施工管理の仕事は怒られることが多い？怒られないためのポイントを紹介！

施工管理は工事現場を取りまとめる重要なポジションですが「怒られることが多い」と思っている方もまだまだ多いのではないでしょうか。確かに施工管理は仕事上で怒られることもありますが、いつも怒られるわけではありません。

この記事では、施工管理の仕事がなぜ怒られるイメージがあるのかや怒られる理由、怒られない方法を紹介します。最後に施工管理のやりがいについても紹介しているので、ぜひお読みください。

施工管理の仕事は怒られるイメージがある理由

工事現場をまとめる施工管理は怒られる仕事というイメージが強いようです。その理由は3つあります。

1. 大工や職人さんに怖いイメージがある
2. 上司や先輩から怒られる
3. 工事現場の近隣住民からのクレーム

大工や職人さんに怖いイメージがある

大工や職人はこだわりが強く、昔気質の人も多いため施工の進め方について施工管理に物申す人もしばしばいます。また、イメージ的に気性が荒い人が多いと思われているため、施工管理は職人から怒られるものと思われています。

上司や先輩から怒られる

また、建設業界が体育会系の業界であるというイメージも、施工管理が怒られる仕事というイメージに大きく影響しています。建設業界は上下関係が厳しく、先輩や上司の言うことは絶対と思われがちです。そのため、工期が遅れたりすると施工管理が厳しく上司から叱責されるイメージがあります。

工事現場の近隣住民からクレームを受ける

さらに施工管理が活躍する工事現場は、近隣からのクレームとも向き合う仕事です。もちろん着工前に周辺へ工事を始める旨を周知しますが、それでも近隣から騒音や振動について苦情が入ることがあります。その際に矢面に立つのは施工管理です。怒っている近隣住民の気持ちを受け止め、なおかつ工事への理解を促す必要があります。

上記のような理由で施工管理は怒られる仕事というイメージが強く根付いています。しかし、すべての職人が怖いわけではありませんし、建設業界の体質も変化しつつあります。近隣住民から苦情が入るケースはありますが、対応次第では必ず怒られるとは限りません。

施工管理の仕事で怒られる理由とは

施工管理が怒られる理由は、必ずしも相手側の問題とは限りません。どうして施工管理の仕事で怒られてしまうのか、その理由は3つあります。

1. 挨拶しない
2. 何度も同じミスをする
3. 先輩や上司からの指示を待っている

挨拶しない

建設業に限らず、挨拶は社会人の基本です。現場の職人や社内での挨拶ができない人は、当然怒られます。また、挨拶されてもきちんと返事をしない人も同様です。

挨拶はコミュニケーションの1つであり、相手への印象を形成する役割があります。きちんと挨拶をしていないと、施工管理に対して悪い印象を抱いてしまうため、何かミスやトラブルがあった際に必要以上に厳しく叱責されることもあるでしょう。

朝現場や会社に着いたら、大きな声で挨拶をしてコミュニケーションを取るようにしてください。お互いに気持ちよく仕事ができるよう、自分から進んで行動することが大切です。

何度も同じミスをする

施工管理が厳しく怒られる理由は、何度も同じミスを繰り返すためです。未経験、または経験が浅い施工管理がミスをしても、最初は許してもらえます。しかし、何度ミスを指摘しても改善しない場合は周囲もイライラを募らせてしまい、限度を超えると怒られてしまうでしょう。

ミスをしたら原因を分析して、再発を防止する必要があります。施工管理のミスは納期遅れや現場事故につながるので、分析能力が欠けていると仕事が成り立ちません。間違いがあったらすぐに周囲に謝罪して原因を分析し、二度と同じ過ちを繰り返さないようにしましょう。

先輩や上司からの指示を待っている

現場や社内で先輩や上司からの指示をただ待っている指示待ち人間タイプの施工管理は、よく怒られます。そもそも施工管理は現場の指示役であり、指示を待っているだけでは務まりません。自発的に行動せずに、ただ指示をまってその通りにしか仕事をしないようですと職人や先輩から厳しく叱責されます。

工事現場では「今自分ができることは何か」「どういう指示を出すべきか」を常に考えて行動しましょう。先回り思考ができる人こそ、デキる施工管理として活躍できます。

施工管理の仕事で怒られないためのポイント

施工管理に限らず、どんな仕事でも怒られたい人はいないでしょう。どうすれば施工管理の仕事で怒られないか、3つのポイントを説明します。

1. 自分から進んで作業する
2. 先輩や上司から教えてもらったことをメモする
3. コミュニケーションを大切にする

自分から進んで作業する

施工管理の仕事で怒られたくないなら、自発的に行動しましょう。会社であれば事務作業を率先して行い、何をしたら良いかわからないなら先輩や上司に「何か手伝えることはありませんか？」と声をかけてください。経験の浅い施工管理なら、現場作業で職人や親方に「手伝います」と伝えて、一緒に仕事をすると良いでしょう。

指示をもらうまでただ待っていたり、ぼんやりしていると先輩や上司、職人から怒られてしまいます。今自分が何ができるかを視野を広くして見つける努力をし、何も思いつかないときは率先して「やることはありませんか」と声をかけてください。

先輩や上司から教えてもらったことをメモする

会社や現場で先輩や上司、親方から教えてもらったことをメモしましょう。メモをしておけば後から見返して復習し、知識として定着させられるからです。何度もミスをする人はその場で謝って終わりにしてしまう人が多く、ミスの原因を分析したり、その際に注意された内容を忘れてしまいます。

これを防ぐためにメモを活用して、二度と同じ間違いをしないようにしましょう。メモが面倒な方はスマホを活用しても構いませんので、間違いや指摘、指導されたことは全て整理して記録に残しておいてください。

コミュニケーションを大切にする

施工管理の仕事は現場の管理だけでなく、コミュニケーションも含まれます。職人をまとめて作業を円滑に終わらせるためには、日頃から対話をして人間関係を作っておかなければなりません。職人から好かれていれば施工管理の指示も素直に聞いてくれますし、万が一工期に関して意見やより効率的な方法があれば、教えてもらえることもあるでしょう。

反対に挨拶もせず、会話もしないような状態では「話しかけづらい」と思われて職人たちが不満を溜めてしまい、最終的に怒られる結果となります。まずは現場に着いたら率先して挨拶をし、雑談を持ちかけるなどして会話を心がけましょう。作業中も積極的に話しかけて雰囲気をよくしたり、意見を求めて職人を尊重する姿勢を見せるようにすれば、人間関係も円滑になります。

施工管理の仕事は未経験でも大丈夫

施工管理は怒られる仕事というイメージもあり、未経験だとこなせないと考えている方もいるでしょう。結論から言うと誰でも初めて施工管理の仕事につけば未経験です。未経験でも先輩や上司が仕事を教えてくれますし、現場でも職人たちが工事の進め方についてアドバイスをくれることもあります。

そのため、未経験でも施工管理の仕事はできるのです。施工管理は現場の経験を踏むほど成長でき、自分のスキルアップを実感できます。また、自分が携わった工事現場の成果物が将来的に長く残っていくのは、施工管理のやりがいの1つです。怒られたくない、怖いイメージがあるからといって施工管理を諦めずに、未経験でも挑戦できる仕事ということは理解しておきましょう。

怒られることはあっても魅力的な施工管理の仕事

施工管理は確かに怒られることもありますが、その欠点を補ってあまりあるやりがいがあります。具体的な施工管理の仕事の魅力を3つ紹介するので、施工管理を目指すうえでのモチベーションアップに役立てましょう。

1. 収入が安定している
2. 需要が高く将来性がある
3. 資格取得でさらなる収入アップを見込める

収入が安定している

どんな仕事においても、収入が安定していることは非常に重要です。施工管理は建設業界の中でも収入が安定しやすく、また高収入を見込める点が魅力といえます。たとえば、職人は現場仕事がないと無収入になるケースが多いですが、施工管理ができる人材は限られるため仕事が途切れることがなく収入が安定しやすいです。

また、施工管理は責任が重い仕事だけに年収も高めに設定されており、経験を積んでいくことで高年収も目指せます。

需要が高く将来性がある

施工管理は業界全体でも需要が高く、転職や独立などさまざまなキャリアを形成できる可能性があります。新しい建物を建築する際だけでなく、リフォームや修繕作業、また道路整備などの公共工事に施工管理は欠かせません。

施工管理が関わる工事は今後も継続していくため、施工管理ができる人はどの企業でも欲しい人材です。未経験で入社して経験を積んだあとに、さらにレベルの高い建設企業やゼネコンへの転職が目指せるなど、着実にキャリアアップが目指せます。

資格取得でさらなる収入アップを見込める

施工管理として更なる収入アップを目指すなら、施工管理技士の資格を取りましょう。資格を持っていると資格手当が出ますし、客観的にスキルがあることを証明できるため、転職にも有利です。施工管理技士の資格は学歴を問わず、年齢のみ規定を満たしていれば受けられるものがあります。

資格取得で収入アップを目指せるのも、施工管理の仕事の魅力です。

まとめ

施工管理はいろいろな人に怒られるイメージがありますが、やりがいのある仕事です。仕事上さまざまな人に関わるため当然トラブルはあるものの、きちんと挨拶やミスの原因分析、率先した仕事をしていれば認めてもらえます。

施工管理は建設業でも収入が高く、業界からのニーズも高い仕事です。また資格取得でさらに年収アップを目指せ、将来のキャリアにも有効に働く経験となります。施工管理は怒られるから嫌だと決めつけずに、ぜひ施工管理を目指してください。