
施工管理の仕事に就いたけど、「こんなに大変だとは思ってなかった」「残業や休日出勤が多くてつらい…」と、辞めたいと思っている方も少なくないのではないでしょうか。
そこで今回は、施工管理を辞めたいと思っている方がどのような理由でそう思っているのかや、辞めたいと思ったらすべき行動、円満に退社するために大切なことなどを詳しく解説します。
施工管理の仕事が辛くて辞めたいと思っている方は、ぜひ最後まで読んで参考にしてみてくださいね。
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施工管理を辞めたいと感じる理由
実際に施工管理を辞めたいと思っている方は、どのような理由からそのような考えに至るのでしょうか。
施工管理を辞めたい理由は人それぞれですが、多くの方が辞めたいと思う理由には、以下のようなものがあります。
- 残業がしんどい
- 現場仕事を辞めたい
- 仕事量が多くてきつい
- 労働環境が厳しい
項目ごとに詳しく見ていきましょう。
残業がしんどい
建設現場では、完成予定日が決められており、それに間に合わせられるように全体を管理するのが施工管理の仕事のひとつです。
そのため、工事が遅れそうな場合には休日出勤や残業が多くなってしまいます。
工事の進捗次第では毎日残業をしなければならないことも少なくないため、「辛い」「しんどい」と感じてしまう方も少なくありません。
プライベートの時間を大切にしたい方にとっては、残業や休日出勤が多いことが大きなストレスになっているのかもしれません。
現場仕事を辞めたい
施工管理は、管理業務をメインの仕事としていますが、場合によっては現場に出て作業をすることも。人手不足の現場などでは、施工管理者であっても作業をしなければならない場合もあります。
現場での作業は力仕事や体力仕事のことも多く、辛いと感じることも多いでしょう。
現場での仕事が辛くて、施工管理を辞めたいと感じる方も少なくないようです。
仕事量が多くてきつい
工事全体の工程管理や予算の管理、品質管理、安全管理と多岐にわたる業務をこなさなければならないのが施工管理の仕事。必然的に仕事量も多くなってしまいます。
とにかく仕事量が多いのが施工管理なので、そこが辛いと感じることもあるでしょう。
前述した通り、残業や休日出勤も多く、それでもこなし切れない仕事量で「辞めたい」と感じる方が多いです。
労働環境が厳しい
ほとんどの建設工事現場は屋外です。夏は暑く冬は寒い労働環境は、厳しいと言わざるを得ません。
暑さや寒さだけでなく、工事現場特有の粉塵や騒音に日々さらされることもあり、健康面で影響が出てきてしまうことも少なくないようです。
また、常に危険と隣り合わせの建設工事の現場。施工管理者がどれだけ安全管理・安全対策をおこなっていても、事故をゼロにすることは難しいでしょう。
そんな厳しい労働環境から、「辞めたい」と感じる方も多くいます。
建設業・施工管理の離職率
建設業界全体での離職率は、他業界と比べて極めて高いということはありません。厚生労働省の令和2年度雇用動向調査によると、建設業界の入職率が10%で、離職率が9%です。
ここからは、ゼネコンの離職率と電気工事士の離職率について深掘りしていきます。
ゼネコンの離職率
大手ゼネコンは建設業のなかでも離職率が低い傾向にあります。大手ゼネコンは給与の水準が非常に高く、充実した福利厚生があるため、「辞めたい」「辛い」と感じる人が少ないことが理由と考えられます。
一方で、中小企業の場合は、給与水準が低く福利厚生も整っていないことも多く、労働環境が整備されていないことから、「辞めたい」「辛い」と感じる方も少なくありません。
電気工事士の離職率
電気工事業界は、離職率が高いことが知られています。新入社員のうち、約40%の人が3年以内に離職するというデータもあります。
離職率の高い理由として考えられるのは、実地研修の少なさや休日の少なさ、労働環境の劣悪さなどが挙げられます。
施工管理を辞めたいと思ったらすべきこと
では、実際に施工管理の仕事を辞めたいと思ったら、まず何からすべきなのでしょうか。施工管理を辞めたいと思ったらすべきことは、主に以下の3つです。
- 問題点を明確にする
- 周りの人に相談する
- 転職や異動に向けて行動する
ひとつずつ詳しく解説していきます。
問題点を明確にする
施工管理の仕事が「嫌だ」「辛い」「もう辞めたい」と感じたら、まずはなぜ辞めたいのかを考えましょう。
職場に対する悩みなのか、業務内容に対する悩みなのか、人間関係に対する悩みなのか。抱えている問題点は人それぞれです。
その悩みや問題点を解決する方法が「辞める」ことなのか、他にも解決策があるものなのかによって、その後のすべきことが変わって来るのではないでしょうか。
周りの人に相談する
自分が抱えている悩みが明確になったら、次は身近な頼れる人に相談してみましょう。
自分1人だけで考えてしまうと、どうしてもネガティブな思考に陥りがち。1人で考えることで視野が狭くなってしまう可能性もあるので、周りの頼れる上司や同僚などに相談し、他者の視点からの助言をもらうことが大切です。
1人で抱え込む前に頼れる人に相談することで視野が広がり、選択肢も増えるでしょう。
転職や異動に向けて行動する
悩みや問題点を明確にし、周りの頼れる人に相談したら、実際に行動に移します。
それが転職なのか異動なのか、会社に相談して改善できることなのかは、悩みによって変わってきます。
施工管理に関する資格を取得して将来の転職に備えたり、「今すぐにでも辞めたい」と思っているなら、働く環境を大きく変えたりといった方法が考えられます。
今すぐに転職や異動をしたいのであれば、そのためのアクションを起こす必要がありますし、今すぐではなく将来的に転職やキャリアアップを考えているなら、そのための準備を始める必要があります。
悩みや、これからどうしたいのかを明確にすることで、次に取るべき行動が見えてくるのではないでしょうか。
円満に施工管理を退職する方法

実際に辞める場合、できれば円満に退職したいもの。施工管理を円満に退職するために大切なポイントを以下の3項目に分けて解説します。
- 余裕を持ったスケジュールを組む
- 退職理由を考える
- 最後まで真面目に働く
それぞれの項目を詳しく見ていきましょう。
余裕を持ったスケジュールを組む
どの会社にも就業規則というものがあります。就業規則には、「退職希望日の何日前までに申し出なければならない」などのルールが定められています。
この規則を守らなければならないうえ、引き継ぎ業務なども必要になってくるので、退職までのスケジュールに余裕を持たせることが大切です。
どんなに「今すぐ辞めたい」と思っていたとしても、突然辞めてしまうようなことは避けましょう。会社や現場に大きな迷惑がかかってしまうことになります。
退職を決意したら、できるだけ早めに申し出て、退職まで余裕を持ったスケジュールにしましょう。
退職理由を考える
退職したい旨を上司や会社に伝えるときに、退職理由を報告することが大切なポイント。
「こういう理由で辞めたいです」とはっきりと伝えることで、スムーズにことが進むでしょう。逆に「辞めたいと思ってて…」などのように曖昧だったり相談スタンスだったりすると、上司や会社は引き止めようと説得をするでしょう。
この場合、退職が決まるまでに想定外の時間がかかってしまうことになり、退職時期が遅れてしまう可能性があります。
上司や会社に伝える退職理由は、「辛い」「しんどい」などのようなネガティブなものではなく、ステップアップやキャリアアップのためなどのポジティブなものが理想です。
最後まで真面目に働く
社会人として当然のことですが、退職日を迎えるまでは真面目に最後まで働くことが大切です。書類整理や引き継ぎ、残務の処理などの仕事を丁寧に最後までやり切りましょう。
また、在職中にお世話になった人への挨拶回りなども忘れないようにしましょう。
退職をするからといっていい加減な仕事をするのではなく、最後まで丁寧に真面目に働くことで円満に退職できます。
施工管理の経験者におすすめの転職先
施工管理の経験者におすすめの転職先はさまざま。施工管理の経験を活かして違ったジャンルの建設業にチャレンジする方もいれば、全く異なる業界に転職する方もいます。
それぞれの転職先や転職活動について紹介します。
違うジャンルの建設業界に転職する
施工管理で働いていた経験を活かして、違うジャンルの建設業界にチャレンジするのも選択肢のひとつ。
幅広い業務をこなす施工管理の経験は、ハウスメーカーや住宅設備関連の営業職、公務員として土木部門などで働く場合などさまざまな場所で生かすことができます。
建設業界でも少し違う業種にステップチェンジするのもおすすめの転職方法と言えるでしょう。
異なる業界に転職する
建設業以外の業界にチャレンジするのもひとつの手でしょう。施工管理として得た知識や経験を活かせる職場は建設業界だけとは限りません。
- 設計職
- ハウスメーカーの営業
- デベロッパー系の営業
- 保守点検
- CADオペレーター
これらの職種は、施工管理の経験を活かして活躍できるものの主な例です。
施工管理を経験してきた立場から、現場のことや建物を作る側の立場での設計が可能になるでしょう。
建物を販売するハウスメーカーやデベロッパー系の営業職でも施工管理として建物を作ってきた経験を生かせるでしょう。
保守点検やCADオペレーターに関しても、建物に関する知識を存分に発揮できる分野です。
施工管理としてこれまでに培ってきた経験を活かす場所は、建設業界だけとは限らないのです。
まとめ
仕事量が多く、残業や休日出勤がつきものの施工管理の仕事は、どうしても辛くて辞めたいと思ってしまうこともあるでしょう。
そんなときでも、一時の感情でいきなり辞めることなく、信頼できる上司や同僚に相談したり、辞めるまでのスケジュールに余裕を持ったりしておくことで円満に退職でき、その後のキャリアにもプラスに働くのではないでしょうか。
施工管理経験者は、建設業界だけでなくさまざまな業界で活躍できる人材です。ぜひ、自分にぴったりの素敵な職場を見つけてくださいね。
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