建設業界における花形の役職の一つである、「現場監督」。
近年女性の社会進出が活発になり、女性でも男性と同じように評価される環境が整ってきたこともあり、現場監督の職に女性がつく機会も増えてきています。
ただ、せっかくついた現場監督という仕事を「もう辞めたい…」と感じてしまうようになるケースも多く、実際に辞めてしまう女性の現場監督もいます。
この記事では、女性の現場監督が現場監督の仕事を辞めたいと感じる理由を紹介しながら、転職する上で把握しておきたいおすすめの転職先などについて紹介していきます。
・転職後に収入380%の実績アリ!
・有名企業の限定求人情報を紹介!
・転職の不安をアドバイザーがヒアリング!
トントンでは、建設業に特化したプロのアドバイザーが
皆さんの転職を徹底サポート!
転職活動に関わる面倒ごとを、
完全無料でサポートいたします!
サイト掲載不可の
限定求人をご紹介!
転職サポートに30秒で無料登録!
お持ちのアカウントで登録
※個人情報保護方針をご確認の上、お進みください。
目次
現場監督の女性が辞めたいと感じる6つの理由
建設業界で現場監督として活躍している女性が辞めたいと感じる主な理由としては、以下の6つがあげられます。
- 男性が多い環境になじめないから
- 体力仕事についていけないから
- 職場の衛生環境に耐えられないから
- 労働時間が長いから
- セクハラがあるから
- ライフプランが立てにくいから
それぞれどういった理由なのか、概要を詳しく解説していきます。
男性が多い環境になじめないから
女性の社会進出により建設業界で働く女性は年々増加しつつありますが、それでもまだ男性の比率の方が高い業界であることに変わりありません。
日本建設業連合会の建設業ハンドブックに掲載されている情報によると、2021年時点での建設業界で働く女性の比率は16.7%と低い水準になっています。
このように、建設業界は男性の方が圧倒的に多く、体育会系の雰囲気や気質の残る業界です。
女性の現場監督の場合、男性特有の会話ややりとりに入っていけないことも多く、なかなか環境になじめず、辞めたいと感じるようになります。
体力仕事についていけないから
現場監督は現場の進捗や職人の管理などの管理業務が主な仕事になりますが、実際に現場で手を動かすこともあります。
職人の仕事を手伝うことはできないため資材の運搬や片付けなどをこなすことになりますが、建設現場で扱う資材や廃材はとても重いため、キツいと感じる場面も少なくありません。
また、建物を建設するという性質上、危険な作業や危険な場所での作業も多いため、続けていけないと感じ、辞めたいと感じてしまうようになります。
職場の衛生環境に耐えられないから
建設現場での仕事は、埃や土、粉塵など、さまざまな汚れにまみれながらこなすことになります。
現場の建物は建設中ということもあって手を洗うなど汚れをいつでも落とせるような環境ではないため、女性にとってはかなりツラい環境だと言えるでしょう。
特に問題なのがトイレ事情で、現場に設置されている仮設トイレはさまざまな人が利用するため汚れがひどく、においもキツくなりがちです。
そういった建設現場の衛生環境に耐えられなくなる女性の現場監督も多く、最終的に辞めてしまいます。
労働時間が長いから
建設業界は労働時間が長くなりがちな業界です。
一般的な作業員でも毎日のように残業が発生しますし、休日出勤になることも少なくありません。
現場監督の場合、事務所に戻った後も書類の整理などの事務作業をこなさなければならないため、より労働時間が長くなります。
労働時間が長くなるとプライベートな時間を確保することができず、職場と自宅を往復するだけになってしまうので、そのことに不満や疑問を感じ、辞めることを考えるようになります。
セクハラがあるから
建設業界は男性の比率が高い上に職人気質の人が多く、体育会系の気質もあるため、パワハラやモラハラなどの問題が起こりがちです。
女性の現場監督の場合、これらのハラスメントに加え、セクハラを受ける可能性もあります。
もちろん時代の変化とともに少なくなってきてはいますが、女性の現場監督に対するセクハラ行為が散見されるケースは多々あります。
セクハラ行為が横行すると現場に行くのも嫌になってしまいますし、まともにコミュニケーションをとることもできなくなってしまうため、辞めるという選択肢をとる人が多くなってしまうわけです。
ライフプランが立てにくいから
建設業界の会社の中には全国各地の案件を取り扱っているような会社もありますし、海外で事業を行っているような会社もあります。
そういった会社の現場監督は全国各地や海外の現場を任されることも多いため、どうしても転勤が多くなりがちです。
転勤が常態化すると、結婚や出産などこの先の人生設計が難しくなってしまうため、転勤のない業界や少ない業界などライフプランを立てやすい業界に転職したいと考えるようになります。
当てはまったら退職を要検討!退職前チェックポイント
現場監督の仕事を辞めたいと感じているものの、業務に追われて退職を真剣に考える時間を確保できなかったり、「まわりに迷惑をかけてしまうんじゃないか…」など、考えすぎてしまって退職を先延ばしにしてしまっているケースは少なくありません。
退職は今後の人生を左右する大きな選択なので慎重に検討するべきですが、以下の5つのうちのどれかに当てはまる場合は、なるべく早いタイミングで退職する必要があります。
- 心身に支障をきたしている
- パワハラ・セクハラの被害にあっている
- 会社の経営状態がかなり悪い
- 会社の法令違反が常態化している
- 求人内容と実際の仕事が明らかに違う
これらに該当する場合は、なぜ一日でも早く退職するべきなのかについて詳しく解説していきます。
心身に支障をきたしている
現在心身に何かしらの支障をきたしている場合は、一日でも早く現場監督の仕事を辞めるべきです。
心身に支障をきたしている状態で無理やり働き続けてもいいことはありません。
体を壊したり、精神的に病んでしまい働き続けることができなくなってしまう可能性が高いので、辞めて心と体をゆっくりと休ませることを優先させましょう。
パワハラ・セクハラの被害にあっている
男性が多い建設業界では未だにパワハラやセクハラが横行している現場もあると紹介してきましたが、「そういう業界だから…」「今の現場だけ我慢すれば…」などといって我慢する必要はありません。
今の時代、パワハラやセクハラが横行していることが異常なので、相談しても問題が改善されないような場合はすぐにでも退職するべきです。
会社の経営状態がかなり悪い
もし今働いている会社の経営状態がかなり悪いと感じられるのであれば、その場合も早急に辞めるべきだと言えます。
備品がなかなか補充されなかったり、残業代や休日出勤代が支払われないなど、資金繰りに困っているよう会社で働くメリットはありませんし、ある日突然倒産してしまう可能性もあるので、一刻も早く辞めるようにしましょう。
会社の法令違反が常態化している
サービス残業や休日出勤、長時間労働など法律違反が常態化してしまっているような会社も、一刻も早く辞めるべき会社の一つです。
コストカットや効率化などの名目で違法建築を行っているような会社についても、なるべく早いタイミングで辞めるべきだと言えます。
求人内容と実際の仕事が明らかに違う
給与や勤務時間、仕事の内容など、求人の内容と実際の内容が異なる場合も働き続けるべきではありません。
虚偽の求人は職業安定法第65条に抵触するものですが、虚偽求人での採用を平気で行っているような会社はとてもまともな会社とは言えないため、一刻も早くやめるべきです。
指摘しなかったり辞めずにいるとさらに労働環境が悪化してしまう可能性があるので注意してください。
【同業種】女性の現場監督におすすめの転職先
現場監督の仕事は辞めたいけど建設業界からは離れたくないという場合やどちらかと言えば会社の待遇や環境に不満があるという場合は、同業種での転職がおすすめです。
同業種に転職する場合のおすすめの転職先は、以下のどのケースに該当するかによって変わります。
- 今の会社の待遇に不満がある
- 働き詰めの状況をどうにかしたい
- 転勤が多すぎる
- 現場での仕事についていけない
給与や福利厚生など今の会社の待遇に不満を感じているのであれば、大手ゼネコンなど規模が大きく待遇の良い会社に転職することで不満を解消できます。
長時間労働が常態化している働き詰めの状況をどうにかしたいのであれば、残業の少なさや休日出勤の有無などで転職先を選ぶのがおすすめです。
転勤を避けたい場合は特定の地域の案件のみを行っている地域密着型の会社への転勤がおすすめですし、現場での仕事についていけないときはハウスメーカーなど規模の小さな案件をメインに行っている会社に転職することで問題を解消できるようになります。
【他業種】女性の現場監督におすすめの転職先
現場監督を辞めて転職する場合、これまでの経験を活かして同業種に転職するという選択肢だけでなく、建設業とは異なる業種に転職するという選択肢もあります。
女性の現場監督におすすめの他業種の転職先としては、以下の5つがあげられます。
- デベロッパー
- 営業
- 地方自治体の公務員
- ITエンジニア
- 製造業
それぞれの転職先について詳しく解説していきます。
デベロッパー
地域の再開発や土地活用の企画などを行うデベロッパーでは、現場監督の仕事を通して培ってきた知識や経験を活かしながら働くことができます。
現場の管理者や職人と直接話せる元現場監督は重宝する存在であるため、転職もスムーズにいきやすい傾向があります。
営業
ゼネコンやハウスメーカー、デベロッパーなど建設業に関わりの深い業界における営業職も、現場監督として活躍してきた女性におすすめの転職先の一つです。
現場監督は、土地や建物に対する理解が深く、資材のことも把握しているため、これらの営業職でも現場監督としての知識や経験を活かしながら働くことができます。
地方自治体の公務員
安定性を考慮するのであれば、地方自治体の公務員を目指すのもおすすめです。
地方自体の公務員の対応業務は多岐にわたりますが、土木や耐震、震災からの復興に関連する部署など、建設業界での知識や経験を活かせる部署も多くあります。
これらの部署は民間からの採用にも積極的なので、スムーズに転職できる可能性が高いというメリットもあります。
ITエンジニア
未経験の業界に進むのであればITエンジニアがおすすめです。
ITエンジニアは年々需要が高まっている職種ですし、IT業界は未経験の人材の採用にも積極的です。
デスクワークなので、現場での体力仕事についていけず転職することになった方でも問題なくこなせるでしょう。
製造業
「建設業界は離れたいけど、ものづくりの現場には関わっていきたい」という場合は製造業がおすすめです。
製造業も未経験から挑戦しやすい業界ですし、中途採用にも積極的です。
大手への転職についても比較的目指しやすい業界なので、今の会社の給与や待遇に不満を感じている方におすすめだと言えるでしょう。
まとめ
建設業の現場で現場監督として活躍している女性が現場監督の仕事を辞めたいと感じるようになる理由はさまざまです。
ただ、以下のチェックポイントに一つでも当てはまってしまう場合は、悩まず、なるべく早いタイミングで現場監督の仕事をやめて転職するべきだと言えます。
- 心身に支障をきたしている
- パワハラ・セクハラの被害にあっている
- 会社の経営状態がかなり悪い
- 会社の法令違反が常態化している
- 求人内容と実際の仕事が明らかに違う
これらの条件に一つでも当てはまってしまう場合、我慢しながら現場監督として働き続けても良い方向に進んでいかない可能性が高いので、ぜひ転職を検討してみてください。
実際に転職活動に取り組む際は、今回紹介したおすすめの転職先の情報を参考にしながら転職先を決め、転職活動を進めるようにしましょう。