プラントエンジニアリングってどんな業界?仕事内容と今後の需要を解説

転職・就職先として、プラントエンジニアリング会社を検討するとき、仕事内容や今後の需要を知っておくことは重要です。

仕事内容が分からないと、自分の性格や経験、資格を活かせるか判断できませんし、今後の需要は働く会社の将来性に大きく影響するからです。

この記事では、プラントエンジニアリングの仕事内容と今後の需要について詳しく解説します。また、業界の実状をリアルに把握するため、大手5社についての情報もまとめています。

プラントエンジニアリング業界に関心のある就活中の方は、ぜひ最後まで読んで参考にしてください。

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プラントエンジニアリングとは

プラントエンジニアリングの「プラント」は、複数の設備や機器を組み合わせて、エネルギーを発生させたり物を製造したりする生産設備一式のことをいいます。一式というのは、建物・機械・器具など全てを含みます。

たとえば、生コン工場は、製造設備や貯蔵設備など複数の設備を配管で結ぶプラントです。しかし自動車をラインで生産する自動車工場は、どんなに規模が大きくても、設備が1種類しかないのでプラントとはいえません。

プラントにはおおまかに、エネルギー、化学、産業、環境の4つの分野があります。どれもスケールが大きく、一つのプラントに多くの業種が関わります。

プラントエンジニアリングは、このプラントの企画や設計から施工管理、さらにメンテナンスや改造にまで関わる業務のことをいいます。主に官公庁や企業を顧客としています。

プラントメンテナンスとの違い

プラントエンジニアリングと似た言葉に、プラントメンテナンスがあります。この2つの違いについて説明します。

プラントメンテナンスは、建設され運用を開始したプラントの性能を維持・保全することを目的とした業務を行います。プラントの生産設備一式の設備や装置、機器の保全管理の業務です。

プラントの経年劣化を評価・分析して、定期的なメンテナンスの作業計画を作成して、実際の業務を請け負います。つまりプラントの設備や機械を専門に扱う業者です。

これに対してプラントエンジニアリングは、プラントの企画・設計から携わるので、ゼロベースから関わることになります。また運用の過程でプラントに改善点が見つかれば、改造の提案をすることもあります。

プラント全体の効率化や省エネなどにまでアプローチするのがプラントエンジニアリングです。

プラントエンジニアリングの仕事の内容 

プラントエンジニアリングの仕事内容で重要なことは、顧客のニーズに沿ったプラントを、安全に経済的に建設することです。そのためには以下の4つのポイントを押さえておく必要があります。

・工場設備の企画設計
・資材調達
・システム開発
・施工管理

上記の4つのポイントについて、それぞれ説明します。

工場設備の企画設計 

まず、顧客の要望や生産規模、製造する製品に応じて、最良のプラントを企画します。

このとき大切なのは、技術的・予算的に実現可能な企画であることです。

企画と見積が顧客の予算と折り合いがつくと、設計段階に進みます。設計には建築物としての基本的な設計のほか、ボイラーなどの機器類、パイプなどの配管、電気設備とシステム、ポンプなどの回転機械まで多岐にわたります。

それぞれの機器や設備の専門エンジニアが設計を担当して、最終的には社内ミーティングや顧客との協議によりまとめられます。

資材調達

設計図書をもとに、機器や設備など必要な資材を調達するのも、プラントエンジニアリングが担当します。

複数のメーカーから見積徴収し、費用や工期、性能などを比較して導入する資材を決定します。仕様の詳細についても調査し、問題点があれば仕様変更をメーカーに打診することも必要です。

導入機器の選択の過程で、常に意識しなければならないのが予算内に抑えるということです。

プラントエンジニアリングは、いかにコストを抑えて、目的とするプラントを構築できるかが評価されるポイントの一つであることを覚えておいてください。

システム開発 

プラントエンジニアリングが関わるのは、規模が大きく完成まで数年を要することもある一大プロジェクトです。さまざまな技術が集積されるので、全体を回すためのシステム構築が欠かせません。

システムの一例としては、プラントを動かすために必須の電気供給システムや制御システムが挙げられます。電源の位置や効率的な配線方法、それらを制御するためのシステムの開発です。

システム開発には、3D技術、AI、デジタルツイン、ロボット、IoTなど最新の技術が求められています。同時に、サイバーセキュリティシステムに関しても、より高い安全性を担保できる技術が必要となっています。

施工管理 

プラントエンジニアリングの施工管理においても、一般的な品質管理、工程管理、安全管理、原価管理は必要です。また、プラントが設計通りに機能するように管理することも重要です。

プラントエンジニアリングは、プラント完成後の管理・保全までが仕事ですから、設備の試運転から運用後の稼働状況、メンテナンスのためのリスト作成やメンテナンス頻度の確定まで携わることになります。

プラントエンジニアリングの業務は、多くの専門業種を一つにまとめ上げなければなりません。中には危険物を扱う業種もありますので、細心の注意と高度な技術が求められることも多いです。

プラントエンジニアリング業界で働くメリット

地図に残る大きな仕事ができ、グローバルに活躍できるプラントエンジニアリング業界。

その仕事にはどのようなメリットがあるのか見ていきましょう。

プラントエンジニアリング業界で働くメリットは以下の通りです。

  • 高収入を目指せる
  • プロジェクトが完了した時は他では味わえない達成感がある
  • 需要や将来性があり安定している

それぞれ詳しくみていきましょう。

高収入を目指せる

厚生労働省が令和4年賃金構造基本統計調査の結果から、プラント設計技術者の平均年収を割り出したデータがあります。

このデータによると、平均年収606.2万円となっています。

一般的な会社員の平均年収が460万円ほどなので、プラントエンジニアリング業界では高収入を目指せるというメリットがあることがわかります。

所属する会社の規模や経験など、年収を決める要素はいくつかありますが、実力次第ではさらに高収入を目指すこともできるでしょう。

参考:厚生労働省職業情報提供サイトJobtag|プラント設計技術者

プロジェクトが完了した時は他では味わえない達成感がある

ものづくりが好きな人にとって、自分が手がけたものが完成した時の喜びや達成感は何にも変え難いものがあります。

大規模なプロジェクトが多いプラントエンジニアリング業界。自分が関わったプラントの建設が完了した時の達成感を味わえるのは、プラントエンジニアリング業界だからこその大きなメリットと言えるでしょう。

需要や将来性があり安定している

プラントは、日本だけでなく世界にも数多くあります

新たに建設するプラントももちろんありますが、点検や修繕、立て直しなどの需要がなくなることは考えにくいでしょう。

需要や将来性があり安定していることも、プラントエンジニアリング業界で働くうえで大きなメリットと言えます。

プラントエンジニアリング業界での仕事のやりがい

プラントエンジニアリング業界で働くことには、どのようなやりがいがあるか見ていきましょう。

プラントエンジニアリング業界で働くやりがいは主に以下の3つです。

  • 地図に残る大きな仕事ができる
  • 海外でも活躍できる可能性がある
  • 自分の成長を実感できる

ひとつずつ詳しく解説します。

地図に残る大きな仕事ができる

何もなかった場所に大きなプラントを建設するのがプラントエンジニアリング業界の仕事。

地図に残る巨大な建造物を作ることができるのは、プラントエンジニアリング業界ならではの魅力と言えるでしょう。

海外でも活躍できる可能性がある

日本のプラントエンジニアリング企業の多くが海外に進出し、海外でのプラント建設をメインにしています。

プラントエンジニアリング業界に入ることで、海外赴任や海外出張を多く経験できます

グローバルに活躍したいと考えている人にとっては、やりがいのある仕事と言えるでしょう。

自分の成長を実感できる

業務に関係するスキルや技術はもちろん、海外での仕事も多いため、語学力やコミュニケーション能力が身につきます。

仕事を通して身につくスキルの幅が広く、自分の成長を実感できるのも、プラントエンジニアリング業界で働く大きな魅力と言えます。

プラントエンジニアリング業界は激務って本当?

「プラントエンジニアリング業界は激務」と言われることも。

確かにプラントエンジニアリング業界では、所属する会社や配属される部署、時期などによっては激務になることがよくあります

残業や休日出勤、出張や転勤なども多いため、プライベートの時間を大切にしたいという人にとっては、プラントエンジニアリング業界は「激務」「きつい」と感じられる可能性はあるでしょう。

ただ、受け持っている案件がない時は激務と言われるほどの業務量はないため、書類作成などをメインに比較的ゆっくり業務をこなすことが可能です。

また、近年は建設業界全体で労働環境の改善やDX化の推進などに注目が集まっているため、今後は激務な状況も少しずつ減っていくことが考えられます。

プラントエンジニアリング業界でホワイトな会社に就職する方法

激務であると言われることも多いプラントエンジニアリング業界ですが、そんな中でもホワイトな会社に就職するためには、どのように会社選びをすればいいのでしょうか。

プラントエンジニアリング業界でホワイトな会社に就職する方法を解説していきます。

会社の口コミや実際に働いている人の意見を参考にする

口コミサイトやSNSなどを参考に会社選びをする方法があります。

インターネット上には、さまざまな会社の口コミや評価が掲載されているので、参考になります

ただし、口コミサイトやSNSに書かれている評判が全てではないので、鵜吞みにせずあくまで参考程度に活用しましょう

また可能であれば、実際にその会社で働いている人に話しを聞くなどしてみるのもひとつの手です。

より条件のいい会社に転職する

一般的にブラック企業と呼ばれるような、厳しい条件・環境の会社で苦しい思いをしながら働いている場合、より条件のいい会社に転職するというのもひとつの方法です。

福利厚生が充実していて給与も高い水準の会社は、ホワイトな会社であることが多いです。

もし転職することも検討しているのであれば、転職エージェントなども活用して、より条件のいい求人を見つけてみましょう。

プラントエンジニアリングの現状と今後の需要

プラントエンジニアリング業界の現状と今後の需要について解説します。

業界の現状や今後の需要について知ることは、業界の将来性を考えるための重要な材料になります。また業界研究という意味でも大切ですから、ぜひチェックしてください。

現状:受注高は増加傾向である 

プラントエンジニアリング業界の受注高の比率は、国内向け84.1%、国外向け15.9%です。しかし、ここ最近の顕著な傾向として、国外向けの需要が伸びていることが挙げられます。

また業界全体では、2011〜2021年は横ばい状態でしたが、2020〜2022年では増加傾向を示しています。増加に寄与した業務種類は、化学プラント、鉄鋼構造物プラント、通信プラント、製鉄プラントなどです。

プラントエンジニアリング業界全体での受注高は、ここ10年6兆〜7兆円を推移し安定しています。

<参照サイト>
経済産業省の「エンジニアリング業の動向(特定サービス産業動態統計速報)2022年12月」

将来性:海外での需要が大きい 

国内のプラントエンジニアリングの需要は、バブル期がピークとなり、社会の成熟とともに大きな需要の伸びは期待できない状況です。ただLEDなどの新技術が登場すると、それが広まるタイミングで需要が伸びるということはあります。

将来的に大きな伸びが期待できるのは、経済成長が続いている中東や東アジア、天然ガスの需要が伸びている米国などの海外です。

中東や東アジアでは、重要なインフラとなる電力プラント、米国では化学プラントや液化天然ガスプラントの受注が大きな伸びを見せています。

また建設業の他の業種でもそうであるように、プラントエンジニアも高齢化が進んでいます。若年層の入職は大いに歓迎されると考えて間違いないでしょう。

プラントエンジニアリング業界の大手メーカー5社 

業界の大手メーカー5社について知ることは、業界を理解するための有効な手段の一つです。売上高のランキング順に会社一覧にして以下にまとめました。

会社名売上高(百万円)経常利益(百万円)従業員数
日揮HD株式会社428,40145,3007,876人
千代田化工建設株式会社311,11511,4003,995人
栗田工業株式会社288,20730,0797,784人
東洋エンジニアリング株式会社202,9863,1266,686人
メタウォーター135,5578,7513,565人

業界最大手は、創業1928年の老舗企業、日揮HD株式会社です。2019年持株会社化に伴い日揮株式会社から商号変更しています。日揮HD・千代田化工は2021年度、その他は2022年度の決算報告から参照しています。

ここからは上記5社について、それぞれ紹介していきます。

日揮HD株式会社

売上高(百万円)経常利益(百万円)従業員数平均年齢勤続年数平均年収
428,40145,3007,841人45.7歳18.6年864.9万円

日揮HDは、1928年創業の日本揮発油を全身にもつ、業界最大手の総合エンジニアリング企業です。これまでの業務実績は80カ国20,000件以上におよび、売上高の80%は海外事業で占められています。

石油や天然ガス、再生可能エネルギーなどのエネルギー分野をはじめ、「ヘルスケア・ライフサイエンス」「産業・都市インフラ」「資源循環」など、幅広い分野で総合エンジニアリング企業としての実績を上げています。

<参照サイト>
決算概要
会社概要

千代田化工建設株式会社

売上高(百万円)経常利益(百万円)従業員数平均年齢勤続年数平均年収
311,11511,4006,097人41.3歳12.7年847.8万円

千代田化工建設は国内2位の総合エンジニアリング企業で、エネルギーと環境の調和を目指し、世界各地でプロジェクトを展開しています。

千代田化工建設は、水素に関する技術開発に強みを持っており、水素の大量輸送・貯蔵を可能にする「SPERA水素」技術は国内外から注目を浴びています。

世界60カ国以上でプロジェクトを完成させ、売上高の65%は海外事業です。また売上高の55%はLNGプラントであり、その技術力は世界有数のものです。

<参照サイト>
本決算概要
会社概要

栗田工業株式会社

売上高(百万円)経常利益(百万円)従業員数平均年齢勤続年数平均年収
288,20730,0795,222人42.6歳17.2年896万円

栗田工業は1949年の創業以来、水と環境の分野で事業展開してきた「水処理プラント」のリーディングカンパニーです。アジアやヨーロッパ、南北アメリカで事業展開しており、水処理に関してはまさに世界的な企業となっています。

栗田工業は、元々水処理薬品事業で創業しましたが、売上の中心は水処理プラント事業でした。しかし近年、海外事業を中心に水処理薬品事業が飛躍しており、第2の柱として注目されています。

<参照サイト>
決算情報
会社概要

東洋エンジニアリング株式会社

売上高(百万円)経常利益(百万円)従業員数平均年齢勤続年数平均年収
202,9863,1264,397人43.9歳17.6年797.6万円

東洋エンジニアリングは、石油化学・化学プラント、石油精製プラント、船上プラント、発電所から鉄道にいたるまでグローバルに展開しているエンジニアリング企業です。また尿素・アンモニアなどの化学肥料関連プラントでは世界的な強みを持っています。

1961年の創業当初からグローバル展開に積極的な姿勢を見せており、海外に12の拠点、約60カ国でプラント建設の実績があります。現在も受注高の80%以上は海外の事業展開によるものです。

<参照サイト>
決算情報
会社概要

メタウォーター株式会社 

売上高(百万円)経常利益(百万円)従業員数平均年齢勤続年数平均年収
135,5578,7513,565人43.3歳17.4年793万円

メタウォーターは、2008年に日本ガイシと富士電機の水環境部門が対等合併した企業です。

日本ガイシは水処理の機械設備、富士電機は水処理の電気設備で、それぞれ国内シェアが筆頭であったため、水処理専業では国内最大となりました。

メタウォーターの強みである水・環境事業で、機械や電気の技術、施設の運転・維持管理のノウハウを活かし、国内外の上下水道、資源開発の分野で事業展開しています。

<参照サイト>
経営成績
会社概要

まとめ

ここまで、プラントエンジニアリング業界について解説してきました。

プラントエンジニアリングの定義やプラントメンテナンスとの違い、仕事の内容、業界の現状と今後の需要などです。また業界研究の一環として、業界大手5社についても触れました。

大手5社では、海外事業の売上が国内を上回ることが多いです。外国語や外国、コミュニケーション能力に強みがあるという方にとっては、能力を活かすことができる業種であると考えます。

プラントエンジニアリング業界について、さらに疑問や知りたいことがあるという方は、専門アドバイザーに相談してみることをおすすめします。

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