁忙期は長時間労働になりやすい
  3. 土日や祝祭日に出勤となるケースが多い
  4. 基本給が低い
  5. クレーム対応でストレスがたまりやすい

不動産営業はノルマの厳しさや労働時間の長さなど、ブラック的な要素があるのは確かです。詳しく内容を説明します。

1. 営業ノルマが厳しい

不動産営業は厳しいノルマを課せられる会社も多く、ノルマ未達成だと厳しく叱責されたり、皆の前で成績を張り出して比較するような場合もあります。もちろん不動産会社によってノルマの厳しさに差はあり、全ての会社に厳しいノルマがあるわけではありません。

住宅の売買ではノルマが課せられる場合が多いですが、賃貸の仲介業の営業職にはノルマがない、またはさほど契約本数の設定が厳しくないケースが多いでしょう。

ただし、ノルマが厳しい会社は古い体制が残っている不動産会社が多く、パワハラ気味の説教や減給、無理な転勤を言い渡すような場合もあります。全ての会社ではないのですが、厳しいノルマがある不動産会社が多いことから、不動産営業にはブラックなイメージがついているのです。

2. 繁忙期は長時間労働になりやすい

賃貸・売買ともに1〜3月は不動産業界における繁忙期であり、残業が発生することが多いです。特に売買では3月に成約が集中しやすく、契約の準備や資料作りなどで時間外労働が増えます。

賃貸仲介の場合は1〜3月に引越しを検討する人が増えてくるため、土日は常に内勤の予定や契約作業が入るでしょう。

繁忙期は毎日のように残業になるため、年始から春まではかなり忙しい会社が多いです。朝早くから出社して内見の対応や契約作業、各所との打ち合わせに奔走することとなるため、長時間労働に疲れて「ブラックだ」という人がいます。

3. 土日や祝祭日に出勤となるケースが多い

不動産業界は基本的に水曜日や木曜日などの平日休みが多く、土日祝日は稼ぎどきと考えられます。賃貸の場合は特に平日働いている人が主な顧客になるため、土日や祝日に出勤しないと契約や内見に対応できません。

また住宅売買の場合も同様に、家族揃って内見に来れるのが休みの日が多く、土日祝日に休むのは難しいでしょう。

不動産営業の出勤は基本的に顧客の都合に合わせて決まるため、一般的な仕事のように土日祝日休みではなくプライベートで友人や家族と予定が合いづらくなります。そのため、プライベートの予定が立てられなかったり、交流を持つ機会が減りやすいです。

4. 基本給が低い

不動産営業がブラックといわれるのは、業務の過酷さの割に基本給が低いためです。厚生労働省が運営する「jobtag」によると、不動産営業の年収は578.3万円と一見高水準に見えます。しかし、これは不動産売買によるインセンティブが含まれた金額です。

不動産営業はインセンティブで給与を上げるのがモチベーションのつながるという考え方があり、ベースが低く設定されていることが多いです。そのため、契約が取れないと安い給料で過酷な営業活動をこなさなければならず、割に合わないと感じてしまうでしょう。

5. クレーム対応でストレスがたまりやすい

売買部門で不動産営業をしている方は特に、売主・買主からクレームを受ける機会が多いです。たとえば売主からは「まだ売れないのか、どうしてその価格で売りに出すのか」などと、売買成立が遅いとクレームが入ります。

また、買主にとっても不動産は高額な買い物であり、ちょっとした誤解や不具合があると大きなクレームに発展し、補償問題に発展するリスクもあるでしょう。

その他、不動産営業は電話でのマーケティングなども実施しますが、電話をいきなり切られたり「しつこい」とクレームが入ることもあります。不動産営業は高い商品を売っている分慎重な対応が必要であり、また関わる人が多いことからクレームによるストレスが発生しやすい仕事です。そのため労働環境が悪く、ブラックだといわれてしまいます。

不動産業界のブラック企業の見極め方

不動産業界はブラックな傾向にあると説明しましたが、不動産営業の種類や部署、会社によっては労働環境が良い会社もあります。不動産業界へ転職する場合は、ブラック企業を見極めて回避することが大切です。

  1. 平均勤続年数
  2. 離職率
  3. 求人の内容

ここからは、不動産業者のブラックさを見極める上記3つのポイントを説明するので、求人情報を探す際にはチェックしましょう。

平均勤続年数

不動産営業の転職先がブラックかどうか見極めるには、平均勤続年数を調べてみましょう。平均勤続年数とは、入社した人がどの程度長く働いているかを示す基準です。つまり平均勤続年数が長い場合は、働く環境や待遇への満足度が高い会社である可能性が高いでしょう。

反対に平均勤続年数が短い会社は、待遇や環境に不満を持つ社員が多いことが推測できます。給与が安かったり、契約ノルマがきついなどの問題がある会社かもしれないので、平均勤続年数が短い会社を避けた方が良いでしょう。

令和4年賃金構造基本統計調査の概況」によると平均勤続年数は11〜13年程度ですので、10年を目安にしてください。10年以上勤続している社員が多いなら、ブラックの可能性は低いと判断できます。

離職率

ブラックな不動産会社を調べるには、離職率を調べましょう。離職率とはある一定期間内に社員が離職した割合を指標として示したものです。離職率の高い会社は辞める社員が多いとわかるので、待遇や環境に問題があることが推測できます。

離職率は就職から3年以内は基本的に高い傾向にあり、厚労省が発表しているデータにおいても大卒者が32%、高卒者が37%です。数値は毎年変わりますが、目安として離職率が30〜40%以内の企業を選ぶと良いでしょう。また全体の離職率は「令和4年雇用動向調査結果の概況」によると15%となっています。毎年数値は変動しますが、少なくとも15%を下回らない企業を選ぶようにしてください。

全ての不動産会社が離職率を公表しているとは限りませんが、四季報などで確認できるので、できる限り調べてブラック企業を回避しましょう。

求人の内容

不動産営業の求人を探す際は、求人内容において以下の点をチェックしてください。

チェック項目
  • モデル年収とベース給与の差
  • 福利厚生の充実度
  • 平均残業時間
  • 有給や賞与
  • みなし残業の有無
  • 試用期間の長さ

モデル年収が著しく高いのにベースの給与が低い場合は、ほとんどがインセンティブで構成されているということです。そのため契約が取れないと、かなり低い年収に耐える必要があります。

その他福利厚生や残業時間、有給や賞与の情報も重要です。また、みなし残業が多い企業はそもそも残業が常態化している企業なので、避けた方が良いでしょう。

最後に試用期間が長すぎる会社も避けてください。試用期間を長く設けている不動産会社は営業ノルマがきついなど、新人が離職しやすい傾向にあるからです。求人内容を細かくチェックして、ブラックな不動産会社で営業職に就かないようにしましょう。

不動産営業への転職を成功させるには?

ブラック企業を避けて不動産営業としてホワイトな環境で働くには、転職活動で以下3つを意識してください。

  1. 業界や職種のことを徹底的にリサーチする
  2. 口コミサイトの情報を参考にして転職先を選ぶ
  3. 不動産業界に強い転職サービスを活用する

すべての不動産会社がブラックなわけではなく、きちんと探せば環境の良い職場で営業として働けます。

業界や職種のことを徹底的にリサーチする

不動産業界や営業職について、転職前に徹底的に調べておきましょう。先述したように、不動産営業でも賃貸と売買では忙しさの度合いやノルマに違いがあります。業界について理解がないと、待遇や働き方のイメージがつかずにブラック企業を選ぶ可能性もあるでしょう

しっかりと知識を得たうえで、まず売買か賃貸かジャンルを決め、そこから細かく志望先企業を選んで転職活動を進めてください。

口コミサイトの情報を参考にして転職先を選ぶ

不動産営業として働きたい志望先企業を見つけたら、口コミサイトを調べましょう。転職専門サイトなどには、働いている人や働いていた人の口コミや体験談が掲載されています。求人情報には残業が少ないと書いてあっても、実は残業が多いなどの事実がわかるかもしれません。

また求人情報だけではわからない「意見が言いやすい」「風通しが良い」など、社風についてもわかります。不動産営業に転職する際は、口コミサイトやSNSなどで実際に働いている人の体験談を調べてみましょう。

不動産業界に強い転職サービスを活用する

不動産業界にはさまざまな業態があり、営業職も多数の種類に分かれています。そのため、業界未経験者は内情や仕事のイメージがつきません。自分でリサーチをするのも大事ですが、不動産業界に特化した転職サービスの利用もおすすめです。転職の専門家が業界や職種についての情報をくれ、おすすめの転職先もレコメンドしてくれます。

まとめ

不動産営業はブラックといわれますが、賃貸か売買かによっても変わります。またブラックな企業ばかりではなく、ホワイトな不動産会社があることも理解しておきましょう。

不動産営業として働きやすい企業へ入りたいなら、まず業界について調べて理解してください。また、口コミサイトやSNSを活用して志望先企業の内情を探るのも大事です。

おすすめの志望先を決められない方や業界について、より詳しい情報を知りたい方は転職サービスを利用してブラックでない不動産営業の仕事を探しましょう!

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