第一級陸上無線技術士資格の難易度は?一陸特との違いや転職時のメリット

「第一級陸上無線技術士資格は難しい」との声もありますが、実際のところはどうなのでしょうか?

第一級陸上無線技術士資格は就職・転職・スキルアップにおすすめの資格です。

本記事では、第一級陸上無線技術士の仕事内容や働ける場所などを詳しく解説しています。

試験の難易度やおすすめの勉強方法も解説しているため、試験に向けての対策も可能です。ぜひ最後までご覧ください。

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第一級陸上無線技術士試験の難易度はどのくらい?

第一級陸上無線技術士試験の難易度を理解するために、試験の概要や受験資格についても詳しく解説します。

  • 第一級陸上無線技術士とは
  • どのくらい勉強時間が必要?受験資格と難易度
  • 第一級陸上無線技術士資格におすすめの3つの勉強法
  • 第一級陸上無線技術士の合格率と合格基準
  • 第一級陸上無線技術士の過去問題

合格率や難易度を理解し、受験の参考にしてください。

第一級陸上無線技術士とは

第一級陸上無線技術士とは、全ての業務用無線設備を操作できる国家資格です。省略して「一陸技」とも呼ばれます。

資格試験を主催する日本無線協会によると、“放送局、電気通信業務用等の固定局、無線測位局等すべての無線局の無線設備の技術的な操作を行うことができます。”と定義されています。

陸上特殊無線技士の資格には1〜3級までありますが、資格によって扱える無線設備の規模・種類・周波数が異なります。

その中でも、1級はテレビ局・通信事業の設備・ 無線測位局など、全ての無線局の無線設備において操作が可能な資格です。

第一級陸上無線技術士を取得しておくと、海上保安庁・気象庁・国土交通省航空局などの省庁でも活躍できるため、スキルアップにぴったりの資格です。

どのくらい勉強時間が必要?受験資格と難易度

第一級陸上無線技術士は、合格までに120〜150時間の勉強が必要だともいわれる難易度の高い試験です。

しかし受験資格は定められておらず、年齢・学歴にかかわらず誰でも受験できます。1日2時間の勉強を2〜3カ月続けられれば合格を目指せるため、受験を悩んでいる人はぜひチャレンジしてみてください。

第一級陸上無線技術士資格におすすめの3つの勉強法

次に、合格に向けておすすめの勉強方法を紹介します。

  • 工学から勉強する

試験科目には工学と法規がありますが、はじめに工学を勉強するとよいでしょう。

というのも、法規のほうが簡単といわれますが、工学について理解していなければ解けない問題があるためです。

  • 参考書やテキストで勉強してから過去問を解く

ベースとなる知識をインプットするために、まずは参考書やテキストで勉強するのがおすすめです。

はじめから過去問を解いて、試験内容や出題傾向を理解しようとする人もいますが、それは過去に通信工学や無線工学を学んでいた人におすすめの方法です。

試験科目になじみがない人は、知識をインプットしてから過去問を解くとよいでしょう。

  • 参考書を読むときはわからないところを読み飛ばす

まず、参考書で勉強するときは全体像の把握に努めてください。わからないところがあっても先に進み、ひととおり読み終えてから戻るのがよいでしょう。

法規も工学も専門用語が多いため、1周目からじっくり読んでいると、なかなか先に進めない・理解が深まらないという事象が起こるためです。

全体像を理解してから、2周目でわからないところを調べながら読んでみてくださいね。

参考

試験においては「数学が難しい」との声もあるようですが、公式に当てはめて答える問題が多いため、基本を理解していれば解けない問題はありません。

  • 四則演算
  • 一次方程式
  • 対数関数(log)

以上の基本レベルをおさらいしておくとよいでしょう。

第一級陸上無線技術士の合格率と合格基準

第一級陸上無線技術士の合格率を表にまとめました。

実施年受験者数合格者数合格率
2021年7,292人1,847人25.3%
2020年5,428人1,456人26.8%
2019年5,162人1,646人31.9%
2018年4,888人1,417人29.0%
2017年4,862人1,233人25.4%

(引用:日本資格取得支援)

合格率の平均は27%程度です。

合格基準は以下のとおりで、全科目において60%以上の正答が必要です。

科目名必要な正答数合格点満点
工学24問中15問75点以上125点
法規12問中8問40点以上60点

第一級陸上無線技術士には科目合格の制度がないため、一度の試験でどちらの科目とも合格する必要があります。

勉強する際には、両方の科目を満遍なく学ぶように意識しましょう。

第一級陸上無線技術士の過去問題

日本無線協会HPには、直近の試験2回分の過去問題が掲載されています。

試験時間は3時間ですが、1〜2時間あれば解ける問題数ですので、時間の心配をしすぎることはありません。

それでも、試験前には時間を計りながら繰り返し過去問を解いて、タイムマネジメントの練習をするとよいでしょう。

出題傾向を見極めて、頻出する分野を理解しておくと、勉強効率もよくなりますよ。

第一級陸上無線技術士についてよくある質問

第一級陸上無線技術士のよくある質問に回答します。

第一級陸上特殊無線技術士(一陸特)との違いと難易度の差は?

第一級陸上無線技術士は、陸上無線従事者の最上位の資格です。

そのため第一級陸上特殊無線技術士(一陸特)とは操作できる範囲が異なります。

操作できる範囲働く場所の例
第一級陸上無線技術士全ての無線局の業務用無線設備・海岸地球局・航空局・無線航行局
第一級陸上特殊無線技術士・電気通信業務用、公共業務用等の多重無線設備の固定局、基地局等の技術的操作
※30MHz以上の電波を使用する空中線電力500W以下のものに限る
・第二級及び第三級の陸上特殊無線技士の操作の範囲に属するものの操作
・テレビやラジオの中継局・警察や消防などの陸上移動の無線局

(参考:日本無線協会

試験の難易度も異なり、試験科目は以下のとおりです。

試験科目合格基準合格率
第一級陸上無線技術士法規無線工学の基礎無線工学A無線工学B各科目60%以上の正答25%前後
第一級陸上特殊無線技術士法規無線工学各科目60%以上の正答30%前後

どちらにも受験資格はなく、チャレンジできる門は開かれている状態です。

第一級陸上特殊無線技術士は、多重無線設備点検のための最低限の知識を求められます。

工業高校卒業レベルの知識が求められ、工学部卒でも取得が難しい人もいる資格です。ただし基礎をしっかり身につければ、学校で通信系を専攻していない人でも合格できるでしょう。

一方で、第一級陸上無線技術士は難易度が上がります。無線に関する詳細な知識が求められるため、電気系・ 通信系を専攻し、専門的な技術を持っている人のほうが合格しやすいでしょう。

第一級陸上無線技術士を持っていると科目免除になる資格はある?

第一級陸上無線技術士の資格を持っていると、科目免除になる資格があります。

資格名免除科目
電気通信主任技術者・伝送交換主任技術者・線路主任技術者電気通信システム
職業訓練指導員(電子科)・実技試験・学科試験のうち、系基礎学科・専攻学科
工事担任者電気通信技術の基礎
社会保険労務士受験資格が与えられる(高卒でも受験可能になる)
消防設備士受験資格が与えられる(学歴を問わない)
中学校・高等学校教諭免許実地の経験により教員免許状を授与

第一級陸上無線技術士の資格があれば、他の資格・免許の取得を目指す場合にもうまく活用できるため、受験予定の人は覚えておいてくださいね。

第一級陸上無線技術士の転職難易度と仕事内容

第一級陸上無線技術士に合格したら、どのような仕事をするのでしょうか?

仕事内容や就職先について詳しく解説します。

資格は活かせる?第一級陸上無線技術士ができること

第一級陸上無線技術士の仕事は、職場によっても大きく異なります。

  • 警察・消防・鉄道無線など、陸上移動系無線局での技術操作
  • 携帯電話関連会社・基地局での技術操作
  • 携帯電話基地局の設置場所の検討
  • テレビ局・ラジオ局などの中継回線の技術操作
  • 多重無線設備の固定局・基地局の操作
  • 無線設備の点検・メンテナンス

以上のように、社会インフラを守るうえで、裏方として重要な仕事を担っています。

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主な勤務・転職先

第一級陸上無線技術士の資格を取得すると、以下のような職場で働きます。

  • テレビ局・ラジオ局
  • 携帯電話の移動送信サービス
  • 警察・鉄道・高速道路などの陸上移動系無線局
  • 衛星通信局
  • IT企業
  • Wi-Fiサービス

これらの中でも、責任者のような重要なポストに就けるでしょう。

職場によっては高い技術力を生かして、指導監督のような業務を実施するケースもあります。

一級建築施工管理技士の求人の探し方

近年ではスマホやタブレットの普及により、5Gの通信回線の需要が高まっています。それは同時に、無線技術者の需要が拡大し、第一級陸上無線技術士はさらに重宝されることも意味します。

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まとめ

第一級陸上無線技術士の取得者は、これからの時代に必要不可欠な人材です。

国家資格を取得しているという価値があるのはもちろんのこと、インターネットの普及により、ますます需要は拡大していきます。

転職やスキルアップのためにも、資格の取得は大きな財産になるでしょう。

受験資格がないため誰でもチャレンジできるうえ、数カ月の集中した勉強で合格できるチャンスがある資格です。受験を悩んでいる人も、本記事で紹介した勉強方法も参考に、ぜひ合格を目指して勉強してみてください。

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