
建設・建築業界で働いていると、「ユーティリティ設備」という言葉を聞いたことがある方もいるでしょう。しかし、具体的にどういう意味なのかわからない方も多いのではないでしょうか。
そこで、今回は、「ユーティリティ設備とは?」をテーマに、7つの種類や仕事内容について詳しく解説します。さらに、ユーティリティ設備が関わる仕事についても紹介するので、ぜひ参考にしてください。
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目次
ユーティリティ設備とは?
ユーティリティ設備とは、プラントを稼働させるために必要な電力や水、燃料などを供給するための設備のことをいいます。
さまざまな種類から成り立ちますが、具体的には「電力」「空気」「冷却水」「工事用水」「ガス」「スチームや温水、熱媒体油などの熱媒体」「窒素」などが挙げられます。すべてのプラントにおいて、すべての種類が必要なわけではありません。
プラントの種類によっては、上記のすべての種類が揃っていなくても、正常に稼働します。あくまでも、プラントの種類や特性によって、必要なものが変わるということを留意しておきましょう。
ユーティリティ設備には何がある?7つの種類
ユーティリティ設備には主に以下の7つの種類があります。これらのユーティリティ設備を揃えることで、プラントを稼働させることが可能です。
- 電力
- 空気
- 冷却水
- 工事用水
- ガス
- スチームや温水、熱媒体油などの熱媒
- 窒素
ここでは、それぞれの内容について、詳しく見ていきましょう。
ユーティリティ設備①電力
ユーティリティ設備の電力は、プラント内で使用される照明はもちろん、装置の駆動源や制御経路などにも使われます。
ユーティリティ設備において、電力は最も使用されるもののひとつであり、プラント稼働になくてはならない存在といえるでしょう。なお、ユーティリティ設備における電力は、送電設備や変電設備、配電設備や非常用自家発電などによって構成されるのが一般的です。
また、自家発電によって電力が賄われることに加え、ほかの電力会社から電力が供給されることも少なくありません。
ユーティリティ設備②空気
ユーティリティ設備の空気によって、空気圧シリンダーを稼働させることが可能です。また、ユーティリティ設備の空気は、計装にも使用されることがあります。
そもそも、計装とは、測定装置などを使用し、プラントにおける生産工程の制御のために測定することを意味しています。空気もまた、電力と同様にプラントを稼働させるには、なくてはならない存在といえるでしょう。
なお、プラントに供給される空気は、コンプレッサーを使用して送り出されることが一般的です。
ユーティリティ設備③冷却水
ユーティリティ設備には、電力や空気のほかに、冷却水があります。冷却水は、プラント冷却器や凝縮器、潤滑油のヒーリングなどに使用されることが一般的です。また、プラントによっては、回転機などにも使用されることがあるでしょう。
プラントでは、大量の冷却水を使用するので、基本的には使い捨てではなく、循環させて再利用することがほとんどです。さらに、プラントのあらゆる設備を通過して、さまざまな設備や回転機などから熱を奪うことから、厳密には「水」というよりも「温水」に近い状態といえるでしょう。
なお、プラント内を循環させた冷却水をそのまま排水してしまうと、環境汚染につながるリスクがあることから、基本的にはプラント内で何度も再利用する方法が採用されています。
ユーティリティ設備④工業用水
ユーティリティ設備における工業用水は、プラント内で使用する冷却水、洗浄水の役割があります。先述の通り、プラントの稼働には、冷却水が必要であり、原則プラント内で再利用しています。
冷却水を含む工業用水は、そのまま外に排出すると、環境汚染につながる可能性があることから、プラント内で再利用したり、処理したりするのが一般的です。
なお、基本的には、タンクに貯められた工業用水をポンプで吸い出し、濾過設備を通過させて、比較的綺麗な水に戻した状態で再利用します。
ユーティリティ設備⑤ガス
ユーティリティ設備におけるガスは、熱源の燃料として使用することが一般的です。ひとえにガスといっても、さまざまな種類があるので、プラント内では、使用する機材や用途などに合わせて、使用するガスが選定されています。
そのほか、発熱量や、ランニングコストなども考慮されており、効率的にガスを使用する方法が模索されています。
なお、産業プラントなどの大規模なプラント以外では、ガスエンジン発電設備が採用されているケースが多いです。
ユーティリティ設備⑥スチームや温水、熱媒体油などの熱媒
ユーティリティ設備では、熱媒体として、スチームや温水、熱媒体油を使用することがあります。
化学品のプラントでは、熱媒体油を循環させて熱エネルギーを供給するシステムを採用しているケースが多く、その熱源にボイラーを使うことがあります。
ユーティリティ設備⑦窒素
防爆や、パージ用として、ユーティリティ設備の窒素が使用されることがあります。窒素は、不活性な物性を持っているのが特徴であり、産業用ガスとしても使われています。
防爆やパージ用など、プラントの安全性を高めるために使用されており、さまざまなプラントで活用されているのが特徴です。
なお、昨今は、半導体の開発が盛んになっており、高純度な窒素が必要になることから、窒素ガスの供給が多方面からおこなわれるケースも珍しくありません。
ユーティリティ設備に関わる仕事

ユーティリティ設備は、さまざまなプラントに必要不可欠な存在です。そして、そのユーティリティ設備に関わる仕事として挙げられるのが「プラントエンジニア」です。
ここでは、プラントエンジニアとは、具体的にどのような仕事をする職業なのか、年収はどれくらいなのかについて解説します。さらに、プラントエンジニアのやりがいなどについても紹介するので、ぜひ参考にしてください。
プラントエンジニアとは
プラントエンジニアの主な業務内容は、プラントの企画や設計はもちろん、施工管理などもおこないます。さらに、施工後の保守やメンテナンス業務をおこなうことも一般的で、プラントエンジニアの業務は多岐にわたるといえるでしょう。
一般的には、プラントエンジニアが在籍している企業が一括でサービス提供しているケースがありますが、造船企業などの特定の企業に在籍しているエンジニアがプラントエンジニアの一部の業務を担当する場合も珍しくありません。
通常、プラントエンジニアは、プラントにおける設計から保守など、管理業務をおこなうことを目的としています。具体的には、土木系のプラントエンジニアの場合、プラント周辺の道路や施設などの設計や管理もおこないます。
また、電気系であれば、電力の供給システムに加え、制御システムなどの管理をおこないます。
このように、業界によって対象となる項目に違いはあるものの、基本的にはプロジェクトを円滑に進めるためにマネジメントしていくことが主な業務となります。
プラントエンジニアの年収
プラントの稼働にかかせないのがプラントエンジニアの存在です。ただ、設計から施工管理、保守やメンテナンスなど、業務が多岐にわたることから、難易度が高いと思われている方もいるでしょう。
また、どれくらいの年収が目安なのか、いまいちイメージできない方も多いのではないでしょうか。ここでは、プラントエンジニアの年収について詳しく見ていきましょう。
プラントエンジニアの年収は、約450~710万円であり、ほかの建築・建設関係のポジションに比べると年収が高く設定されています。もちろん、年齢やこれまでの経験、さらにどこで働くかによって年収に違いは出てくるでしょう。
とはいえ、年収の目安が450~710万円であることから、比較的高収入を期待することが可能です。
プラントエンジニアのやりがい
プラントエンジニアは、プラント稼働における重要な役割を担います。企画や設計など、スタートアップ時における重要なポジションに就くだけでなく、プロジェクト進行中の施工管理や、その後の保守やメンテナンスについてもしっかりと注視しておかなければなりません。
ただ、その反面、大規模なプロジェクトにかかわれることから、非常に大きなやりがいを感じられるでしょう。また、ひとつのプロジェクトそのものが大きいことから、プロジェクトが完了したときの、達成感は計り知れません。
プラントエンジニアは、さまざまな知識や経験が必要であるものの、日本の発展にはなくてはならない存在であり、大きなプロジェクトに携われるのが魅力といえるでしょう。
プラントエンジニアに向いている人
大きな案件に携われるのがプラントエンジニアの魅力でもあります。もちろん、プラントエンジニアとして活躍するには、幅広い知識を身につける必要があり、ハードルが高く感じてしまう方もいるかもしれません。
ただ、コミュニケーション能力が高く、細かなところまで気配りができる方であれば、プラントエンジニアに向いているでしょう。プラントエンジニアは、プロジェクトが円滑に進むように、さまざまな部署やポジションの方とコミュニケーションを取る必要があります。
また、プラントエンジニアは、あくまでも技術職であることから、常に新しい知識や技術を学んでいく必要があります。そのため、向上心が高い方もプラントエンジニアに向いているといえます。
まとめ
ユーティリティ設備は、「電力」「空気」「冷却水」「工事用水」「ガス」「スチームや温水、熱媒体油などの熱媒体」「窒素」の7種類から成り立ち、プラント稼働において、なくてはならない存在です。
さらに、ユーティリティ設備に携わる職業の代表例として挙げられるのがプラントエンジニアです。プラントエンジニアは、企画や設計、施工管理や保守など、プロジェクトを円滑に進めるために幅広い業務をこなしていかなければなりません。
大きなプロジェクトにかかわることが多いので、ほかのポジションよりも年収が高い傾向にあります。スケールの大きい案件をに携われることから、やりがいや達成感を感じられるため、近年注目を集めているポジションといえるでしょう。