移動式クレーン免許の種類と難易度を紹介!合格するために押さえておくべきポイントは?

「移動式クレーンを運転するために必要な免許について知りたい」

「移動式クレーン運転士の試験に合格するためのコツやポイントはないのだろうか」

このように移動式クレーン運転士の免許についての情報が知りたい人は多いのではないでしょうか。

移動式クレーンは、建築・土木現場において一般的な工事車両です。免許の取得には講習の受講や試験に合格する必要があります。

そこで本記事では、移動式クレーンと移動式クレーン運転士免許に関して詳しく解説します。

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移動式クレーンの免許の種類

移動式クレーンとは、クレーン車両のように、クレーン自体を自由に移動させられる重機のことです。反対に移動できないクレーンには、工場の天井に固定されたクレーンがあります。

移動式クレーンを操作するには免許が必要であり、免許の種類は以下の3つです。

  • 特別教育
  • 技能教習
  • 運転士免許

それぞれ詳しく解説します。

特別教育

特別教育とは、「移動式クレーンの運転の業務に係る特別教育」のことで、修了すると吊り上げ荷重が1トン未満の小型移動式クレーンの操縦が可能になります。

特別教育の受講概要は以下の通りです。

受講資格なし
受講時間学科:9時間
実技:4時間
合計:13時間(2日間)

受講資格が特になく、2日間の講習を受けると吊り上げ荷重1トン未満の小型移動式クレーンは操縦可能になります。しかし、吊り上げ荷重1トン未満の小型移動式クレーンの作業が減っている関係で、講習を開催する場所も少なくなっているのが現状です。

技能教習

技能教習とは、「小型移動式クレーン運転技能講習」のことで、修了すると吊り上げ荷重5トン未満の小型移動式クレーンを操縦できます

受講資格は特にありませんが、以下の表に記載しているような資格を持っていない場合は、3日間で20時間の技能教習を受講する必要があります。

保有資格・経験必要な講習時間
鉱山にて、吊り上げ荷重5トン以上の移動式クレーンの業務経験が1ヵ月以上ある13時間
・クレーン、デリックまたは揚貸装置いずれかの運転士免許を保有している
・玉掛け技能講習を修了している
・床上操作式クレーン運転技能講習を修了している
16時間
・車両系建設機械(基礎工事用)運転技能講習を修了している
・建設機械施工技士1級・2級の第2種または第6種に合格している
17時間
・小型移動式クレーンまたはクレーンの特別講習を修了し、業務経験が6ヵ月以上ある19時間

運転士免許

運転士免許とは、「移動式クレーン運転士」のことで、クレーン免許における国家資格です。移動式クレーン運転士の学科と実技試験に合格すると、すべての移動式クレーンが運転できます。

移動式クレーンの運転士免許を取得するには、教習所で実技運転講習を受け、実技検定で合格する必要があります。実技検定に合格することで、安全衛生センターで行われる試験で実技試験が免除になる仕組みです。その後、学科試験を受験し合格すれば、運転士免許が取得できます。

実技運転講習の内容は、以下の通りです。

  • 移動式クレーンの基本運転:4時間
  • 移動式クレーンの応用運転:4時間
  • 移動式クレーンの合図の作業:1時間

これら合計9時間の講習を受ける必要があります。各講習には1日に受けられる上限時間が決められているため、2、3日の短期で終わらせることは難しいので注意しましょう。

クレーンでのつりあげ作業には別途「玉掛作業者」の資格が必要

前章で紹介した移動式クレーンの3つの資格を取得しても、クレーンでの吊り上げ作業はできません。吊り上げ・荷下ろし作業を行うには、特別国家資格である「玉掛作業者」の資格が必要です。

玉掛作業者資格試験の概要は以下の通りです。

玉掛作業者の資格取得方法「玉掛け技能講習」および「玉掛け特別教育」を修了した者
受講資格18歳以上
玉掛け技能講習の内容【学科】
・クレーン等に関する知識(1時間)
・クレーン等の玉掛けに必要な力学に関する知識(3時間)
・クレーン等の玉掛けの方法(7時間)
・関係法令(1時間)
・修了試験(約1時間)

【実技】
・クレーン等の玉掛け(6時間)
・クレーン等の運転のための合図(1時間)
・修了試験(約1時間)
玉掛け特別教育の内容【学科】
・クレーン等に関する知識(1時間)
・クレーン等の玉掛けに必要な力学に関する知識(1時間)
・クレーン等の玉掛けの方法(2時間)・関係法令(1時間)

【実技】
・クレーン等の玉掛け(3時間)
・クレーン等の運転のための合図(1時間)

玉掛け特別教育については、以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてみてください。

免許を取得することで操作できるようになる移動式クレーンの種類

免許を取得することで操作できるようになる移動式クレーンには、以下のクレーンがあります。

クレーンの種類概要
トラッククレーン一般的なクレーン車で、市販のトラックにクレーンが取り付けられている車両。
ホイールクレーンラフテレーンクレーンとも呼ばれ、走行とクレーン操作が同じ運転席で行える。大型特殊自動車に分類される。
クローラクレーン原動機を備えており、不安定な場所でも使用できるクレーン。
鉄道クレーンロコクレーンとも呼ばれ、線路内を走り作業できるクレーン。線路交換などで活躍する。
浮きクレーンフローチングクレーンとも呼ばれ、海上を移動できるクレーン。

移動式クレーンとは異なる、クレーン・デリック運転士の資格が気になる人は、以下の記事も参考にしてください。

移動式クレーン運転士免許の取得方法

移動式クレーン運転士免許の取得方法は、全国7ヵ所にある安全衛生技術センターで行われる学科および実技の試験に合格する必要があります。

安全衛生技術センターの一覧は、「安全衛生技術センター一覧|厚生労働省」をご覧ください。

また、実技試験に関しては免除することも可能です。免除する方法は、各都道府県労働局長登録教習期間(クレーン学校、教習所)において、「移動式クレーン運転実技教習」を受講し、修了試験に合格しておく必要があります。

移動式クレーン運転士試験の概要

移動式クレーン運転士試験の概要は、以下の通りです。

試験科目(出題数|配点)【学科】
・移動式クレーンに関する知識(10問|30点)
・原動機及び電気に関する知識(10問|30点)
・関係法令(10問|20点)
・移動式クレーンの運転のために必要な力学に関する知識(10問|20点)

【実技】
・移動式クレーンの運転
・移動式クレーンの運転のための合図
試験時間【学科】13:30〜16:00(2時間30分)

科目免除者は13:30〜15:30(2時間)

【実技】午前又は午後に分けて、受験票に記載される
受験資格特になし。本人確認証明書の添付を求められる。
免除科目所有している資格によっては、学科や実技の科目を免除できる
※詳しくは、「公益社団法人安全衛生技術試験協会」のホームページをご覧ください。

移動式クレーン運転士試験の難易度

移動式クレーン運転士試験の難易度は、決して高くありません。

学科試験の例年の合格率は63%〜65%で、実技試験では60%〜67%です。

講習内容をしっかり理解しておけば難しくない試験でしょう。

移動式クレーン運転士を受験するときのポイント

移動式クレーン運転士を受験するときのポイントは、以下の3つです。

  • 登録教習機関で講習を受ける
  • 助成金を申請する
  • 特別教育や技能教習で免許を取得して技術を磨く

それぞれ詳しく解説するので参考にしてください。

登録教習機関で講習を受ける

受験する際のポイントの1つ目は、登録講習機関で講習を受けることです。

移動式クレーン運転士の免許を取得するには、安全衛生技術センターで行われる学科試験と実技試験に合格する必要があります。ただし、各都道府県労働局長登録教習機関で講習を受け修了試験に合格すると、実技試験が免除されます。

学科にだけ集中して試験を受けられるため、より確実に合格を狙えるでしょう。

助成金を申請する

受験する際のポイントの2つ目は、助成金を申請することです。

移動式クレーン運転士の資格試験を受けるための受講をする際は、「人材開発支援助成金」や「教育訓練給付制度」の申請ができます。

人材開発支援助成金は、事業主が負担した受講費用の一部を国が助成する制度です。

教育訓練給付制度は、厚生労働大臣が指定する教育訓練講座を受講し修了した場合に、費用の一部が支給される仕組みです。

受給条件や申請方法など、詳しい内容は厚生労働省が後悔する各公式サイトをご覧ください。

特別教育や技能教習で免許を取得して技術を磨く

受験する際のポイントの3つ目は、特別教育や技能教習で免許を取得して技術を磨くことです。

運転士免許の取得に挑戦する前に、特別教育や技能教習を受講し、技術を磨く方法もおすすめです。特に建設・土木業での経験が浅い人などは、受講ハードルの低い特別教育から知識と技術を深めていきましょう。

まとめ

本記事では、移動式クレーン運転士免許について解説しました。

移動式クレーンの操縦をするには、以下の免許のいずれかが必要です。

  • 特別教育
  • 技能教習
  • 運転士免許

それぞれで、扱えるクレーン車の種類や大きさが異なるため、携わる業務において適切な免許取得を目指す必要があります。また、クレーンでの吊り上げや荷下ろしなどの作業は、玉掛け技能者の資格が必要になることを忘れないようにしましょう。

移動式クレーン運転士試験は、決して難易度が高いわけではありませんが、安全な作業をする上での知識と技術をしっかりと身につけておく必要があります。十分に対策を行い試験に望むようにしましょう。

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