建設業は儲かるって本当?12職種の年収を徹底比較

仕事の内容や業界の体質に対するイメージから敬遠されることも多い建設業界。

ただ、建設業界は仕事の量が安定している魅力的な業界ですし、業種や働き方によっては儲かる業界でもあります。

この記事では、建設業界の平均年収や実情に触れながら、業種別の年収、儲けるために知っておきたい年収1,000万円を稼ぐ方法について紹介していきます。

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建築・土木業界の平均年収

厚生労働省が公表しているデータによると、建築・土木業界の平均年収は「533万円」ほどとなっています。

全体の平均年収が443万円ほどであることを考えると建築・土木業界の平均年収は高く、儲かる業界だと言えますが、平均年収は企業の規模によって異なるため注意が必要です。

厚生労働省が公表している「令和4年賃金構造基本統計調査」によれば、従業員の数が10〜99人規模の会社の平均年収が463万円ほどであるのに対し、従業員が1,000人以上にもなる大規模な会社は、平均年収が698万円ほどと、会社の規模によって200万円以上の差があることがわかります。

参考:

令和4年賃金構造基本統計調査

令和3年分民間給与実態統計調査

建設業界は不景気なのか

最近は、「建設業界は不景気な業界」と言われることが多くなってきていますが、その主な理由としては、以下の3点があげられます。

  • 倒産件数が増加している
  • 建築資材の価格が高騰している
  • 2024年問題

ただ、建設業界が特別不景気ということはありません。

多少の問題や課題を抱えているのはどの業界も一緒ですし、建設業界は常に一定量の仕事がある安定している業界です。

新しい建物の建設ラッシュが落ち着いたとしても、古い建物のメンテナンスなどに対する需要もあるため、仕事がなくなるということはありません。

不景気かどうかは日本全体の景気に左右されますが、将来性のある安定した業界だと言えます。

建設業は儲かるのか?12業種の平均年収を紹介

「建設業」とひとくちに言ってもさまざまな業種があります。

そして、平均年収は業種によって異なります。

建設業を代表する12の業種と平均年収については以下のとおりです。

業種平均年収
内装屋433万円
クロス屋400万円
溶接工437万円
大工378万円
生コン屋500万円
サッシ屋433万円
基礎屋376万円
足場424万円
左官419万円
ダクト屋448万円
エアコン屋424万円
設備屋417万円

それぞれの業種の具体的な仕事内容や平均年収について詳しく解説していきます。

内装屋

内装屋は、壁にクロスを貼ったり、床にフローリングやフロアタイルを設置するなど、住宅などの建物の内装部分を仕上げる業種で、内装の専門家でもあります。

内装全般を取り扱えるため、需要が高く、非常に安定しています。

仕事によって単価が大きく異なるためどういった仕事を中心に受けるかが重要になってきますが、平均年収としては433万円ほど稼ぐことが可能です。

クロス屋

クロス屋は、内装関連の作業の一つである壁や天井のクロス貼りを専門的に行う業種です。

先述した内装屋は内装に関連する業務を全般的に行いますが、クロス屋はクロスの施工に関する作業のみを行います。

一人前になる難易度がその他の業種に比べて高くないため平均年収は400万円ほどとなっていますが、スキルを高めることで大きく稼げる業種でもあります。

クロスの施工のみに特化しているという性質上、現場で重宝される業種でもあるため、狙い目の業種と言えるでしょう。

溶接工

鉄やスチール、アルミなどの金属に熱や圧力を加えて加工する専門家である溶接工。

建設現場において溶接作業を請け負う溶接工は、一般的な住宅よりもマンションなどの集合住宅や大規模な商業施設、ビルなど、鉄骨造の建物の建設現場での需要が高い業種です。

他の業種とは異なり関連する資格が多く、目指す上でのハードルが高い業種なので、平均年収も437万円ほどと高くなっています。

大工

一般住宅の構造は、「木造」と「鉄構造」、「鉄筋コンクリート造」の3つに分けられますが、木造住宅の建設や増築、修繕を行うのが大工です。

  • 材料の加工
  • 骨組みの組み立て
  • 職人の管理

など、大工の仕事は多岐にわたりますが、平均年収は378万円と少し低めです。

ただし、1人親方として独立したときに大きく稼げる業種でもあり、独立すると1,000万円以上稼げるようになることもあります。

生コン屋

工場で製造されたまだ固まっていない状態のコンクリートを「生コン」と言いますが、生コン屋は、その生コンを現場に納入する業種です。

また、大部分が機械化されてはいるものの、コンクリートの製造や品質管理も生コン屋の主な仕事の一つとなっています。

コンクリートを専門的に取り扱うコンクリート技士の平均年収は500万円ほどと高めに設定されています。

サッシ屋

住宅に儲けられるドアや窓などの建具にはサッシと呼ばれる土台の部分がありますが、サッシ屋は、そのサッシを専門的に取り扱う業種です。

サッシの図面を引いたり、サッシを製造し、製造したサッシの取り付けなどを行います。

また、ドアや窓などの建具の設置や、ドアノブなどの金属部分の取り付け、調整もサッシ屋の業務の一つです。

サッシ屋の平均年収は433万円ほどとなっています。

基礎屋

基礎屋は、建物の基礎工事を専門的に行う業種です。

住宅などの建物を建設する場合、まず土台となる基礎部分から建てていきますが、そのときに活躍するのが基礎屋です。

基礎工事は建物の建設に欠かせない工事ですが、基礎屋の平均年収は376万円と若干低めになっています。

足場

建設現場において高所での作業が必要になった場合、作業スペースを確保するために足場の設置を行います。

その足場の設置や撤去を専門的に行うのが足場工です。

足場は外壁塗装などリフォーム工事でも必要とされるため、非常に需要の高い業種となっています。

そんな足場工の平均年収は424万円ほどになります。

左官

住宅や施設の壁はクロスで仕上げるのが一般的ですが、土やモルタル、漆喰などで仕上げることもあります。

それらの業務を左官工事と言い、左官工事を行う職人を左官と呼びます。

平均年収は419万円ほどですが、技術力の求められる仕事で、スキルを磨くことで稼げるようになる業種でもあります。

ダクト屋

住宅や施設で快適に過ごす上で欠かせない空調設備。

エアコンなどの空調設備は「ダクト」と呼ばれる配管で建物の外部とつながっており、そこから熱気や冷気を排出しています。

そのダクトの設置を行うのがダクト屋で、平均年収は448万円と高めです。

エアコン屋

ダクト屋が設置したダクトにエアコンを取り付ける、空調設備の専門家であるエアコン屋。

一般住宅用のコンパクトなエアコンの設置から、ビルや商業施設用の大きなエアコンの設置まで、さまざまな空調設備の設置や修理を行います。

平均年収は424万円ほどとなっています。

設備屋

設備屋は、建物の設備を作る業種で、代表的なものとして以下の4つがあげられます。

  • 電気工事
  • 空調工事
  • 配管工事
  • 通信工事

これらはまったく異なる職種であるため年収はそれぞれの職種によって異なりますが、設備屋の平均年収は417万円ほどとなっています。

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建設業の職人が儲かるためには独立を検討!

建設業の職人が儲かるためには独立を検討!

建設業で儲けられるかどうかは業種によるところが大きいという側面がありますが、どの業種であっても独立によって大きく稼ぐことは可能です。

独立すると自分で仕事を獲得しなければならず、企業に属しているときのように安定的に稼ぐのも簡単ではありませんが、その分大きく儲けられる可能性は高まります。

実際、独立して年収1,000万円以上を目指す人も少なくありません。

1人親方で儲かる職種と、建設業で1人親方として独立する方法について解説していきます。

1人親方で儲かる職種

建設業で独立して稼ぎたいと考えるのであれば、稼げる職種で独立することが重要になります。

1人親方で儲かる職種と、独立した場合の年収相場は以下のとおりです。

職種年収相場
大工800万円
とび職1,000万円
設備屋900万円
内装工600万円
足場職人1,000万円

大工は木造住宅の建設に携わる職種で、新築住宅の建設はもちろん、古くなった住宅の修繕などでの需要も見込まれるため、高年収が期待できます。

とび職は高所での作業がメインの作業になる職種で、住宅の建設だけでなく、ビルや施設など大規模な工事に関わる職種でもあるため、1,000万円以上も夢ではありません。

ガスや空調などの配管を設置する職種である設備屋や建物の内装を仕上げる内装工についても、住宅の建設やリフォーム、ビルや商業施設などさまざまな需要があるため年収が高くなっています。

また、住宅の建設や外壁塗装などの修繕作業に欠かせない足場を組み立てる足場工も需要が高く安定しており、独立した場合年収1,000万円以上も期待できる職種の一つです。

建設業で独立する方法

建設業での独立は、業界に就職して何年か働いて知識や技術を身につけた後、以下の方法で独立するのが一般的です。

  • 1人親方として独立する
  • 法人を設立する
  • フランチャイズに加盟する

もっとも簡単な方法としては1人親方として独立する方法があげられ、最低限の資金と道具で独立可能です。

1人親方として独立してより多くの経験を積み、つながりを作って工務店などを立ち上げるという方法もあります。

法人を設立する方法は、工務店などを立ち上げて会社を作り、仕事を受ける方法です。

大きく稼げる可能性のある方法ではありますが、建設業の許可や資本金などが必要になります。

営業が苦手な方にはフランチャイズに加盟する方法がおすすめで、加盟金やロイヤリティの支払いなどが発生しますが、すでに名の知られている企業の商標を使って仕事を取れるという強みがあります。

まとめ

建設業界は、仕事の量が安定している非常に魅力的な業界です。

ただ、平均年収や儲かるかどうかは業種によるところが大きいため、稼ぎたいのであれば儲かる業種につくことが重要になります。

数ある建設業の業種の中で稼ぎやすい業種としては、

  • 内装屋
  • 生コン屋
  • ダクト屋

などがあげられるので、これらの業種が狙い目だと言えるでしょう。

また、建設業で大きく稼ぎたいのであれば、独立して1人親方になる方法が定番となっているので、将来的に独立することも視野に入れておくことをおすすめします。

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