プラントエンジニアとは?仕事が激務と言われる理由から転職まで解説!

「プラントエンジニアとはどんな仕事?」
「プラントエンジニアに必要な資格は?」
「年収や将来性、転職の可能性も知りたい」

プラントエンジニアに少しでも興味がある方は、このような疑問を持っているのではないでしょうか。

プラントとは、石油やガスなどのエネルギー施設、製品の原料を製造する工場施設などさまざまな工場設備一式を指します。このようなプラントで働くエンジニアをプラントエンジニアと言います。

この記事では、世界で活躍できるプラントエンジニアについてくわしく解説していきます。

仕事内容、必要なスキル、やりがい、激務と言われる理由、年収や転職の可能性にいたるまで、気になる内容を広くお伝えしますので、最後まで読んで参考にしてみてください。

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プラントエンジニアの種類と仕事内容

プラントは製造するものによって多様な種類があります。そのためプラントエンジニアもそれぞれ専門分野があり、大きく以下の4つの種類に分類されます。

  1. 機械系プラントエンジニア
  2. 化学系プラントエンジニア
  3. 電気系プラントエンジニア
  4. 土木系プラントエンジニア

下の表で、仕事内容や必須となる知識を確認してみましょう。

種類仕事内容必須となる知識
機械系プラントエンジニアプラントの基本設計、詳細設計、構築、操作、メンテナンス機械装置の設計、開発、製作機械工学系の知識
化学系プラントエンジニア石油、鉱物の原料からを製品化するプロセスを構築、管理化学工学系の知識
電気系プラントエンジニアプラント各所への電力供給システム・制御システムの設計、構築電気工学・電子工学系の知識
土木系プラントエンジニアプラントや湾岸施設、道路設備などの設計、施工、管理土木工学科系の知識

プラントエンジニアの年収

プラントエンジニアの平均年収は、一般的に約600~700万円と言われています。

もちろん所属する会社や経験やスキルによって変動はあります。

日本のサラリーマンの平均年収が約430万円であるため、専門的な知識や技術が求められるプラントエンジニアの年収は高い水準となっています。

さらに、経験や技術力を磨いていけば年収アップも見込めます。世界で活躍できるプラントエンジニアは年収1,000万円台も可能な職業です。

プラントエンジニアが取得しておくべき資格やスキル

プラントエンジニアの仕事内容はプラントの種類によって多岐にわたります。そのため、必須とされる知識も分野によって異なってきます。

プラントエンジニアには必須の資格というものはありません。しかしプラントエンジニアとして幅広く活躍し、年収を上げるためにも、取得しておくべき資格やスキルもあります。紹介していきましょう。

機械設計技術者

機械設計技術者とは、一般社団法人の「日本機械設計工業会」が実施する民間資格です。機械設計に関する能力を判定する試験で、レベルは1級から3級まであります。

1、2級の受験資格には実務経験が必須ですが、3級は受験資格がないため誰でも受けられます。

CAD利用技術者

CAD利用技術者は、一般社団法人の「コンピュータ教育振興協会」が実施する民間資格です。CADの知識やスキルを評価するための試験で、レベルは3次元CAD(1級・準1級・2級)と2次元CAD(1級・2級・基礎)があります。

英語力

プラントエンジニアには英語力が必要です。海外にプラントを展開している企業が多いため、英語力があればプラントエンジニアへの転職などに有利になるでしょう。

海外勤務経験の豊富なプラントエンジニアであれば、将来的なキャリアアップにもつながります。

コミュニケーション力

プラント建設現場では、作業員と円滑なコミュニケーションを取ることが求められます。コミュニケーション不足が理由で、ミスを引き起こしたりすれば損害が出る可能性もあるでしょう。

そのため、さまざまな人とうまくコミュニケーションを取る適応力が必要になってきます。

プラントエンジニアが激務・辞めたいと言われる理由

プラントエンジニアは給料が高い反面『激務』とか『辞めたい』と言われることが多いです。その理由はどうしてでしょうか。

特にプラント業界へ就職や転職を考えている人にとっては、気になる点になりますので紹介していきます。

労働時間が長い

プラント業界や建設業界では納期を絶対に厳守しなくてはなりません。当初のスケジュール通りの工程で進んでいけばいいですが、天候や自然災害など何らかのトラブルが発生して遅れることもあります。

トラブルが起きたときやプラントが完成間近のときなどは、現場に張り付くために残業が多くなることも珍しくありません。また、休日出勤も多いため家族との時間が持ちにくくなります。

出張・異動が多い

プラントエンジニアは勤務地が僻地になり、長期出張が頻繁に行われます。また完成間近のときは現場付近のホテル住まいを余儀なくされることも珍しくありません。

海外など行き先によっては数年にわたることもあり、日本と異なる文化での業務は心身ともに多大なストレスにさらされることもあります。ひとつのプロジェクトが終われば、次の赴任地へと異動が多くなります。

人付き合いが大変

プラント建設の現場は多数の関係先と一緒に仕事をするため、さまざまな人と良好な関係を築いていかないとうまく進みません。社内の他部門、現場の職人、外注先などと交渉や調整が頻繁に行われます。

双方の主張がぶつかったり、自分よりも年齢が離れた相手に指示を出したりすることもあるため、人間関係の構築が大変になるケースがあります。

プラントエンジニアのやりがい

プラントエンジニアの仕事は、決して楽な仕事とは言えません。ただし楽な仕事ではない代わりに、他では味わえない魅力がある仕事です。

ここでは、プラントエンジニアのやりがいについて紹介します。

スケールの大きな仕事ができる

プラントエンジニアは、スケールの大きな仕事に携われます。プラントは規模が大きいため、時間やコスト、関わる人も膨大な数になり、その分当然苦労することも多いでしょう。

反面、苦労を乗り越えて携わったプラント建設が終わったときの達成感や充実感は、計り知れないものがあります。

海外でグローバルに活躍できる

日本のプラント技術は非常に高く、新興国をはじめ日本の技術力は多方面で必要とされています。近年では東南アジアでエネルギープラントの建設が増えています。

プラントエンジニアが活躍できる舞台は、グローバルに存在する魅力があります。海外勤務への憧れがある人にとっては、打ってつけの仕事でしょう。

専門性の高い技術力が身につく

プラントエンジニアとして身につけられた技術や経験は、専門性が高くハイレベルなものです。近年、プラント業界を含め建設業界は慢性的な人材不足に陥っています。

そのため、プラントエンジニアのような技術者は安定したニーズがあり、所属する会社に依存しなくても食べていけるスキルが身につきます。

社会貢献している実感が得られる

人々の生活に必要不可欠なプラントに携わることは、社会貢献している実感が得られます。例えば、エネルギープラントは社会を支える重要なインフラです。

発展途上国でエネルギープラントを新たに建設するプロジェクトに携われば、一国の経済発展に多大な貢献ができることになり、大きなやりがいにつながるでしょう。

プラントエンジニアが転職する際のポイント

ここからはプラントエンジニアが転職する際の注意点・ポイントになる点を紹介します。

スキルや経験を活かせるか

プラントエンジニアで培った専門性の高い技術力や経験は、他の会社でも活かすことができるでしょう。

これまでのスキルを活かすことのできる転職先が見つかれば、収入面でのアップも期待できるかもしれません。

機械設計技術者やCADなどの資格はもちろん、語学力などは他社でも間違いなく重宝されるので、積極的にアピールしたいポイントになります。

今の悩みを解決できるか

転職をする理由は人それぞれですが、今の悩みを解決できるかどうかが判断軸になります。転職先として考えている会社が、間違いなく今の悩みを解決できるかどうかを見極めなければなりません。

仕事が辛いだけで安易に転職を考えるのではなく、転職しなくても解決できる方法も合わせて考えてみましょう。

プラントエンジニアにおすすめの転職先

プラントエンジニアにおすすめの転職先として「同業他社」「ゼネコン」「機器メーカー」の3つを紹介します。

1.同業他社

プラントエンジニアとしてのスキルや経験を最大限に活かす転職ならば、同じプラント業界が断然有利です。今よりも大手企業に入ることができれば、年収アップも期待できるでしょう。

ただし注意しなければならないのは、『なぜ同業である今の会社を辞めるのか』という点です。採用する側にとっては、何か不満があるからと受け取られます。

「大手に入って活躍の場を広げたい」と言ったような前向きな理由が必要です。

2.ゼネコン

プラントエンジニアとして施工管理に携わっていたのであれば、ゼネコンの施工管理はまさにマッチした職種です。

同じ施工管理職なので、これまで培ったスキルや経験を十分に活かせます。違う業界にチャレンジしたい人にとっては、おすすめの転職先です。

3.機器メーカー

プラント業界でも、エネルギー、化学、食品、医療、環境などさまざまありますので、業界を変えてみるのも選択肢として出てきます。これらの業種の機器メーカーの技術職であれば、親和性が高いといえます。

異業種からプラントエンジニアへ転職するポイント

ここからは、他の職業からプラントエンジニアへ転職する際のポイントについて解説します。

なぜ”プラントエンジニア”なのかを考える

「海外で大きな仕事に携わりたい」といった理由で、他からプラントエンジニアに転職したいという人も多いでしょう。ところが、そのような表面的な志望理由だけでは説得力を持ちません。

上述したように、プラントエンジニアの仕事は魅力がある反面、激務と言われることもあります。仕事の大変さが理解できていなければ、面接官を納得させることはできません。

プラント業界全体の仕組みをよく理解して面接に臨むことが必要です。

実務経験やスキルを活かせるかを考える

プラントエンジニアとしての実務経験やスキルが、いかに転職先でも活かせるかをアピールすることが大事になります。

過去から現在、未来までの軸を確固たるものにして、なんとしても「プラントエンジニアになりたい!」というストーリーを明確にしましょう。

プラントエンジニアへの転職で有利になる資格一覧

「プラントエンジニアへ転職する際に有利になる資格はあるか」が気になる方もいるかもしれません。

例えば以下の資格は転職時にアピールする材料になります。持っている資格をどの様に活かせるか具体的に話せるようにしておきましょう。

  • 技術士・技術士補
  • 施工管理技士建築土木管工事電気工事
  • 建築士
  • エネルギー管理士
  • 電気工事士
  • 電気主任技術者
  • 監理技術者
  • 計装士
  • 高圧ガス製造保安責任者
  • 危険物取扱者
  • 公害防止管理者
  • 機械保全技能士
  • ボイラー技士

まとめ

この記事ではプラントエンジニアの仕事や転職について紹介しました。

これからのプラント業界は、再生可能エネルギーの需要が増えたり、ITやAI などのデジタル化が推進したりといった変化が予測されます。

そのような変化はありながらも、世界各地でプラントのニーズがある限り、専門的な技術力を発揮できるプラントエンジニアの需要が減少することはないでしょう。

将来の活躍の場として、プラントエンジニアへの挑戦を考えてみてはいかがでしょうか。

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