BIM/CIMオペレーターの将来性!転職に有利なスキルは?

建築・土木業界では「BIM」と「CIM」が近年急速に普及しています。

これは、建築や土木の工事に関わる情報を三次元にモデル化して設計するものです。

国土交通省は大規模構造物での設計においてBIM/CIM化を進めています。今後は対象を拡大し、多くの工事でBIM/CIMを利用した設計が発注条件とされる方向です。

大企業でも設計CADシステムをBIM/CIM標準に切り替えつつあります。その結果、BIM/CIMオペレーターの需要が急増しており、転職市場でも大きな注目を集めています。

この記事では、BIM/CIMオペレーターの年収や将来性、転職市場でのニーズについて解説します。

転職に有利となるスキルやおすすめの資格についても解説しますので、これから技術を習得しBIM/CIMオペレーターを目指す方もこの記事をご一読いただき、ぜひ参考にしてください。

BIM/CIMオペレーターとは?

『BIM(Building Information Modeling)』は建築と設備工事の三次元設計、『CIM(Construction Information Modeling)』は土木工事の三次元設計を指します。

BIM/CIMオペレーターは、建築/設備/土木技術者などの指示に従い、設計情報を専用のソフトウェアを用いて三次元モデルとして入力する職業になります。

BIM/CIM化のメリット

■メリット1
設計情報を三次元モデル化することにより、現実の出来上がりと同等のものをPC上で表現することが可能になります。

平面上では重なって表現される各種の部材や配管などの構成要素が、奥行きのある立体として認識できるため、細部を検証することが容易になります。その結果、施工精度のアップと完成品質の向上が期待できます。

■メリット2
設計段階において発注者/設計者/施工者間で完成イメージを共有でき、認識の違いによる手戻り工事を防ぐことにもつながります。

■メリット3
三次元モデルは将来の維持管理計画や改修時の設計に再度活用することが容易で、デジタルストックとしての利用価値も発生します。

今後期待される分野としては、労働者不足に対応するICT機器への活用です。無人での施工が可能なICT機器に三次元データを読み込ませ自動運転することで、工事現場の省力化に大きく貢献することが期待されています。

BIM/CIMオペレーターの人材が不足している

このように今後の建築/設備/土木業界の発展に大きな役割を果たすBIM/CIM化ですが、BIM/CIMオペレーターは従来のCADオペレーターより一歩進んだ高度なPC操作技能が必要とされ、習得にも時間が掛かることから技能者の数が不足している状況です。

BIM/CIMオペレーターに求められるスキル

BIM/CIMオペレーターとして業務を行うには、専門のBIM/CIMモデリングソフトウェアの操作スキルが必須となります。

1.BIM/CIM専用のソフトウェアを扱う技術

BIM/CIMの分野ではAutodesk社のソフトウェアが先行しており、採用企業も圧倒的に多い状況です。

同社の「AutoCAD」(二次元CAD)の技能を習得してから「Revit」(BIM)、「Civil3D」(CIM)へ移行するパターンが一般的です。設備設計の分野では、ダイテック社の「Tfas」がAutodesk社のソフトウェアとの互換性が高く評価されています。

未経験者はスクールで技能を習得する

BIM/CIM未経験者はスクールでスキル習得することが現実的です。

通学不要のオンライン講座を用意しているスクールもありますので、地方にお住いの方も技能の習得は十分に可能です。育児中にオンラインでスキルを習得し、再就職に備えるという選択肢もあります。

2.コミュニケーション能力

また、BIM/CIMオペレーターは建築/設備/土木技術者の要望に沿ってPC入力することが基本ですので、ソフトウェアの専門技能に加えてコミュニケーション能力も必要です。

与えられた情報から技術者の要望を汲み取り、ときには自身の意見も加えて現実の形を作り上げていく共同作業と言えます。

BIM/CIMオペレーターの働き方

BIM/CIMオペレーターには、正社員/契約社員/派遣社員/アルバイト等様々な形態があり、ご自身の希望に合わせて多様な働き方が選択できます。

また、CADオペレーターと同様に比較的女性の割合が多く、家事や育児のためのフレックスタイム制など、柔軟な勤務形態を用意している企業が多数あるのも魅力です。

外出などの身体的負担を要する業務ではないことから、一定規模以上の企業に義務付けられている障がい者雇用枠をBIM/CIMオペレーター、CADオペレーター採用に割り当てている企業もあります。

BIM/CIMオペレーターの年収

BIM/CIMオペレーターは「製図その他生産関連・生産類似作業従事者」に分類されます。

BIM/CIMオペレーターは有資格の技術者という扱いではないため、施工管理技士建築士、各種設備系の資格などがあると転職時の条件交渉ではさらに有利に働きます。

パート/アルバイト等の短時間勤務の場合は「1時間当たり所定内給与額(時給)」で、全産業の平均値を大きく上回っています。スペシャリストとして優遇されている職業であることが分かります。

「製図その他生産関連・生産類似作業従事者」
(一般)
参考
従業員10人以上の企業従業員1000人以上の企業全産業合計
年収4,624.4千円5,398.5千円4,893.1千円
平均年齢42.2歳41.9歳43.4歳
平均勤続年数12.0年11.1年12.3年
月間所定内実労働時間数168時間163時間165時間
月間超過実労働時間数16時間15時間11時間
月間給与額320.4千円359.3千円334.8千円
年間賞与額779.6千円1086.9千円875.5千円

「製図その他生産関連・生産類似作業従事者」
(短時間)
参考
従業員10人以上の企業従業員1000人以上の企業全産業合計
年収2,601.0千円2,959.2千円1,663.1千円
平均年齢46.8歳40.9歳45.7歳
平均勤続年数9.7年6.4年6.2年
実労働日数18.0日20.7日14.7日
1日当たり所定内実労働時間数6.4時間7.2時間5.1時間
1時間当たり所定内給与額1,759円1,601円1,384円
年間賞与その他特別給与額169.4千円95.9千円41.8千円

参照:政府統計 賃金構造基本統計調査

BIM/CIMオペレーターの転職市場での需要

BIM/CIMオペレーターは、ハローワークの調査では「生産関連・生産類似の職業」に分類されます。

令和4年10月の有効求人倍率は下記の通りです。

パートを含む常用求人0.99倍(全職業計1.23倍)
パートを除く常用求人1.11倍(全職業計1.27倍)
常用的パートタイム求人0.48倍(全職業計1.16倍)

これは関連職種の合計であるため、やや低めの数字となっていますが、実際にはBIM/CIMオペレーターの技能は希少であり、ゼネコンなどの建設会社や設計事務所、土木コンサルタントなどで需要が増えています。

まとめ

ここまで、BIM/CIMオペレーターの仕事内容と必要な資格、転職市場での人気と年収、その将来性などについて説明してきました。

BIM/CIMオペレーターは人材が不足している分野であり、好待遇での転職が狙える注目の技能ですので、ぜひスキルを習得しキャリアアップを検討してみてください。

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