資格なしでも現場監督になれる?求められるスキルや取得しておくと有利な資格を解説

現場監督は資格なしでもなれる職種です。しかし、今後も建設業界で働いていくにあたって資格がある方が有利なのも確かです。

この記事では資格なしで現場監督の業務がこなせるか、資格なしの現場監督の辛いところ、取得すると有利になる資格と取得メリットを解説します。最後に、資格なし現場監督が身につけておくべきスキルについても解説するので、ぜひ最後までご覧ください。

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資格なしでも現場監督になれる

現場監督は資格が必要だと誤解している人が多いですが、資格のない人でも現場監督になれます。

工事現場には現場ごとの専任技術者を配置する必要があり、その場合は施工管理技士の資格が必要です。

しかし、現場に関わる監督者全員が有資格者である必要はないため、無資格でも現場監督になれます。

本当に資格なしで現場監督の業務はこなせる?

現場監督の仕事は無資格でもこなすことはできます。現場監督の主な仕事は現場の巡回や工程管理、安全管理です。

すぐに習得できる業務ではありませんが、あらかじめ資格が必要な仕事ではありません。入社したばかりの現場監督は、現場に参加してその場で技術や現場の回し方などの業務を覚え、知識をつけていきます。先輩社員と一緒に働くなかで、徐々に知識やスキルを身につけていきましょう。

もちろん経験や資格があるに越したことはありませんが、資格がなくても現場監督の仕事は可能です。よりスキルアップしたい、収入を上げたいと考えている方は、施工管理技士の資格取得を検討しましょう。

資格なし現場監督の辛いところ

無資格の現場監督が苦労するのは具体的にどのような部分なのかを説明します。

  1. 現場で働く職人さんから怒られる
  2. 責任が重い
  3. 仕事量が多く労働時間も長い
  4. 近隣住民からのクレーム対応が辛い
  5. 人間関係の板挟みになる

現場で働く職人さんから怒られる

工事現場で働く職人は昔気質で気性が荒い人も多く、ベテランの施工管理でも工事の進め方や工期について怒られることがあります。

資格がなく経験が浅い場合は職人から指摘されることも多く、叱られる場面も多いでしょう。特に工期ギリギリになると現場もピリピリするため、資格がなくまだ若い現場監督に対して当たりが強くなることもあります。

責任が重い

現場監督の仕事は現場の工程・品質・安全・原価管理です。特に安全面への配慮は重要で、もしも業務を怠ると職人の怪我や命にも関わります。

人の命を預かる仕事であるが故に責任も重く、プレッシャーを感じる場面も多いでしょう。資格がなくまだ経験が浅ければ、必要な安全対策がわからず、対策をしても大丈夫か不安を強く感じてしまうかもしれません。

仕事量が多く労働時間も長い

資格の有無に関係なく、現場監督は仕事量が多く労働時間も長い仕事です。現場の巡回を朝早くからおこない、現場が終わっても事務所へ帰って書類仕事が待っています。

施工管理の残業時間は30時間と、一般的な会社員の平均値である12.9時間よりもかなり多いです。そのため仕事とプライベートの切り替えができず、リフレッシュの場が作れないためストレスを感じるかもしれません。

近隣住民からのクレーム対応が辛い

工事現場には近隣住民からのクレームが入るケースも多いです。工事現場から発生する騒音や振動について、怒鳴り込んでくる人もいます。

資格がない駆け出しの現場監督はクレーム対応にも慣れておらず、最初のうちはキツイ言葉に傷つくこともあるでしょう。

人間関係の板挟みになる

現場にはさまざまな人が関わるため、人間関係の板挟みになることも多いです。職人や協力業者、施主や先輩など多くの人とうまくコミュニケーションを取らなければなりません。

時には職人同士の喧嘩の仲裁に入ることもあるなど、かなり神経を使う場面も多いでしょう。資格がなく経験が浅いと現場の人間関係自体に慣れていないため、精神的に消耗してしまうかもしれません。

現場監督に有利な資格

現場監督は資格があった方が円滑に仕事を進められ、また客観的に自身のスキルを証明できるメリットもあります。資格手当を支給している会社も多いので、スキルアップのためにも現場監督に有利な資格を取得しましょう。

  1. 建築士
  2. 施工管理技士

建築士

現場監督におすすめの資格は、建築士です。建築士の資格を取得すれば、建設物の設計から工事監理、行政に提出するための手続きなどの幅広い役目を担当できます。国家資格であり、転職にも有利に働く資格なので現場監督としての活躍の場を広げたいなら取得しておきましょう。

建築士の取得難易度は1級の場合は10%程度、2級は25%程度と難易度はかなり高いです。現場監督の仕事を覚えながらの勉強はかなり大変ですが、今後のキャリアアップにつなげるためにも、時間を見つけて勉強を進めておきましょう。

施工管理技士

施工管理技士の資格も現場監督におすすめです。施工管理技士には7つの種類があり、専門分野に特化した工事現場の管理を担当できます。

資格の種類概要
建築施工管理技士住宅やマンション、ビル、商業施設などの施工管理を実施する技術者資格
電気工事施工管理技士照明や受電・変電設備や送電線などの電気設備の工事管理を行う技術者資格
土木施工管理技士道路や河川の堤防、橋やトンネルなどインフラ設備に係る工事現場の監督を行う技術者資格
管工事施工管理技士ガス管や冷暖房設備、空調などの管工事を実施する工事現場の監督を行う技術者資格
造園施工管理技士公園や遊園地などのレジャー施設、道路やビルの屋上緑化事業についての現場監督を実施する技術者資格
建設機械施工技士建設機械を用いる工事現場において、指導や監督を実施する技術者資格
電気通信工事施工管理技士電話やインターネットなど、情報通信に関する設備の工事を監督する技術者資

施工管理技士の資格はいずれも1級と2級に分かれており、等級が上がるほど担当できる現場の幅が広がります。受験には実務経験年数が必要となるため、ある程度経験を積んでから施工管理技士資格の取得に挑戦してみましょう。

現場監督が資格を取得するメリット

現場監督は無資格でもこなせますが、資格を取得するメリットは多いです。具体的に資格取得によって現場監督が得られるメリットを解説します。

  1. 資格手当がつく
  2. 転職がしやすくなる
  3. 担当できる仕事の幅が増える

資格手当がつく

多くの建設事業者では、資格を取得した社員に対して資格手当を支給しています。例えば、建設施工管理技士の資格手当の相場は5,000〜30,000円とかなり高額です。毎月の給与にプラスして資格手当がつくため、年収も上がります。

また会社によっては資格取得の補助制度がある場合もあるため、受験費用を負担してもらえる場合もあるでしょう。

転職がしやすくなる

現場監督が資格を取得することで、転職の際に志望先企業に客観的に求めるスキルを持つ人材であるとアピールできます。資格を取得できたということは、資格を取得するに必要な実務経験と知識が身についていると判断されるためです。

また、資格を取得するのにかけた時間や目標達成のための努力ができる人材であることも、アピールポイントとなります。今後、より規模の大きな会社への転職を考えているなら、実務経験を積んだうえで施工管理技士や建築士の資格を取得しておきましょう。

担当できる仕事の幅が増える

資格取得によって、現場監督として関われる現場の幅が格段に広がります。建設業者は全ての工事現場に技術者を配置する必要がありますが、技術者は有資格者でなければなりません。「主任技術者」「監理技術者」に選ばれ、より高度な現場に関わりたいなら施工管理技士の資格が必須です。

資格なし現場監督に必要なスキル

資格がない現場監督に必要なスキルを3つ紹介します。以下3つのスキルを意識して仕事に取り組めば、会社でも評価される現場監督になれるでしょう。

  1. コミュニケーション能力
  2. 先を見通す力
  3. マルチタスク能力

コミュニケーション能力

現場監督にはコミュニケーション能力が必須です。職人とのコミュニケーションはもちろん、社内や協力会社との交渉技術が欠かせません。現場へ入ったら元気よく挨拶し、時には雑談を持ちかけるなどして人間関係を築けば、工期で多少無理を言っても職人が快く引き受けてくれるケースもあるでしょう。

人から好感を得る話し方、笑顔や振る舞いを勉強しておきましょう。

先を見通す力

工期までに現場を終わらせるには、先を見通す力が必要です。全体を俯瞰して眺めるスキルがないと、現場の状況を把握して円滑に工事を進められません。また工事現場で起こりうるトラブルの予測と防止策などを的確に実施するためにも、先を考えて行動する力が必要です。

先を見通す力は経験則によるところも大きいため、日々現場で学んだことをメモする習慣をつけましょう。また、先輩や職人に積極的に質問して工事現場の進め方や予測するコツなどを聞いてみてください。

マルチタスク能力

現場監督は現場の巡回だけでなく、協力会社や施主との打ち合わせ、事務作業もこなす必要があります。そのため、同時並行で複数業務をこなすマルチタスキングスキルが必要です。例えば、現場巡回をしながら1日の工程を考えて工程表の修正案を考えたり、原価の日次記録をしながら予実管理を実施するなど、日頃から同時に仕事をこなす技術を身につけましょう。

まとめ

現場監督は資格なしでも就ける仕事ですが、知識や経験の浅さから苦労する場面も多いでしょう。よりキャリアアップして現場監督として成長したいなら、資格を取得することをおすすめします。

資格取得によって手当も得られ、また転職時にもスキルやあなたが継続的努力ができることを証明できるためです。記事にて紹介した資格を取得し、よりレベルの高い現場監督として活躍してください。

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