マリコンとは?仕事内容や特徴・年収・将来性を徹底調査!

マリコンは、マリンコントラクター(marine constructo)を略した和製英語です。マリンは海、コントラクターは請負や委託のことですが、日本ではゼネコンを意味します。

総合建設業のゼネコンのうち、海洋関係の工事に特化しているのがマリコンです。

海洋建設・海洋土木工事には、浚渫(しゅんせつ)・埋立・海底トンネル・護岸・防波堤・橋梁基礎・海洋建築・港湾施設などがあります。

業界団体としては一般社団法人日本埋立浚渫協会があり、マリコン28企業が名を連ねています。

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マリコンの特徴

マリコンは「海の建設現場」です。陸上の建設現場と比較すると、どのような特徴があるのでしょうか?ここからは、マリコンの3つの特徴を紹介します。

  • 事業が幅広い
  • 規模が大きい
  • 海外での現場が多い

事業が幅広い

1つ目の特徴は、事業展開が幅広いことです。マリコンの主体は海洋土木工事ですが、海洋土木の技術を基に陸上の土木・建築へと事業を展開する企業がほとんどです。

海洋土木という専門的な分野は一般的なゼネコンに比べて競合他社が少なく、安定した収益が期待できます。収益の柱を確保した上でこそ、積極的な幅広い事業展開が可能となります。

規模が大きい

2つ目の特徴は規模が大きいこと。工事の面積が広いだけでなく、海が対象なので水中という深さもあります。

陸上の建設工事は2年半程度で竣工を迎えることが多いですが、マリコンの工期は10年以上かかることも珍しくありません。

例えば、津軽海峡を横断して本州と北海道を結ぶ青函トンネルには24年の工事期間が必要でした。「土木のアポロ計画」と呼ばれた東京湾アクアラインは、調査に20年、建設に10年を要する世界最大規模の海洋土木工事を経て完成しました。

海外での現場が多い

3つ目の特徴は海外での現場が多いことです。日本のマリコンは海外の評価が高く、特にスエズ運河増進拡幅工事を成功させた五洋建設がよく知られており、同社はシンガポールと香港に拠点を持っています。

また、後述する大手マリコン東亜建設工業株式会社と東洋建設株式会社も、世界各国の企業と海洋土木工事のJV(ジョイントベンチャー)を行っています。

マリコンの仕事内容

マリコンの仕事は、陸上の建設業と同様に「工程」「品質」「原価」「安全」を管理します。

基本的な作業の流れは変わりませんが、海底をさらって土砂を取り除く浚渫船を用いたり、目視できない海中の施工状況を把握するため3Dデータを用いるといった特色があります。

現場環境においては、雨や風で海が荒れると波が収まるまで作業を中断せざるを得ないため、その日の天候に大きく左右されます。

マリコンの平均年収

大手ゼネコンは陸と海の両方を手掛けるケースが多いので、ゼネコンとマリコンを単純に比較することはできません。ただ、一般的にゼネコンと呼ばれる企業の平均年収は以下のように分類できます。

ゼネコン大手23社の平均年収

分類平均年収
スーパーゼネコン:5社約1034万円
準大手ゼネコン:10社約879万円
中堅ゼネコン:8社約851万円
ゼネコン大手:計23社平均年収:約954万円

上の表を踏まえて、大手マリコン3社の平均年収を見てみましょう。準大手と中堅ゼネコンの平均年収がマリコン平均年収の目安となります。

大手マリコン3社の平均年収

会社名平均年収
五洋建設株式会社884万9880円
東亜建設工業株式会社927万7680円
東洋建設株式会社802万1319円
平均年収:871万6293円
出典:各社有価証券報告書(2023年9月調べ)
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マリコンを目指すなら持っておきたい資格

マリコンの求人は、特に資格が無い人の募集もされています。とはいえ、有資格者であれば採用の可能性が高まり、希望の工事案件に関わるチャンスも得られるでしょう。ここからは、マリコンを目指すなら持っておきたい資格を紹介します。

  • 土木施工管理技士
  • 建築施工管理技士
  • 海上工事施工管理技術者
  • 港湾潜水技士

土木施工管理技士

土木施工管理技士は、各種施工管理士の中で最も公共事業に携わる機会が多い職種です。実施機関は一般社団法人全国建設研修センター。

資格第一次検定第二次検定できること
1級土木施工管理技士選択式:土木一般・専門土木・法規・共通工学と施工管理・施工管理法(応用能力)記述式:施工管理経験の記述・コンクリート・施工計画・選択問題一般並びに特定建設業の営業所で専任技術者、現場の主任技術者または監理技術者になれる
2級土木施工管理技士選択式:土木一般・専門土木・法規・共通工学と施工管理・施工管理法(基礎的能力)記述式:施工経験記述・土工・コンクリート・安全管理・品質管理・選択問題選択種目において、一般建設業の営業所で専任技術者、現場の主任技術者になれる
一般社団法人全国建設研修センター
  • 2級の施工管理法は、土木、鋼構造物塗装、薬液注入の3種目があります。
  • 1級と2級の第一次検定合格者は技士補となり、1級の技士補は管理技術者の補佐として認められます。

建築施工管理技士

建築管理技士は、さまざまな構造物の建築現場に関わります。実施機関は一般財団法人建設業振興基金。

資格第一次試験第二次試験できること
1級建築施工管理技士選択式:建築学・共通・躯体施工・仕上げ施工・施工管理法・応用能力・法規記述式および選択式:施工経験記述・安全管理・躯体施工・仕上げ施工・施工管理・法規一般並びに特定建設業の営業所で専任技術者、現場の主任技術者または監理技術者になれる
2級建築施工管理技士選択式:建築学など・施工・施工管理法・応用能力・法規記述式および選択式:施工経験記述・施工用語・工程管理・法規・選択問題一般建設業の営業所で専任技術者、現場の主任技術者になれる
一般財団法人建設業振興基金
  • 2級の第二次検定の選択問題は、建築、躯体、仕上げの3種目があります。
  • 1級と2級の第一次検定合格者は技士補となり、1級の技士補は管理技術者の補佐として認められます。

海上工事施工管理技術者

海上工事施工管理技術者の目的は、一般の土木技術に加え、海上工事特有の専門的知識や技術を習得することです。実施機関は一般財団法人港湾空港総合技術センター(SCOPE)。

資格第一次試験第二次試験できること
海上工事施工管理技術者選択式:海上土木一般・法規・施工管理・各専門分野論文試験と面接一般並びに特定建設業の営業所で専任技術者、現場の主任技術者または監理技術者になれる
一般財団法人港湾空港総合技術センター(SCOPE)

港湾潜水技士

港湾潜水技士は、港湾工事の潜水作業に必要な知識と技術力を備えています。実施機関は一般社団法人日本潜水協会です。なお、潜水士とは別の資格なので注意してください。

資格学科机上実技と面談できること
1級港湾潜水技士港湾施工法全般・作業計画と工程管理・潜水作業安全管理・災害防止・潜水時間・維持管理机上実技と口述面談・単独で潜水作業が行える
・指揮者並びに管理者として3名以上の無資格者の潜水作業を可能とする
2級港湾潜水技士港湾施工法一般・作業知識水中および陸上実技と口述面談・指揮者として2名以上の無資格者の潜水作業を可能とする
一般社団法人日本潜水協会

マリコンのトップ企業ランキング

五洋建設株式会社、東亜建設工業株式会社、東洋建設株式会社は、マリコン大手と呼ばれます。3社の売上高、経営利益は以下の通りです。

会社名売上高経営利益
五洋建設株式会社5022億600万円14億1500万円
東亜建設工業株式会社2135億6900万円66億1400万円
東洋建設株式会社1683億5100万円85億5100万円
出典:各社有価証券報告書(2023年9月調べ)

五洋建設株式会社

1896年に水野組として創業。日本海軍の軍港工事に携わり、戦後は湾岸土木で会社を立て直しました。1975年のスエズ運河増進拡幅工事が世界的に有名です。

国内から海外へ、海洋土木から陸の土木・建築へと事業を展開しています。ゼネコンとしては準大手ですが、マリコンとしては安定の首位を誇ります。

強み将来性備考
・国内土木・国内建築・海外の比率が同程度
・最新鋭の浚渫船を建造する技術
・海中トンネルから空港まで対応できる
事業の比率バランスがいいので景気の波に強い。2023年はシンガポールの工事とコロナの影響などが相まって約160億円の損失が出ました。

東亜建設工業株式会社

1908年に創業、1912年に鶴見埋立組合を設立。高度成長期に港湾事業を多く手掛け、1972年の日本列島改造論と時を同じくして陸の土木工事へ進出しました。

研究開発に力を入れており、「放射性セシウム含有底砂除去システム」や「既存梁部材の外側補強工法の開発」といった数々の実績があります。

強み将来性備考
・免震構造の冷蔵倉庫の施工技術を保有
・陸の建築業務も多い
建設DXや各種の研究開発に積極的。2016年、羽田空港滑走路の地盤改良工事でデータ改ざんの不祥事を起こした過去があります。

東洋建設株式会社

1929年に阪神築港株式会社として創業。海軍省の請負で多くの湾岸と飛行場の埋立工事を受注し、戦後は利根川治水工事をきっかけに会社を立て直しました。

1995年の阪神淡路大震災では、西宮市鳴尾浜に復興事務所を設置して、神戸港の湾岸構造物の復旧・復興工事を中心的な役割として取り組みました。

強み将来性備考
・防災・減災の技術とノウハウがある
・WESTech-3D(水域環境予測プログラム)を導入
災害対応のノウハウは新興国のインフラ開発にも有利。2023年の株主総会で大幅に取締役が入れ替わりました。

マリコンの将来性

マリコン大手の国内工事は、半分ほどが官公庁の案件です。専門業界なので急激な新規参入は無く、ゼネコンの一種とはいえ競合他社の少ないホワイトな環境といえます。

インターネットで海外の商品を取り寄せることが普通になった今、マリコン業界はさらなる飛躍の兆しを見せています。船の入出港が活発になることで、ますます湾岸工事と整備の発注は増えるでしょう。

まとめ

マリコンは海洋土木業に特化したゼネコンの一種です。大手と呼ばれる3社は競合せずに、それぞれが陸上の土木・建築、そして海外へと事業を展開しています。

広い海でスケールの大きな仕事をしてみたい人は、日本のマリコン業界を検討してみてはいかがでしょうか。

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