
「配管工事ってどういう仕事?」
「配管工事をするのに有利な資格はある?」
配管工事とは、ビルやマンションの中で水やガスといったインフラ設備の配管を整備する仕事のことです。
建物の種類や使われる設備によって、種類が分かれており、それぞれ専門性の高い工事を行っています。
配管工事に従事するにあたり、取得すると収入アップを狙える資格がいくつも存在します。
本記事では、配管工事の仕事内容やあると有利な資格などを徹底解説します。
配管工事に興味がある方はぜひ最後までご覧ください。
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目次
配管工事とは?
配管工事とは、トイレやキッチンなどの水回り設備や空調設備などのインフラ整備にかかせない仕事のひとつです。
一般の住宅ではトイレ、キッチンに給水、排水、ガス管が取り付けられています。
事務所ビルや病院などの施設には、建物の空調を行うための冷水や温水の配管が整備されています。
そのほか、消火活動に使われるスプリンクラーの配管や、工場の機械を稼働するためのプラント配管も存在します。
このように配管工事には施設や使われる設備によってさまざまな種類が存在し、それぞれの工事で高い専門性が要求されます。
配管工事の種類
配管工事で行われる、代表的な5つの工事を紹介しています。
- ガス配管工事
- 空調配管工事
- 衛生配管工事
- 防災設備配管工事
- プラント配管工事
ガス配管工事
ガス配管工事は、住宅やビルなどの調理や給湯に使われるガスを供給する配管工事です。
ガスは、大きく都市ガスとプロパンガスに分かれます。
腐食や亀裂によって配管からガスが漏れると、ガス爆発などの重大事故につながる恐れがあります。
そのため、ガス配管工事はガス供給会社や法律によって厳しい技術基準が定められています。
ガス配管工事に従事する人は、これらの技術基準をしっかりと理解し、基準にそって工事を進めなければなりません。
ガス配管工事には給湯や調理に使われるガスのほか、病院で使われる酸素や窒素、笑気ガスなどの医療ガスや、工場で使われる特殊ガスなどの工事もあります。
一般的なガス配管工事と同様に、ガス供給会社によって厳しい技術基準が定められているため、いずれの工事も専門性の高い業務を担っています。
空調配管工事
空調配管工事は、ビルや病院などの建物内の空調設備に使われる配管工事です。
室内の温度調整をするために、空調配管を通して冷水や温水を供給しています。
快適な室内環境をつくるためには、温度だけでなく湿度の調整も必要です。
湿度調整を行うには冷水や温水だけでなく、蒸気などの特殊な配管を施工する必要もあります。
家庭用で使われるエアコンには、冷媒と呼ばれる専用のガスも使用されています。
空調配管工事ではこれらの異なる種類の配管を組み合わせて、建物の各所に冷水、温水、蒸気、冷媒などを供給しています。
大規模な施設となると、ボイラーや冷凍機などの大型機器も導入されるため、大型機器の運転方法といった専門知識も必要になります。
衛生配管工事
衛生配管工事は、トイレやキッチンなど水回りの衛生設備に使われる配管工事です。
人が口にする飲料水は、常に清潔な状態を保たなければなりません。
衛生配管工事では、飲料水に不純物が混入しないよう厳重な管理が必要です。
環境に配慮して、雨水や井戸水をトイレの洗浄水に利用する施設も増えています。
衛生配管工事では、飲料水の中に井戸水などが混入しないように、十分注意しながら工事を進めていきます。
また、水回りの設備から出る排水配管も衛生配管工事で行います。
トイレから出る汚水配管を適切に施工することで、排水詰まりなどのトラブルを未然に防ぎます。
衛生配管工事には、このほか建物に降った雨水を敷地外に排水する工事も含まれます。
集中豪雨の際に施設や周辺地域に被害が出ないように、適切に雨水を排水できるような計画が必要です。
防災設備配管工事
防災設備配管工事は、スプリンクラーや消火栓などの消火設備に使われる配管工事です。
火事の際には大量の水を使い消火にあたります。
消火活動を行う際に、火災場所に十分な水が供給されないと人命にかかわる重要な事故となる恐れもあります。
そのため、防災設備配管工事は消防法で厳しいルールが定められています。
防災設備配管工事に従事する人は、これらのルールをしっかりと守りながら工事を進めなければなりません。
また、防災設備配管工事を行うためには消防設備士と呼ばれる資格が必要になります。
消防設備士の指導の下、法律にのっとった工事を行います。
プラント配管工事
プラント配管工事は、工場や発電所などで装置を動かすために使われる配管工事です。
配管内を流れるものには水や空気だけでなく、原材料や特殊ガスなど多岐にわたります。
化学工場、自動車工場、食品工場など、工場の種類によって使われる配管の用途はさまざまです。
発電所や精密機械工場などでは装置を動かすために配管内の流れを繊細に制御する必要もあります。
配管内に流れる流体の性質を熟知しなければならず、繊細な制御も要求されるため、プラント配管工事ではより高い専門性が必要となります。
配管工事の主な流れ

ここまで紹介してきたように配管工事には、施設や用途によってさまざまな種類があります。
それぞれの工事で専門性は異なりますが、工事の基本的な流れは変わりません。
配管工事の基本的な作業の流れを紹介します。
- 実測を行い、必要に応じて加工する
- 材料の調達・搬入
- 現場作業を行う
①実測を行い、必要に応じて加工する
配管工事を行う現場で施工に必要な実測を行います。
実測の結果をもとに施工図を作成し、必要な材料を拾い出します。
配管工事では、配管だけでなくバルブや継手、支持金物なども必要です。
必要に応じて加工も行い、工事に使う材料の形状やサイズなどを検討します。
②材料の調達・搬入
実測をもとに検討した材料を調達します。
配管やバルブなどは材質やサイズが多く存在するため、実測をもとに拾いだした数量も間違いがないか注意しながら手配を行います。
建設現場に搬入した材料は、クレーンや仮設エレベーターを使って作業場所へ運搬します。
配管工事は現場内の各所で行われるため、必要な場所にそれぞれ移動させて保管しておきます。
③現場作業を行う
作業場所に材料を搬入したら、現場作業を開始します。
配管を切断、加工して取付を行います。
配管工事は高所作業車や足場を使った高所で行われることも。
ガス配管工事や防災設備配管工事など、種類ごとに技術基準や規則が異なり、技術基準に沿って適正に施工を進めていきます。
配管工で役立つ資格3選
配管工に役立つ資格はいくつも存在します。
今回は、その中で特におすすめな3つの資格を紹介します。
- 配管技能士
- 管工事施工管理技士
- 作業環境測定士
配管技能士
配管技能士とは、国家資格である技術検定制度の一種です。
都道府県職業能力開発協会が実施する試験に合格した者が認定されます。
配管技能士は1級から3級までの3つの資格が用意されています。
一般的な建設物で作業する「建築配管作業」と工場の装置に関する「プラント配管作業」の2つに分かれています。
試験は学科試験と実技試験があり、実技試験では施工図の作成や配管の加工、工数の見積もりなどが出題されます。
配管技能士の資格を取得すれば、配管工としての技術の高さを証明でき、収入アップを狙うことも可能です。
また1級配管技能士、2級配管技能士の資格を取得すると主任技術者の資格要件を満たせるようになるため、現場の責任者を務めることもできます。
管工事施工管理技士
管工事施工管理技士とは、配管工事の施工管理をおこなうための国家資格の一つです。
配管工事の施工計画の作成、工程・安全・品質の行います。
管工事施工管理技士には、1級管工事施工管理技士と2級管工事施工管理技士の2種類が用意されています。
管工事施工管理技士を取得すると主任技術者になれ、さらに1級管工事施工管理技士まで取得できれば、資格要件の難易度が高い監理技術者になることも可能です。
監理技術者となれば大型現場の責任者をすることができ、キャリアアップ、収入アップを狙うことが可能です。
作業環境測定士
作業環境測定士とは、厚生労働省が定める国家資格のひとつです。
職場環境にある有害物質を調査分析し、作業員の健康を守る業務を行います。
作業員が働く職場には、粉塵や化学物質といった様々有害物質が浮遊しています。
これらの有害物質が人体に影響を及ばさないために、作業環境測定士が調査分析し、必要な措置を講じて適切に管理を行います。
作業環境測定士は、第一種作業環境測定士と第二種作業環境測定士の2種類が用意されています。
第一種作業環境測定士を取得できれば、粉塵や放射性物質、特定化学物質などすべての項目の調査分析が可能になります。
作業環境測定士の資格を取得すれば、施設の保守管理とともに作業場の環境測定を同時に実施できます。
配管工としての業務の幅が広がり、収入アップが狙えます。
まとめ
配管工事とは、ビルやマンション、工場などのインフラ整備に欠かせない工事のひとつです。
使われる施設や設備の種類によって、さまざまな配管工事が存在します。
それぞれの配管工事ごとに求められる技術基準は異なり、いずれも高い専門性が要求されるプロフェッショナルな仕事です。
配管工事に必要な資格を取得することで、現場の責任者を任されたり、関連する仕事とあわせて業務を行うことで高い収入を狙うことも可能です。
配管工事に興味がある方は、業務に有利な資格の取得にもチャレンジしてみてください。
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