
給与水準の高さや大きな案件に関われる点など、魅力的な点が多く、人気の高い就職先であるゼネコン。
そんなゼネコンですが、インターネットでゼネコンに関する情報をリサーチしていると「辞めたい」など、ネガティブな情報も見受けられます。
実際、現在進行系で退職したいと考えている方や、ゼネコンへの就職・転職を目指しているものの、そういったネガティブな情報が気になってなかなか取り組めずにいるという方もいるかと思います。
この記事では、ゼネコンに勤めている人が会社を辞めたいと思う理由に触れながら、実際に辞めたいと感じ始めたときにやるべきことやゼネコンからの転職におすすめの業種・職種について解説していきます。
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目次
ゼネコンを辞めたいと感じたらまずすべきこと
一度ゼネコンを「辞めたい…」と思い始めたらすぐにでも辞めたくなるかと思いますが、無計画に辞めるのはおすすめできません。
一旦落ち着いた上でするべきこととしては、以下の3つがあげられます。
- 辞めるメリット・デメリットを考える
- 辞めるタイミングを考える
- 労働基準監督署に相談する
後先考えずに行動して後悔するのを避けるためにも、まずはこの3つの対応を進めるべきです。
それぞれ詳しく解説していきます。
辞めるメリット・デメリットを考える
ゼネコンを辞めたいと思ったら、まずは辞めることによるメリット・デメリットを考え、比較することが大切です。
ゼネコンを辞めることで抱えている問題や感じている不満は解消されます。
ただ、辞めると収入がなくなってしまいますし、転職活動にも取り組まなければいけません。
また、ゼネコンは給与水準が高いところが多いため、転職することで収入が大幅に下がってしまう可能性もあります。
これらのデメリットと、辞めることで得られるメリットをよく比較して、メリットの方が大きいと感じるのであれば辞めて転職するべきだと言えるでしょう。
辞めるタイミングを考える
ゼネコンを辞めるメリットとデメリットを比較して辞めることが決まったら、次は辞めるタイミングを考えなくてはいけません。
まずは貯金を確認したり失業保険で得られる金額を計算して、すぐに辞められる状況なのかどうかを確認しましょう。
すぐに辞められる状況でないのであれば、必要な額が貯まるまで我慢する必要があります。
ただ、いきなり辞めるのはおすすめできないので、お金を貯めつつ転職活動を進め、しばらく経ってから辞めるという方法をとるようにしましょう。
また、辞めると言い出しにくい場合は、退職代行サービスを活用するという方法もあります。
労働基準監督署に相談する
給与が極端に安かったり、長時間労働や休日出勤を強いられているような状況である場合は、労働基準監督署に相談するという選択肢もあります。
労働基準監督署は各都道府県にあるので、会社側に何かしらの問題があると感じられるのであれば一度相談してみてください。
ゼネコンを辞めたいと感じる6つの理由

ゼネコンに勤めている人が会社を辞めたいと感じる理由は人それぞれですが、代表的な理由としては以下の6つがあげられます。
- 長時間労働だから
- プライベートの時間がとりにくいから
- 国家資格の取得が難しいから
- 職人気質で古い考えの人が多いから
- 給料が安い職場も多いから
- 転勤が多いから
それぞれの理由を詳しく解説していきます。
長時間労働だから
労働基準法には「36協定」と呼ばれる残業に関するルールがあります。
これは過度な残業や長時間労働を抑制するためのものですが、建設業界はこの36協定による制限がありません。
2024年の4月からは建設業界もこの協定の対象となることが決まりましたが、これまでは36協定が適用されていなかったため、月の残業時間が100時間を超えるようなケースが発生することも少なくありませんでした。
過度な残業や休日出勤の有無はそれぞれのゼネコンによって異なりますが、業界的に長時間労働を強いる傾向があるため、肉体的・精神的に耐えることができず、「もう辞めたい…」と感じるようになります。
プライベートの時間がとりにくいから
ゼネコンは長時間労働が常態化しやすいと紹介してきましたが、そうなると仕事づけの毎日になり、自分の時間や家族との時間など、プライベートな時間をとりにくくなってしまいがちです。
いくら給料が高くて大きな案件に携われると言ってもプライベートが充実していない状態ではやりがいを感じられませんし、悩むことも多くなってくるため、辞めたいと感じる人が多くなります。
国家資格の取得が難しいから
建設業界にはさまざまな国家資格がありますが、大きな案件に関わることが多いゼネコンでは、上司からそれらの資格の取得を強いられる傾向があります。
国家資格は昇給や昇格につながる可能性があるため取得することがマイナスになるわけではありませんが、通常の業務が終わってから勉強することになるため、ここでもやはりプライベートの時間を確保することが難しくなってしまいます。
国家資格は簡単に取得できるような資格ではないため、仕事と勉強漬けの期間が続いて嫌になり、辞めたいと感じるようになってしまうわけです。
職人気質で古い考えの人が多いから
建設業界は職人が活躍する業界です。
現場では職人気質の難しい人たちとコミュニケーションを図らなくてはいけませんし、そういった気質の人が多いこともあって怒号が飛び交うことも珍しくありません。
ゼネコンの上司もそういった現場に接してきている人がほとんどなので、パワハラと感じられるような厳しい言葉をかけてくる人もいます。
そういった業界や働いている人の気質に耐えられず辞めたいと感じる人も少なくありません。
給料が安い職場も多いから
ゼネコンは高収入が見込める魅力的な仕事だと紹介してきましたが、売上高が1兆円を超えるようなスーパーゼネコンや準大手ゼネコンではなく、中堅ゼネコンや地方のゼネコンになると薄給になるケースも多々あります。
その場合、仕事がキツくて人間関係を構築するのが難しい上に残業多くて給料も安いという状態になるため、魅力を感じられなくなり、辞めたいと感じてしまうようになります。
転勤が多いから
ゼネコンの中には全国の案件を手掛けているような会社もありますが、そういった会社に就職すると転勤が多くなってしまいがちです。
海外で事業を行っている会社の場合、国内だけでなく海外の現場に派遣されることもあります。
転勤が多いと、結婚や子ども、マイホームなどライフプランを立てにくくなってしまうため、転勤のない会社や少ない職場に転職したいと考えるようになります。
現場監督が辞めたいと感じる理由
ゼネコンにおける代表的な役職である現場監督ですが、まとめ役として現場に入る現場監督になるとさらに残業時間が多くなる傾向があります。
現場監督になると、現場で働いた後で事務所に戻ってから進捗状況の確認や書類の作成などの雑務をこなさなくてはならないため、どうしても一般の従業員よりも残業が多くなってしまうわけです。
また、まとめ役という立場上、現場でのコミュニケーションに対する負荷も増えるため、耐えられなくなり、辞めたいと感じるようになってしまいます。
ゼネコンからの転職におすすめの業種・職種
実際にゼネコンを辞める場合、どの業種・職種に転職するのかについても考えておかなくてはいけません。
そこで気になるのが、ゼネコンからの転職におすすめの業種や職種について。
特におすすめの業種や職種としては、以下の6つがあげられます。
- インフラ業界
- デベロッパー・不動産業界
- IT・WEB業界
- 営業職
- 公務員
- 電気工事士
これらの業種・職種がゼネコンからの転職におすすめだと言える理由について詳しく解説していきます。
インフラ業界
業界を大きく分類したときにゼネコンと同じ建設業界に括られるインフラ業界は、ゼネコンからの転職におすすめの業界の一つです。
インフラ業界は電気や水道、ガスなど道路以外の分野もあるため、必ずしもゼネコンの仕事と近しいわけではありませんが、知識や経験が活きてくるシーンは決して少なくありません。
建設コンサルタントなどの資格を保有している場合は、インフラ業界でも重宝するはずです。
デベロッパー・不動産業界
土地や物件の売買・管理を行う不動産や、土地の購入や開発、建物の企画や販売を行うデベロッパー。
これらは建設業と業界こそ異なるものの、ゼネコンで得た知識や経験を活かすことのできる業界です。
建築施工管理技士など建設業界で優遇される資格が重宝する業界でもあるため、関連する資格を保有していることでスムーズに転職できる可能性もあります。
IT・WEB業界
年齢にもよりますが、需要が高く、未経験からでも比較的挑戦しやすいのがIT・WEB業界です。
現場監督や施工管理技士など、現場をまとめたり管理したりする役職についていた方であれば、管理能力を買われてプロジェクトリーダーやディレクターなどで採用してもらえる可能性もあります。
また、工務店や建築事務所、不動産関連の会社のホームページ作成やマーケティングを担当する際など、ゼネコンで得た知識や経験が活きる場面も多々あります。
営業職
ゼネコンの仕事では、案件の規模が大きい分、関わる人の数も多く、高いコミュニケーション能力が必須になります。
そのコミュニケーションを活かせるのが営業職です。
ゼネコンで培ったコミュニケーション能力はどの業界の営業であっても活かせます。
職人気質な人など現場で扱いに苦労した人もいたかと思いますが、そういった人ともコミュニケーションをとってきた経験は、営業の業務で大いに役立つはずです。
公務員
公務員もゼネコンでの経験が活きる可能性が高い代表的な職種の一つです。
公務員の仕事は多岐にわたりますが、主な仕事の一つに建築や土木に関する公共事業があります。
この仕事であればゼネコンで培ってきた知識や経験を大いに活かすことができます。
また、ゼネコン時代の人脈を活かすことができるのであれば、その点を高く評価してもらい、転職に有利に働くでしょう。
電気工事士
ゼネコンなどの建設業界での仕事に欠かせない電気工事。
そんな電気工事を専門的に行う電気工事士も、ゼネコンからの転職におすすめの職種の一つです。
実際に電気を取り扱う作業を行うためには資格が必要になりますが、電気関連の資格には比較的取得するためのハードルが低いものも多いので、しっかりと対策すれば問題なく取得できるはずです。
実際の業務ではゼネコンで培った知識が活きる場面も多いので、活躍しやすい職種だと言えます。
まとめ
ゼネコンに勤めている人が会社を辞めたいと感じる理由は人それぞれですが、代表的な理由としては以下の6つがあげられます。
- 長時間労働だから
- プライベートの時間がとりにくいから
- 国家資格の取得が難しいから
- 職人気質で古い考えの人が多いから
- 給料が安い職場も多いから
- 転勤が多いから
ゼネコンへの就職や転職に失敗しないためにはゼネコン、あるいは建設業界ならではのこれらの特徴を把握した上で進む必要があると言えるでしょう。
また、これらの情報を参考にしながら会社を選ぶようにすると後悔しづらくなるのでおすすめです。
現在ゼネコンに勤めていて辞めたいと感じている方は、勢いで辞めるのではなく、辞めるメリット・デメリットを考えたり、辞めるのに適切なタイミングを考えるなど準備を整えた上で辞めるようにしましょう。