床上操作式クレーンとは?4種類のクレーンと受講必須の講習内容を徹底解説

建設現場や工場などで重要な役割を果たす「床上操作式クレーン」。

床上操作式クレーンは、その柔軟性と高い安全性から、多くの産業分野で重要な役割を担っています。

そこで今回この記事では、床上操作式クレーンの基本知識から、床上操作クレーンの操作をするために必要な運転技能講習の内容、さらには関連する講習まで、詳しく解説します。

これから建設業や製造業への就職・転職を目指している方や、床上操作式クレーン技能講習を受けようか迷っている方など、ぜひ最後まで読んで参考にしてみてくださいね。

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床上操作式クレーンとは

床上操作式クレーンは、操作者が地上、すなわち「床上」からリモコンやスイッチなどを用いてクレーンを操作するタイプのクレーンです。主に工場内の物資の移動や建設現場での重量物の搬送に使用されています。

このクレーンの最大の特徴は、操作者が荷物のそばにいるため操作がしやすいこと。その反面、操作者が荷物と接触してしまうなどのリスクがあります。

床上運転式クレーンとの違い

床上操作式クレーンと混同されがちなのが、床上運転式クレーンです。

床上操作式クレーンは、操作者がクレーンのすぐそばで操作するタイプ。一方、床上運転式クレーンは操作者がクレーンから離れた場所で操作する点が大きな特徴です。この違いは、作業の安全性や効率性に大きく影響を与えます。

床上操作式クレーンは、操作者がクレーンの動きをそばで直接確認しながら操作するため、細かい作業には適していますが、視界が限られることがデメリットです。

一方の床上運転式クレーンは広い視野を持ち、大規模な作業に適していますが、クレーンの動きを直接感じることができないため、操作には慣れが必要です。

床上操作式クレーン運転技能講習とは

床上操作式クレーンを安全に操作するためには、専門的な知識と技能が必要です。そのため、運転技能講習が設けられており、この講習を受講し、修了することが必須となります。

この講習は、床上操作式クレーンの操作に必要な基本的な知識と技術の習得をすることを目的としています。

講習は通常、専門の教育機関や訓練施設で行われ、法的な資格を取得するための必須条件となっています。

受講後に操作できる機械

床上操作式クレーン運転技能講習を受講し修了すると、以下のような機械を操作できるようになります。

  • 天井クレーン
  • ジブクレーン
  • 橋形クレーン
  • テルハ

これらのクレーンは、それぞれ異なる特性と用途を持ち、床上操作式クレーン運転技能講習を通じて、これらのクレーンを安全かつ効率的に操作するための知識と技術を身につけることができます。

それぞれの特徴について詳しく見ていきましょう。

天井クレーン

天井クレーンは、工場や倉庫の天井部分に設置されるクレーンで、主に重量物の横移動に使用されます。このクレーンの特徴は、高い持ち上げ能力と広範囲にわたる移動範囲です。天井クレーンは、大量の物資を効率的に、かつ安全に移動させることが可能で、特に製造業や物流業界での需要が高いです。

ジブクレーン

ジブクレーンは、回転するアームを持つクレーンで、そのアームが360度回転することにより、広範囲の作業範囲をカバーできます。

このクレーンは、特に限られたスペース内での柔軟な物資の移動に適しており、建設現場や小規模な工場などで多用されます。ジブクレーンの操作には、アームの動きと荷物のバランスを正確に把握する技術が求められます。

橋形クレーン

橋形クレーンは、その名の通り橋のような構造を持つクレーンで、主に大型の荷物を搬送するのに使用されます。

このクレーンは、重量物の搬送に特化しており、大規模な建設現場や製鉄所、造船所などで頻繁に使用されています。橋形クレーンの操作には、荷物の正確な位置決めと安全な移動の技術が必要です。

テルハ

テルハは、天井の梁のような鉄骨のレールに沿って荷物を運ぶタイプのクレーンです。荷物をホイストやチェーンで吊り下げて移動させることができます。

電動もしくは手動で動かすことができ、レールの長さや形状などもさまざま。建物の形状や用途に合わせたレールを設置することで、作業を効率化できます。

講習内容

講習では、クレーンの基本的な操作方法から、力学、関係する法令にいたるまで、幅広い知識を習得できます。

講習は3日間にわたっておこなわれます。

3日間の講習中の時間割を以下の表にまとめました。

日程1日目学科2日目学科3日目実技
受講内容・床上操作式クレーンに関する知識・関係法令・力学に関する知識・原動機及び電気に関する知識・学科修了試験・床上操作式クレーン運転・床上操作式クレーン運転のための合図・実技修了試験
時間帯8:50~17:059:00~17:058:30~17:30

参考:一般社団法人日本クレーン協会近畿支部・八尾クレーン教習所|床上操作式クレーン運転技能講習

学科での講習だけでなく、実際のクレーンを使用した実技訓練もおこなわれるので、理論と実践の両面から技能を習得できます。

受講要件

実際の講習では、すでに取得している関係する資格がある場合や一定の実務経験がある場合に、一部講習が免除される制度があります。

以下は、保有資格ごとの必要講習時間をまとめた表です。

区分すでに取得している資格
16時間・移動式クレーン・デリック(旧デリック運転士免許を含む)・揚貨装置のいずれかの運転士免許取得者
・小型移動式クレーン・玉掛けのいずれかの技能講習修了者
19時間・小型移動式クレーン・デリック・揚貨装置のいずれかの特別教育を修了後、6ヶ月以上の実務経験がある者
20時間・上記いずれにも該当しない者

受講要件や受講内容は、これまでの取得資格や実務経験によって異なります。受講を予定している場合は、事前にしっかり確認しておきましょう。

学科・実技の免除

一定の条件を満たすと、学科や実技の一部が免除されます。

力学に関する知識」と「床上操作式クレーン運転のための合図」について免除を受けられるのは、以下の資格を取得している方です。

  • 移動式クレーン運転士免許取得者
  • デリック運転士免許取得者
  • 揚貨装置運転士免許取得者
  • 小型移動式クレーン運転技能講習修了者
  • 玉掛け技能講習修了者

上記の資格を持っている場合、学科と実技の一部科目の受講が免除されます。

免除を受けるためには、講習の申し込み段階で免除希望の意思を伝えることと取得済み資格の確認作業が必要です。

申し込みの際にそれぞれの資格を証明する免許証などの写しを受講申込書に添付しましょう。

申し込み段階で免除希望であることを伝えなかった場合、資格を持っていても免除を受けることができませんので注意が必要です。

床上操作式クレーン運転技能講習のほかにも受けておきたい4つの講習

床上操作式クレーンの操作に加えて、以下の講習も受講することで、より幅広い知識と技能を身につけることができます。

  • 小型移動式クレーン運転技能講習
  • 移動式クレーン運転実技講習
  • クレーン・デリック運転士教習
  • 玉掛け技能講習

それぞれの講習について詳しく見ていきましょう。

小型移動式クレーン運転技能講習

小型の移動式クレーン操作に特化した講習です。小型移動式クレーンとは、吊り上げ荷重が5t未満のクレーンのこと

小型クレーンの操作には、小型移動式クレーン運転技能講習の受講が労働安全衛生法で義務付けられています。

この講習では、小型クレーンの特性と操作方法に焦点を当て、狭い空間や限定された作業環境での使用に適した技術を学びます。小型クレーンは、その機動性と操作の容易さから、多くの建設現場や工場で重宝されています。

移動式クレーン運転実技講習

より大型の移動式クレーンの操作技術を学べます。

吊り下げる荷物の重さに制限がないので、移動式クレーン運転実技講習を修了することで、全ての移動式クレーンの操作が可能になります。

この講習では、大型クレーンの操作に必要な高度な技術と安全管理について学びます。

大型クレーンは、重量物の搬送や大規模な建設作業に不可欠であり、この講習を受けることで、より大きなプロジェクトでの活躍が期待できます。

クレーン・デリック運転士教習

クレーン・デリック運転士教習を修了することで、吊り下げ荷重が5t以上の無線操作式や運転室操作式クレーン、ジブクレーンなどの操作が可能になります。

クレーン・デリック運転士教習には、以下の3つの種類があります。

免許の種類操作できるクレーンの種類
クレーン・デリック運転士免許(限定なし)全てのクレーン、デリック
クレーン・デリック運転士免許(クレーン限定)デリックを除く全てのクレーン
クレーン・デリック運転士免許(床上運転式クレーン限定)デリックと無線操作式クレーンを除くクレーン

取得する免許の種類によって、操作できるクレーンの種類が変わるので、必要に応じて適切な免許を取得する必要がある点に注意しましょう。

玉掛け技能講習

荷物の吊り上げや移動に必要な「玉掛け」技術を学ぶ講習です。玉掛けとは、クレーンを使用して重量物を安全に吊り上げ、移動させる技術です。

この講習では、荷物の結束方法、重量物のバランスの取り方、安全な吊り上げと移動の技術など、玉掛けに必要な知識と技術を習得します。

まとめ

床上操作式クレーンは、その操作性と安全性から多くの現場で重宝されています。適切な講習を受けることで、作業の効率化と安全性の向上に貢献し、関連する他の講習を併せて受講することで、より幅広い分野での活躍が期待できます。

クレーン操作は、安全管理や効率的な作業計画など、多岐にわたるスキルと知識を要求されるため、これらの講習を通じて、操作者はプロフェッショナルへと成長することができるでしょう。安全かつ効率的なクレーン操作は、作業現場の生産性を高め、作業員の安全を守るために、非常に重要なのです。

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