建設工事の現場で活躍する職人さん。そのかっこいい姿に、「自分も職人になりたい!」と思っている方も少なくないのではないでしょうか。
しかし、職人とひとことで言ってもその職種はさまざま。自分にはどの職人が合っているのかと悩んでいるという方は意外と多いものです。
そこで今回は、建設現場で働く職人の13の職種について深掘りし、さらには現場で働く職人の年収や仕事の魅力などについても紹介します。
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目次
建設現場の仕事とは
建設工事現場では、ひとつの建物を完成させるためにさまざまな作業工程があります。
主な工事の作業工程をまとめました。
- 基礎工事
- 躯体工事
- 外装・内装工事
- 設備工事
- 外構工事
これらの工程ごとにさまざまな種類の職人が活躍しています。
【一覧表つき】建設現場における職人の仕事の種類
建設現場では、さまざまな種類の職人が入れ替わりで作業をおこなっています。代表的な13種類の職人の仕事について一覧表にまとめました。
職人の種類 | 主な仕事内容 |
とび職 | 建設現場で高所作業をメインにおこなう |
鉄筋工 | 建物の骨組みとなる鉄筋を配置・結束する |
土工事職人 | ブルドーザや油圧ショベルなどの重機を扱う |
鍛治工 | 鉄骨の溶接・仮止めのボルトの本締めなどをおこなう |
型枠大工 | コンクリートを流し込むための枠をつくる |
外壁職人 | 屋根や外壁を工事する |
内装職人 | 建物の内装の最終的な仕上げ作業をする |
左官 | 壁や床の塗装やタイル貼りの下地をつくる |
塗装職人 | 外壁や屋根を塗装する |
配管工 | 水道・ガス・空調などの配管を建物内に引く |
電気工 | 電気設備の設計と施工をおこなう |
外構職人 | 建物の周りを整備する |
大工 | 建物を建てる大工仕事をおこなう |
それぞれの職人の仕事について詳しく解説していきます。
とび職
建設現場で高所作業をメインにおこなうのがとび職の仕事。現場職人と聞いてまず思い浮かぶのがとび職という方も多いのではないでしょうか。江戸時代から続く伝統ある職業です。
とび職人は、真っ先に工事現場に入り、足場の組み立てから鉄骨をクレーンで吊り上げるための準備をし、鉄骨を組み立て、コンクリートを流し込むなど、さまざまな業務をこなしています。
建設工事の初めから最後までさまざまな仕事に関わるため、建設現場には欠かせない存在です。
鉄筋工
建物の骨組みである鉄筋を設計図通りに配置・結束するのが鉄筋工の仕事です。
鉄筋工は、鉄筋コンクリートの柱などをつくる際に、設計図通りに鉄筋の切断や加工などの作業をおこないます。そして、設計図の通りに鉄筋を配置し、針金を使って固定します。
鉄筋工の作る鉄筋は、コンクリートが流し込まれれば見えなくなってしまいますが、建物の強度を保つためにも重要な役割を果たしているのです。
土工事職人
土工事職人は、ブルドーザや油圧ショベルなどの重機を扱う専門の職人です。
重機の操縦には専用の免許を取得する必要があり、ある程度の技術や経験が必要となります。
土地の造成から基礎工事、災害現場での採掘や運搬までを担うこともあります。これらの工事や作業を安全におこなう土工事職人は、建設工事現場でも一際目立つ花形的存在なので、憧れているという方も多いでしょう。
建物の基礎となるコンクリートを型枠に流し込む工事も土工事職人の仕事に含まれています。
鍛治工
鍛治工職人は、鉄骨を溶接したり仮止めのボルトを固定するための本締めをおこなったりといった仕事をします。
溶接で鉄骨に部材を固定したり、とび職が仮止めしておいた鉄骨を溶接したりといった仕事があります。
その他にも建物の基礎や手すり、屋外階段などに使用する鉄製品を作るのも仕事で、建設工事現場には欠かすことのできない職人です。
型枠大工
コンクリートを流し込むための型枠を作るのが型枠大工の仕事。設計図をもとに、専用のパネルで柱や壁、床などに型枠をつくります。コンクリートを流し込んだときに漏れないように、型枠を鉄パイプなどを使って固定します。
流し込んだコンクリートが固まったあとに、型枠を取り外すのも型枠大工の仕事です。
型枠大工が作った型枠に歪みがあると、コンクリートが固まった後の建物の見た目や強度にまで影響します。型枠大工の仕事は、建物の仕上がりを大きく左右するとても重要な仕事です。
外壁職人
外壁職人は、建物の屋根や壁などの外側部分を工事する職人です。
以前の外壁工事はモルタルを塗るものが主流でしたが、近年では塗る手間がかからないサイディング材を使うのが主流になっています。外壁職人の仕事内容は、採寸・切断されたサイディング材を張り、サイディング材の隙間を埋めるためのコーキングをすることがメインとなっています。
内装職人
建物の内装工事を担う内装職人。室内の壁にクロスを貼ったり、天井や床にボードを取り付けたりといった仕事をします。
内装工事は、建物の最終仕上げという重要な役割を持っており、建物の印象やクオリティーに大きく関わる仕事なので、手作業で丁寧な仕事をする必要があります。
左官
外壁や内装などにセメントや漆喰などを塗るのが左官職人の仕事。コテを使って壁や床の下地、または仕上げなどをおこなう仕事です。
その他にも、浴室や洗面所などの水回りの壁や床にタイルを貼るのも左官職人の仕事です。
建物の耐久性を高めることや、美しい壁に仕上げることが求められる重要な役割を担っています。
塗装職人
外壁や屋根などを塗料を使って塗装するのが塗装職人です。ローラーやスプレーなどを使い、手仕事で建物に塗装を施していきます。
塗装工事は、見た目の美しさはもちろんのこと、建物の防水性や遮熱性、耐火性、防腐性などの面でも欠かすことのできない仕事です。そのため、塗装技術だけでなく、塗料に関する知識や色彩感覚などについても身につけておく必要があります。
配管工
配管工は、水道やガス、空調などの配管を建物の中に引く仕事です。
水やガス、空気などを必要な場所に運ぶために配管の加工をおこない、加工した配管をつなぎ、付属品を決められた箇所に取り付ける作業などをおこないます。
配管工は、建物が完成してからの作業になるため、床下などの狭い場所での作業や、必要に応じて配管を曲げるなどの作業をする必要があります。
電気工
電気工は、さまざまな建物の電気設備の設計や施工をおこなう職人です。
電気設備に関わることだけでなく、工事をおこなう建物自体の構造や工事方法を理解する必要があります。
電気を扱う仕事は漏電などによる火災や感電を引き起こす危険性があるため、「電気工事士」の国家資格の取得が必要です。資格を持っていない場合は、エアコンの取り付け、照明器具の取り付けや電球の交換などの軽い作業しかおこなうことができません。
外構職人
外構職人は、建物の周囲を使いやすくするためや見た目を美しくするために整備する仕事です。
駐車場やウッドデッキ、コンクリートブロック塀などを作るのが主な仕事ですが、植木や花壇、芝張りといった造園職人の仕事をおこなうこともあります。
建物の使い勝手や見た目を大きく左右する重要な仕事です。
大工
大工とは、建物を設計図通りに建てたり改修したりする職人のこと。
建築のさまざまな工程に関わり、ときには現場監督のように他の職人や業者を取りまとめることもあります。
大工には、建て方大工と造作大工の2種類があり、それぞれ役割が異なります。
【建て方大工】
家の骨格になる柱や梁などを木材で組み立て、屋根を設置できるまでの工事を担当する職人のこと。
【造作大工】
建物の天井や壁、窓枠などの内装を、木材を使って作り上げていく職人のこと。
現場職人の働き方
現場職人の実際の働き方を以下の項目ごとに詳しく紹介します。
- 現場職人の年収
- 現場職人の楽しいところ
- 現場職人の大変なところ
ひとつずつ見ていきましょう。
現場職人の年収
現場職人の年収は、平均で約460万円と言われています。
一般企業で働くサラリーマンの平均年収が400万円前後であることを考えると、平均的かやや高めの年収であると言えるでしょう。
現場職人の年収は、年齢によってやや差がある傾向です。
全国の現場職人の年収を年齢別に見てみましょう。
年齢 | 平均年収 |
19歳以下 | 約254万円 |
25〜29歳 | 約420万円 |
30〜34歳 | 約464万円 |
45〜49歳 | 約554万円 |
19歳以下では、約254万円ほどと低めの年収ですが、年代が上がっていくごとに年収も少しずつ上がっていきます。
現場での経験を積んでいくことで、年収を上げていくことができるようです。
年代だけでなく、就職する企業の事業規模によっても年収は変わってきます。
従業員数 | 平均年収 |
10〜99人 | 約435万円 |
100〜999人 | 約508万円 |
1000人以上 | 約623万円 |
従業員数が多い、事業規模の大きい企業であるほど、年収も高い水準となっています。
現場職人の楽しいところ
現場職人の仕事をしていくうえで、どのようなところが楽しいと感じられるかを知りたいという方は多いのではないでしょうか。
現場職人の楽しいと感じられるポイントをいくつかご紹介します。
- ゼロからものづくりに関われる
- 完成したときの達成感がある
- 現場ごとに違うので、飽きることがない
- 慣れてくると持ち場を任せてもらえる
自分たちでゼロからものを作り出すことに関われる現場職人の仕事は、何よりも完成したときの達成感を感じられる仕事です。
現場に慣れてきて、できることが増えてくると持ち場を任せてもらえたり、会社からの信頼を得ることができたりといったやりがいを感じる方もいるようです。
現場職人の大変なところ
現場職人の仕事には、大変なこともあります。
現場職人の大変だと感じられるポイントについていくつかご紹介します。
- 暑さや寒さに対する対策が大変
- 日焼けをしやすい
- 体力的にきつい
1日中屋外で作業をすることが基本である現場職人の仕事。
夏の暑い時期には熱中症対策が必須です。冬の寒い時期には指先がかじかんでうまく作業ができないこともあります。
日焼けが気になる方も多いようです。特にヘルメットの紐やメガネなどによる不自然な日焼けが気になるという方が少なくありません。
どのような職人になるかにもよりますが、高所で作業をしたり重たい資材を運んだりと、体力仕事が多いのも大変と感じるポイント。体力的にきついと感じる方が多いようです。
まとめ
建設現場で働く職人の種類について詳しく解説しました。
現場では、さまざまな分野のプロフェッショナルたちが、日々力を合わせてひとつの建物を作り上げています。
それぞれの仕事が全て重要な役割をになっているため、どの職人も建設現場では欠かせません。
現場で職人として働きたいと考えている方は、ぜひ自分にはどの職人が向いているのかを考えてみてくださいね。
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