消防設備士乙種4類とは?キャリア・資格の取得方法を解説

建設や安全管理の分野では、さまざまな専門知識と技能が求められます。

その中でも、消防設備士乙種4類の資格は、建物の安全を守る重要な役割を果たしています。

この資格は、消防設備の設計、施工、保守、点検などを行う専門家を認定するもので、消防設備の安全性と機能性を保つためには必要不可欠なものです。

消防設備士の資格に興味がある方や、これから目指したいと考えているという方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、消防設備士乙種4類の資格に関する詳細や資格の取得方法などについて、分かりやすく解説していきます。

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そもそも消防設備士とはどんな資格?

消防設備士とは、消防設備の設計、施工、保守、点検を行う専門家のことを指します。

この資格は、消防法という法律に基づいて設けられており、建物の安全を守るうえでとても重要な役割を担っています。

消防設備士の資格は、公共の安全を守るうえで必要不可欠な専門知識と技術を持っていることを証明するものであり、消防設備の適切な管理と運用を担保するものです。

消防設備士の資格は、消防設備の設置や保守に関わる法律、規則、技術基準などの幅広い知識が必要です。消防設備士は、火災の予防と早期発見、迅速な消火活動を支援するための消防設備の設計や設置、保守、点検をおこなうことができます。これには、自動火災報知設備、スプリンクラー設備、消火器など、様々な種類の消防設備が含まれています。

消防設備士4類でできること

消防設備士乙種4類の資格を取得することで、特に消火器や自動火災報知設備などの設置、保守、点検が可能になります

これらの設備は、火災発生時の初期対応には不可欠であり、建物の安全を守るうえでとても重要なものです。

資格を持つことにより、消火器の適切な設置場所の選定や、自動火災報知設備の機能チェック、定期的なメンテナンスなど、消防設備の運用に関わる多岐にわたる業務をおこなうことができるようになります。

また、緊急時の対応計画の策定や、消防設備の使用方法に関する指導・教育もおこなうことができます。

消防設備士は、火災の予防と迅速な対応を支援し、人々の生命と財産を守る重要な役割を果たすのです。

甲種と乙種の違い

消防設備士の資格には、甲種と乙種があり、それぞれが異なる役割と責任を持っています。

甲種の消防設備士は、消防設備の設計や工事監理をおこなう資格であり、より高度な専門知識と技術が求められます。

これに対して、乙種の消防設備士は、消防設備の設置、保守、点検を主な業務とし、実際の設備運用に関わる技術者としての役割を担っています。

乙種はさらに細分化され、4類は特に消火器や自動火災報知設備などの取り扱いに特化しています。

甲種は、建築物の設計段階から消防設備の導入に関わることができるため、より幅広い知識と経験が必要。一方、乙種は、既存の建物における消防設備の日常的な管理と運用に重点を置いています。

このように、甲種と乙種では、対象となる業務範囲と専門性のレベルに違いがあり、それぞれが建物の安全を守るために重要な役割を果たしています。

消防設備士乙種4類について

消防設備士乙種4類の資格を取得するためには、資格試験に合格する必要があります。この試験は、専門知識と技能を問うもので、合格することでその分野の専門家として認められます

ここからは、実際におこなわれる試験内容について以下の項目に分けて解説していきます。

  • 試験資格・日程
  • 消防設備士乙種4類の試験概要
  • 合格率・難易度

消防設備士乙種4類の試験概要や受援資格などについて詳しく見ていきましょう。

受験資格・日程

消防設備士乙種4類試験には特に学歴や経験などといった制限はなく、誰でも受験することが可能です。

試験は年に数回実施されており、詳しい日程などについては受験する都道府県ごとに異なります。

試験の開催頻度についても、受験する都道府県ごとにまちまち。事前の確認が必須です。消防試験研究センターのホームページで確認をしましょう。

受験を希望する場合は、事前に試験の申込みを行い、指定された日程に指定された試験会場で受験をすることになります。

消防設備士乙種4類の試験概要

試験は筆記試験が中心で、消防関連の法規や設備の知識などが問われます。

試験内容は、消防設備士として業務をおこなうために必要な基本的な法令知識、消防設備の種類とその機能、設置基準、保守・点検の方法などが含まれます。

以下に消防設備士乙種4類試験の具体的な試験形態や試験科目などをまとめました。

試験形態試験科目出題数
筆記試験(4択問題)消防関係法令6問
基礎的知識5問
構造・機能・工事・整備15問
実技試験(記述式)鑑別等5問

参考:一般財団法人消防試験研究センター

試験時間は全体で2時間弱ほど。問題を解く時間はしっかりとあるので、焦ることなく落ち着いて試験に臨みましょう。

合格率・難易度

合格率は年度によって変動しますが、一般的には中程度の難易度とされています。

合格基準は「筆記試験において各科目の正答率が40%以上で全体の出題数の60%以上、かつ、実技試験において60%以上の成績を修めた者」と定められています。

しっかりとした事前の準備や対策が合格への鍵です。

過去のデータによると、合格率は30%程度で推移しており、十分な学習と準備が必要です。

過去2年分の合格者数や合格率について、わかりやすく表にまとめました。

年度受験者数合格者数合格率
令和5年度3,1191,09835.2%
令和4年度3,1411,14436.4%

参考:一般財団法人消防試験研究センター

事前にしっかりと学習時間を確保し、各種法令などに関する知識を深めておくことで、合格の可能性を広げることができるでしょう。

消防設備士乙種4類を取得するメリット

消防設備士乙種4類の資格を取得することには、キャリアアップや職場での地位の向上など、多くのメリットがあります。

この資格を取得することでどのようなメリットがあるのか、具体的に見ていきましょう。

昇進・昇給が狙える

消防設備士乙種4類の資格を取得することで、消防設備に関する専門性が認められ、職場での昇進や昇給のチャンスが増えます

特に消防設備に関わる業務を行う企業では、資格を持つことが大きなアドバンテージになるでしょう。

消防設備士としての専門知識は、安全管理の重要性が高まる現代において、非常に価値が高いとされています。

また、資格を持つことで、業務の幅が広がり、より多様なプロジェクトに関わる機会が増える可能性もあります。

転職に有利に働く

消防設備士の資格は、転職市場でも高く評価される傾向にあります。特に安全管理や施設管理の分野では、消防設備士乙種4類の資格を持つことは就職希望者や転職希望者にとって大きな強みとなります。

多くの企業が安全管理を重視しているため、消防設備士の資格は、転職時の大きなアピールポイントになるでしょう。

また、資格を持つことで、より専門性の高い職種への転職も可能になり、キャリアの幅が広がります。

ビルメンテナンスや設備系の仕事に役立つ

消防設備士乙種4類試験に合格すると、ビルメンテナンスや設備系の仕事にも大いに役立ちます。

ビルメンテナンスや設備系の会社では、火災報知器をはじめとする消防設備に関する知識を持っていることで評価が上がる傾向にあります。

未経験でも、ビルメンテナンスや設備系の仕事で活躍できるでしょう。

また、ビルメンテナンスや設備系の仕事を検討しているのであれば、消防設備士だけでなくボイラー技士や電気工事士などの資格を合わせて取得しておくと活躍の幅を広げることができるので、おすすめです。

複数の資格を取得しておくことで昇給や昇進のチャンスも掴みやすくなるでしょう。

消防設備士乙種4類に合格するための勉強方法

消防設備士乙種4類の試験に合格するためには、効果的な勉強方法を知ることが重要。合格するための効率的で効果的な勉強方法を紹介していきます。

消防関係法令を中心に勉強を始める

試験には消防関連の法令が多く出題されるため、これらを中心に勉強を始めることが効果的です。法令の理解を深めることで、試験に対する自信も高まります。

消防法、建築基準法、消防設備等の技術基準に関する法令など、幅広い知識が要求されるこの試験。これらの法令をしっかりと理解し、実際の現場での適用方法を学ぶことが重要です。

過去問を何度も解き、試験の形式に慣れる

過去の試験問題を解くことで、試験の傾向と対策をつかむことができます。また、繰り返し解くことで、試験の形式に慣れ、時間管理のスキルも向上します。

過去問を解くことで、出題される問題のパターンや重要なポイントを把握することができ、効率的に学習を進めることができます。

また、実際の試験と同じ時間を設定して模擬試験をおこない、試験当日の緊張感に慣れることも大切です。

試験当日の緊張感を少しでも軽減できるよう、実際の試験会場での試験を想定しながら過去問を繰り返し解いていくことで、合格に近づくことができるでしょう。

まとめ

消防設備士乙種4類は、消防設備の専門家としてのキャリアを築くための重要なステップです。

この資格を取得することで、専門性を高め、キャリアアップを目指すことができます。

試験にはしっかりと準備して臨む必要があります。合格率は30%ほどなので、しっかりと学習をして臨めばそこまで難しい試験ではないでしょう。

消防設備士としての資格は、個人のキャリアだけでなく、社会の安全にも貢献する重要な役割を担っています。この資格を通じて、安全な社会の構築に貢献することができるのです。

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