建築営業って何するの?年収・メリット・デメリットを徹底解説

建築業界では、現場で作業する人たちの他に営業を専門におこなう人たちがいます。

建築現場で実際に作業する人たちがどんな仕事をしているのかは、すぐに想像がつくけど、営業職の人がどのような仕事をしているのか、あまりピンとこないと思っている方は多いもの。

そこで今回は、建築営業に興味があるけど、具体的な仕事内容や働き方などがわからないという方に向けて、建築営業の仕事について徹底解説していきます。

建築営業のやりがいやつらいところなど、リアルな情報をお伝えするので、ぜひ最後まで読んで参考にしてみてくださいね。

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建築営業とは

建築営業の仕事は、自社が取り扱っている建設工事の仕事を取ってくることです。

建設工事ができる職人が揃っていても、仕事を依頼されなければ工事をすることはできません。建築営業は、自社の建設工事をアピールし、工事の受注に繋げるための重要な仕事です。

建築営業は大きく2つの種類に分けられます。

  • 民間工事の建築営業
  • 公共工事の建築営業

それぞれの仕事内容について詳しく解説します。

民間工事の建築営業

民間工事の建築営業は、土地を所有している地主に対して営業をおこないます

具体的には、所有している土地を有効活用するために、マンションなどを建ててもらうよう提案をおこないます。

土地を所有している地主に営業活動をおこなうということは、資産家のお客様を相手に仕事をする機会が多いということです。

基本的には新規のお客様であることや、資産家のお客様を相手にすることなどが理由で、精神的にきついと感じることもあるでしょう。

お客様は、数千万〜数億円の投資をして建物を建てることになります。ほとんどの場合、賃貸マンションなどの投資用物件を建てるでしょう。投資用物件は、収益が見込めないと誰も建ててくれないので、高いマーケティング力と提案力が必要です。

公共工事の建築営業

国や自治体などがおこなう公共工事の施工業者は原則、入札によって決定します。

公共工事の建築営業をおこなう場合、入札に関する情報を常にチェックし、入札を勝ち取れるかどうかを調査します。

営業力が必要な民間工事の建築営業とは違い、高い営業スキルは必要ありません。その代わり、建設や入札に関する深い知識と根気が必要です。

入札に関する申請書類等には細かい規定があり、慣れるまで時間がかかります。丁寧に規定通りの申請書類を作成する必要があるので、コツコツと情報収集や細かい仕事ができる人に向いています

建築営業と住宅営業の違い

建築営業とよく比較されるのが住宅営業。これらの仕事には、以下の2つの違いがあります。

  • 対象となる顧客
  • 建物の活用目的

住宅営業は、基本的に購入した建物に自分たちで住むという人がターゲット。主に建売住宅や注文住宅を購入してもらうために営業をおこないます。

一方の建築営業は、地主や官公庁、法人を相手に営業をおこないます。公共工事なら、「要求を満たす建物をいかに低価格で実現できるか」民間工事なら「いかに収益を生み出せるか」が重視されます。

住宅営業よりも工事の規模が大きくなりがちで、居住性などについてはあまり重要視されません。

建築営業の年収

建築営業の平均年収は400〜500万円程度と言われています。

一般企業で働くサラリーマンの平均年収が400万円前後であることを考えると、平均的な年収と言えるでしょう。

建築営業の給与形態は、【固定給+インセンティブ】という形であることが多いです。

営業成績次第ではインセンティブが多くなることで高収入に繋がる可能性があります。未経験からでも年収1,000万円を目指せる仕事です。

学歴が不問であることがほとんどなので、どなたでもチャレンジできる職種です。

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建築営業のやりがい・メリット

官公庁や地主を相手にする建築営業。どのようなやりがいやメリットがあるのでしょうか。

主なやりがいやメリットは以下の通りです。

  • 未経験でも応募できる
  • 若くてもキャリアアップが目指せる
  • 達成感が大きい

項目ごとにそれぞれ詳しく解説していきます。

未経験でも応募できる

建築営業の仕事は、未経験でも応募できる求人が数多くあることがメリットとして挙げられます。

実際の業務内容は難しいことも多い職種ですが、未経験でも比較的挑戦しやすい仕事です。

建築営業としてのキャリアは、早く始める方が有利であるといえます。建築営業として成長していくためには、書籍での学習やセミナーへの参加なども重要ですが、何よりも実際に働きながら営業スキルを磨いていくのが一番だからです。

実際の営業の現場での経験が何よりも成長させてくれるので、できるだけ多くの現場を経験することが重要なのです。

若くてもキャリアアップが目指せる

建築営業の仕事は、若くても実力さえあればどんどんキャリアアップしていくことができます。営業成績次第では、先輩よりも先に昇進し、地位を追い越すことができるかもしれません。

実力主義の職場が多いので、高い熱量で仕事に打ち込める人にとっては魅力的な職場環境と言えます。

ただ、年功序列を重要視している会社の場合、実力を発揮しても昇進が難しいケースもあります。上昇志向が強い人にとっては、歯がゆい思いをすることが多くなるでしょう。

達成感が大きい

建築営業は、実際に契約が成立するまでにさまざまな苦労があります。

クライアントからの信頼を得るために、プライベートの時間を削ることも少なくありません。どんなに自分の時間を犠牲にしても、クライアントから良い返事をもらえないこともあるでしょう。

多くの苦労を経験するからこそ、契約を成立させたときの達成感は計り知れないほど大きなものになります。このような達成感は、次の仕事へのモチベーションにも繋がるので、営業での成功体験は建築営業の仕事を続けていくためのかけがえのない財産になるでしょう。

建築営業のきついところ・デメリット

未経験でも高収入の可能性があり、仕事の達成感も得られる建築営業の仕事ですが、つらいところやデメリットもあります。

  • ノルマが厳しい
  • 休日に休めない
  • クライアント・現場との付き合いが多い

それぞれ詳しく見ていきましょう。

ノルマが厳しい

ノルマは営業職にはつきもの。もちろん建築営業にもノルマは課せられます。

他業界に比べて高額な商品の取引になるため、契約を成立させるところまでこぎ着けるのは簡単なことではありません

そんな中でも、課せられたノルマをクリアしていかなければ、昇進や昇給を望むことはできません。自分よりも後に入社した後輩に営業成績を追い抜かれたり、地位を追い越されたりといった経験をする可能性もあります。

さらに、現実的に難しいと思われるような理不尽なノルマを課せられることも少なくないようです。厳しすぎるノルマは、心身の健康を害することにもなりかねません。厳しいノルマに追われるストレスに耐えかねて転職を決意する人も多くいるのが現状です。

休日に休めない

建築営業の仕事は、休日出勤が多いこともデメリットとして挙げられます。

世間一般の人たちが休日を過ごしているゴールデンウィークやお盆でも仕事をしなければならないことが多いのが建築営業。ゴールデンウィークなどの長期休暇中に物件探しをする人が多いので、この間に休んでしまうと仕事を取り逃がすことになってしまうからです。

土日も同様に、基本的には休みになることはなく、平日に休みを取ることになります。

休日出勤が多いことや、世間一般の人と休みを合わせることが難しいことなどから、仕事がつらいと感じてしまう人が多いでしょう。特に、家族との時間を大切にしたいなど、プライベートに重きを置いている人にとっては、ストレスが多い職場と言えそうです。

クライアント・現場との付き合いが多い

高額な商品をやりとりする建築営業の仕事では、クライアントとの信頼関係がとても重要です。

クライアントとの信頼関係を築くためには、時にはプライベートの時間を削ってでも付き合いを優先せざるを得ないことも少なくありません。

せっかくの休日に、早朝からゴルフに付き合ったり、まだ明るい時間からお酒の席や会食に参加しなければならなかったりと、とにかく付き合いが多いのが建築営業の仕事。

お酒が苦手な人や、プライベートの時間を大切にしたい人にとって、働きやすい職場とは言い難いでしょう。

建築営業に向いている人の特徴

建築営業の仕事には、どのような人が向いているのでしょうか。建築営業に向いている人の特徴は主に以下の3つです。

  • コミュニケーション能力が高い人
  • メンタルが強く体力に自信がある人
  • 高収入を目指したいという意思が強い人

ひとつずつ詳しくみていきましょう。

コミュニケーション能力が高い人

建築営業の仕事では、お客様とのコミュニケーションが必須です。うまく信頼関係を築くことができれば、契約に繋がりやすくなります。

自社製品の良さをアピールすることだけでなく、お客様の要望を汲み取ることのできる「聴く力」も大切です。

何気ない会話や表情から、お客様が何を求めているのかを見つけ出せれば、優秀な営業マンとして活躍できるでしょう。

メンタルが強く体力に自信がある人

建築営業は、ノルマがきついことやお客様からのクレームを受けることもあることなどから、精神的にきついと感じる人も多い仕事です。

高額な契約を獲得するための激しい競争の中に入っていかなければならないことも多く、メンタルに自信がない人にとってはきつく辛い仕事であると言えるでしょう。

さらに、長時間労働や遠方のお客様のところに出向いたりと、体力的にもハードな仕事でもあります。

メンタルが強く、体力に自信がある人に向いている仕事が建築営業です。

高収入を目指したいという意思が強い人

建築営業は、自分が売った物件の成約率や成約額によって給料が変わってきます

インセンティブ形式の給料形態なので、頑張りや結果が収入に反映されるのが特徴です。

そのため、高収入を目指したいという意思が強い人や、お金でモチベーションを維持できる人にとっては、理想的な仕事であると言えるでしょう。

建築営業の仕事で求められるスキルや資格・経験

未経験でも挑戦できる建築営業の仕事ですが、必要なスキルや経験には、どのようなものがあるのでしょうか。

建築営業の仕事で求められるスキル

建築営業の仕事で求められる主なスキルは以下の通りです。

  • 提案力
  • 事務処理能力
  • 精神的・体力的な強さ

ひとつずつ解説していきます。

【提案力】

提案力は、建築営業の仕事をするうえで欠かすことのできないスキルです。

コミュニケーションを通して、お客様が気付いていない潜在的なニーズを見つけ出し、それに的確に応える提案をすることが大切になります。

【事務処理能力】

公共工事などを受注する際には、入札に必要な申請書類を準備しなければなりません。

入札に必要な書類は内容が複雑なものが多いうえ、適切な入札額の算出などの業務もあり、高い事務処理能力が求められます

民間工事の場合でも、見積書や契約書の作成などのような事務処理を行うことが必要です。

【精神的・体力的な強さ】

前述の通り、建築営業は精神的にも体力的にもきついことが多い仕事です。

メンタルや体力に自信がない人の場合、仕事のきつさで体調を崩してしまい、仕事を続けることが難しくなることもあるでしょう。

精神的・体力的な強さは建築営業の仕事をするうえで必須と言えます。

建築営業の仕事で求められる資格・経験

建築営業は、未経験からでも挑戦できる仕事ですが、あると有利な経験や資格があります。

【資格】

宅地建物取引士や不動産鑑定士の資格を持っていることで、専門知識を持っていることを証明できるため、お客様からの信頼を得やすくなり、契約に繋がりやすくなるでしょう。

また、高い専門知識を持っていることで、説明に説得力が生まれます。

必須の資格は特にありませんが、建築営業として長く働きたいのであれば、持っていて損はない資格です。

【経験】

建築営業として働くうえで、営業経験がある人は有利であると言えます。

建築業界でなくとも、営業職を経験していることでコミュニケーション能力や提案力が身についていることが多いからです。

また、営業職としての経験は、建築営業への転職の際にも強みになるでしょう。

建築営業で持っていると有利な資格

建築営業として働くうえで、持っていると有利な資格がいくつかあります。

  • 宅地建物取引士
  • 建築士
  • ファイナンシャルプランナー
  • 不動産鑑定士

それぞれの資格について表にまとめました。

【宅地建物取引士】

資格概要受験資格受験時期できること
不動産取引のスペシャリスト不問10月第3日曜日独占業務がおこなえる

宅地建物取引士は、不動産取引のスペシャリストであることを証明する資格です。宅地建物取引士資格を持っていないとできない独占業務がいくつかあり、持っていることでクライアントからの信頼を得やすい資格です。

【建築士】

資格概要受験資格受験時期できること
建築に関する知識や技術のスペシャリスト建築に関する学歴または資格等に応じて定められた期間の実務経験学科試験:7月下旬製図試験:10月上旬建物の設計・工事監理

建築士は、建築に関する高い知識と技術を持っていることを証明する資格です。自社が提供する建築物の構造や耐震性などを専門的な角度から見ることができるので、営業活動の際に的確な説明ができます。

的確な説明や回答は、クライアントからの信頼を得るのにとても重要です。建築営業として働くうえで有利な資格と言えるでしょう。

【ファイナンシャルプランナー】

資格概要受験資格受験時期できること
お金のスペシャリスト3級:不問2級:3級取得者または一定期間の実務経験または認定研修の修了1級:5年以上の実務経験または2級取得者で1年以上の実務経験級によって異なる3級・2級は年3回1級は年1回で9月に実施住宅ローンや税制関係など、お金の相談・ライフプランニング等

ファイナンシャルプランナーはお金に関する専門家。住宅購入やローン、税制関係などの相談に乗ることができます。

クライアントに対して、建物のことだけでなく返済についてなどお金に関することも的確にアドバイスがおこなえるので、信頼関係を構築しやすいです。

【不動産鑑定士】

資格概要受験資格受験時期できること
不動産価値鑑定のスペシャリスト不問5月上旬不動産価値の鑑定・コンサルティング

不動産鑑定士は、土地や建物といった不動産の価値を中立な立場から適切に鑑定できることを証明する資格です。

クライアントに提案する商品についての価値鑑定を、専門知識を持った人がおこなうことで、高い信頼を得られるでしょう。

資格取得の難易度が高いことでも知られており、持っていることで有利に働くことも多い資格です。

まとめ

建築営業の仕事内容ややりがい、つらいところなどを詳しく解説しました。

建築営業は、さまざまな理由からきついと言われることが多い仕事ですが、それ以上のやりがいや魅力がある仕事です。

クライアントとの信頼関係を築けたときや、契約が成立したときなどは、他の仕事にはない達成感を得ることができるでしょう。

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