建築学科を志望すると言ったら「建築学科はやめとけ」と忠告され、戸惑っている方もいるでしょう。
建築学科は学習範囲が広く課題に追われるなど、かっこいいイメージとは裏腹にかなり大変だからです。
しかし大変だからといって建築学科に魅力がないわけではありません。
この記事では、建築学科の概要と魅力、「やめとけ」といわれる理由や向いていない人の特徴、進学後に後悔しないための注意点を紹介しています。
・有名企業の限定求人情報を紹介!
・レジュメ作成やスケジュールも完全サポート!
・場所により面接への同行も可能!
トントンでは、建設業に特化したプロのアドバイザーが
皆さんの転職を徹底サポート!
転職活動に関わる面倒ごとを、
完全無料でサポートいたします!
サイト掲載不可の
限定求人をご紹介!
転職サポートに30秒で無料登録!
お持ちのアカウントで登録
※個人情報保護方針をご確認の上、お進みください。
目次
建築学科とは
建築学とは、建築の歴史や構造や資源、建築計画や環境についてなど幅広い領域を指す総称です。
建築学科とは大学にある専攻の1つで、建築についての幅広い知識を学びます。
たとえば建築の歴史に始まり、力学や構造についての勉強、またデザインや法律についても勉強します。
さらに専門的なCADの扱いや住宅設計などの演習や、建築についてのマーケティング、プログラミングなどの知識も学習します。
建築学科は建築に興味がある方、将来建築デザインを志す方など建築関係の仕事に就きたい人が志すべき学科です。
建築学科の魅力
建築学科は「やめとけ」といわれることもありますが、それは先述したように学習範囲が非常に広いためです。
ただの座学だけでなく、デスクワークや実際に住宅設計や小規模住宅の建築などの力仕事まで多岐にわたる課題が与えられるため、常に学習と課題に追われます。
しかし、それでも建築学科へ進学希望する人が多いのは同時に魅力があるためです。
具体的に建築学科への進学をとおして、以下のようなメリットを得られます。
- プレゼンテーションスキルと度胸が身につく
- PC操作やCADなどツール操作が身につく
- スケジュール管理能力が高まる
- ストレス耐性がつく
- グローバルな活躍ができる
建築学科へ進学して身につくのはプレゼンテーションスキルです。
大学では授業で設計やデザインについてプレゼンする機会が多く、かなり高度な資料作成やプレゼン構成の制作スキルが求められます。またプレゼン中には教授から厳しい指摘が入ることもあり、度胸や対応力も身につくはずです。課題をこなしていくうちにプレゼンスキルが身につき、そのスキルは仮に建築業界へ進まなくても会社で活かせるでしょう。
また、建築学科ではPC操作やCADなどの専門的なツールの扱いも覚えられるなど実務に活かせる知識が体系的に身につきます。
多くの課題をこなすことで得られるスケジュール管理能力やストレス耐性も、将来役に立つスキルです。過密スケジュールの優先度と効率を考えて実行するスキルは、どの会社へ入っても必要であり、将来マネージャー職を目指す上でも必須となります。また過密スケジュールの中で予定に追われるプレッシャーへの対応力もつくため、将来忙しい職場に入ったとしても耐えられるメンタルも手に入れられるでしょう。
最後に、建築は世界共通の学問でありどの国へ行っても技術は通用します。建築学科を卒業して世界的な建造物に携わる仕事をしている先輩も多くいます。将来的にグローバルに活躍できる学問を学べる点も建築学科を目指すメリットです。
「建築学科はやめとけ」と言われる3つの理由
なぜ「建築学科はやめとけ」と言われるのか、その理由を3つ紹介します。
- 学ぶことが多い
- 設計課題の対応に追われる
- 研究室の活動もこなさなくてはならない
1. 学ぶことが多い
建築学科は学習範囲が非常に広く、とにかく勉強が大変です。具体的に建築学科では、以下のような内容を学習します。
- 耐震性の高い構造物を作るための建築工学
- 建築基準法をはじめとする関連法規
- デザイン
- 建築史
- 環境問題
理系の学問だけでなく、文系に分類される法律や歴史なども学ぶ必要があり、文系科目が得意でない人には辛いかもしれません。
勉強範囲の広さから試験対策も大変で、1日中図書室にこもって勉強する学生も多いです。
2. 設計課題の対応に追われる
建築学科は課題が多く、中でも設計課題は非常に大変な課題です。
建築学科の学生が苦労するのが設計課題で、どのような施設を設計するかがテーマとして提示され、それに基づいて1ヶ月半から2ヶ月かけて設計図を作成、提出しなければなりません。
毎日のように設計を考え、図面と模型作りをするだけでなく、教授との面談(エスキス)をこなす必要があります。
面談は毎週実施されるため、徹夜で図面や模型を作らなければならず苦労する人が多いです。
3. 研究室の活動もこなさなくてはならない
建築学科では先述した授業の勉強と課題に向けての作業に加え、研究室の活動もこなさなければなりません。
研究室とは一般的な学部でいう「ゼミ」のことで、2年生の後半から3年生ごろから活動が始まります。
研究室自体が建築プロジェクトを抱えており、学生はプロジェクトのサポートを行わなければなりません。
かなり実務的な内容なので勉強にはなりますが、学習と課題提出を並行するためかなり過密スケジュールになります。
建築学科に向いていない人の特徴
建築学科はかなり過密スケジュールで勉強と課題をこなすため、向いている人と向いていない人がはっきり分かれる学部です。
進学前に自分が建築学科向きかどうか判断し、適切な進路を決めましょう。
建築学科に向いていないのは、以下のような特徴を持つ人です。
- 真面目で考え込みすぎる
- 人前に立って話すのが苦手
- 建築学科を志望する動機が薄い
建築学科は多数のタスクを同時進行でこなす必要があるため、優先順位をつけて力を入れるタスクとそうでないものを振り分ける必要があります。
全てのタスクに全力で向き合うタイプの人はキャパシティがオーバーし、壊れてしまう可能性もあるため、建築学科には向いていないかもしれません。
また建築学科ではプレゼンテーションが多く、教授の評価もプレゼンテーションの出来によります。そのためプレゼン自体が嫌いであったり、人前に立つのが嫌な人は授業に出るのも嫌になってしまう可能性があるでしょう。
最後に建築学科を志望する人は、そもそも将来的に建築へ進みたいという明確な意思があります。図面を高校生の時代から自分で作っていたり、模型を作っていたり趣味が建築という人も少なくありません。
そのため、なんとなくで建築学科を志望すると周囲との熱量の差を感じ、建築学科に入ったことを後悔する可能性があります。
建築学科に進学して後悔しないためには
建築学科に進学後に学科変更は可能ですが、できれば前もって自分の適性を把握しておくべきです。
進学後に後悔しないように、以下4つの点を今のうちから考えておきましょう。
- 建築学科のことを理解する
- 向いていない人の特徴に当てはまっていないかチェックする
- 建設・建築業界のことを理解する
- 就職先の目星をつけ、リサーチしておく
建築学科のことを理解する
なんとなく「かっこいいな」と思うからなどの理由で、建築学科への進学を決めてはいけません。
建築学科で何を勉強するのか、どれくらい大変で将来はどんな進路があるかしっかりリサーチしましょう。
リサーチするうちに自分が建築学科に本当に行きたいか、勉強の内容に興味を持って4年間熱意を持って取り組めるかがわかるはずです。
建築学科に興味がある方はまず、すでに建築学科へ通っている人のブログやSNSをチェックするなどして、どんな雰囲気か確認してください。
また、大学の建築学科のホームページで学習カリキュラムなどを調べておきましょう。
向いていない人の特徴に当てはまっていないかチェックする
建築学科に向いていない人の特徴に自分が当てはまっていないか、必ずチェックしてください。
進学後に学部を変更することはできますが、手続きも面倒です。また1から人間関係や勉強をやり直さなければなりません。
なんとなくで進学すると後悔することも多いため、可能な限り事前に適正を見極めるべきです。そもそも自分が建築学科に向いているのかどうかを理解した上で、進学先を決めてください。
建設・建築業界のことを理解する
建築学科はもちろん、将来進む可能性が高い建設・建築業界についても理解を深めましょう。業種や職種はもちろん、年収や業界の特徴、魅力と大変な点など良い面も悪い面も調べるべきです。
建設・建築業界で興味が持てる企業があるか、やりがいのある仕事が見つかれば、大学生活できつい時代も乗り越えられるはずです。
反対に建設・建築業界を調べて労働環境や仕事に魅力を感じないなら、そもそも建築学科ではなく別の職業に有利な学科を選んだ方が良いでしょう。
就職先の目星をつけ、リサーチしておく
建設・建築業界について調べるうちに、どんな職種・企業があるかも目に入るはずです。将来自分が就きたい職業や就職先についても、イメージを固めておきましょう。
建設業界はブラックな会社もまだまだ多く、労働環境の悪い企業へ入るとせっかく好きだったはずの建築業界を離れざるを得ないこともあります。
早いうちに目標の企業が決まっている学生は就活の軸が定まっているため、志望動機の書き方や面接対策も取り組みやすく、就活がスムーズに進みます。
まとめ
建築学科は「やめとけ」という人もいますが、建築や建設業界に魅力を感じている方にとっては、やりがいがある学部です。
学校にいるうちに実務に活かせる知識、技術を身につけられる点は建築学科の大きな魅力でしょう。
建築学科は向き不向きが分かれやすい学部のため、記事で紹介した特徴に当てはめて自分が進学すべきかよく考えることも大事です。また進学後に後悔しないために、学部や業界の研究、就職先のリサーチなども早めに進めておきましょう。