技術士とはどんな資格?試験概要と合格率を高める勉強のコツを紹介

技術士という資格は、施工管理などと比べると一般的な認知度は低いかもしれません。しかし建設業に関わる国家資格としては最高峰といえるものです。

この記事では、技術士と技術士試験について解説しています。技術士に興味がある、技術士試験に挑戦したいという方にとって有意義な内容となっていますので、ぜひ最後まで読んで参考にしてください。

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技術士とは

技術士とは、最も権威のある国家資格であり、「高度な技術と高い技術者倫理を兼ね備えていることを国に認められた技術者」であるという証明です。

技術士になるためには、技術士第二次試験に合格し、法定の登録を受けなければなりません。また業務を行う際には技術士の名称を用い、業務の内容は自然科学に関する高度の技術上のものであることが必要です。

ここでは、技術士について以下3つのポイントで紹介します。

・技術士の部門一覧
・技術士の仕事内容
・技術士の年収

参照|技術士制度

技術士の部門一覧

技術士の第一次試験・第二次試験は、技術部門ごとに実施されます。技術部門は以下の通りです。

機械部門船舶・海洋部門航空・宇宙部門電気電子部門化学部門
繊維部門金属部門資源工学部門建設部門上下水道部門
衛生工学部門農業部門森林部門水産部門経営工学部門
情報工学部門応用理学部門生物工学部門環境部門原子力・放射線部門
総合技術監理部門(第二次試験のみ)

第一次試験は、基礎科目、適性科目、専門科目の3つあります。専門科目では、上記の技術部門から1つ選択して受験します。

また第二次試験は、第一次試験で合格した技術部門に限らず、別途選択して受験することが可能です。

技術士の仕事内容

技術士の仕事内容は、技術コンサルタントとして建築に関する計画、研究、設計、分析、試験、評価に関する指導の業務となります。

主な仕事内容についてまとめました。

・公共事業における事前調査(土地、計画)
・公共事業における計画、設計監理
・各団体の業務監査(調査、評価の作成)
・企業からの依頼による調査、研究、技術評価など
・企業に対する技術指導
・発展途上国への技術指導

技術士は、建設業における業務の調査や指導が主な仕事内容となります。

技術士の年収

技術士の平均年収は、正社員で410万円程度となっており、日本の平均年収に比較すると低いと言えます。アルバイト(パート含む)、派遣社員では、平均時給が1,074円、1,350円となっています。

ただ技術士は、技術部門や勤務先、持っているスキルなどで年収に大きな差があるとされています

技術士と技術士補の違い

ここでは、技術士と技術士補の違いについて紹介します。

技術士補とは、技術士検定の第一次試験に合格した方、または指定大学において日本技術者教育認定機構(JABEE)認定課程を修了した方が名乗ることのできる登録制の資格です。

技術士補は、技術士を目指す技術者であり、他の技術士を補助する立場であると認識されることが多く、法令で定められた責任者などに選任される機会も少ないです。

技術士補は、将来的に技術士へステップアップする方が多い職種であると言えるでしょう。

技術士資格取得のメリット

技術者個人の能力を客観的に保証する「技術士制度」によって、技術的能力と倫理性を証明された技術士の資格取得はメリットが多いです。

ここでは、技術士資格取得のメリットを7つ紹介します。

・信頼性が高い
幅広い経験と高い能力がないと合格できない難関試験をクリアしたという信頼性が得られる

・転職に有利に働く
技術士の絶対数は多くなく、企業からのニーズが高いため転職に有利に働く

・経済的な恩恵がある
高い技術力が認められているので、資格手当や昇給を得やすく昇進もされやすい

・人脈をつくりやすい
日本技術士会へ入会することで、各地のプロフェッショナルと交流できるので人脈をつくりやすい

・技術者に選任されやすい
建設現場の監理技術者や主任技術者、営業所の専任技術者になれる資格のため選任を受けやすい

・独立するときの強みになる
技術士資格は顧客からの安心感と信頼を得やすく、技術士会のバックアップも独立の強みになる

・他の資格試験で優遇される
技術士資格があることで、他の資格試験で受験資格が得られたり、試験の一部が免除されたりなど優遇される

技術士になるための3ステップ

技術士は取得するのが難しい資格として知られています。しかし取得後のメリットを考えれば、挑戦したいと考える方は多いはずです。

技術士なるには3つのステップがあります。

1.第一次試験
2.実務試験
3.第二次試験

それぞれについて説明します。

第一次試験

技術士の最初のステップは、第一次試験です。

第一次試験の受験資格は特に無く、年齢・学歴・国籍・業務経歴などによる制限もありません。試験内容は、大学の工学系(工学、農学、理学など)課程の修了程度となっています。

基礎科目、適性科目、専門科目の3つの筆記試験(択一式試験)が行われます。専門科目は、自分で技術部門を選択して受験します。

例年のスケジュールとしては、6月上旬に受験申込書の配布が開始され、6月の中旬から下旬に受付されます。そして11月下旬に筆記試験が行われ、翌年の2月下旬が合格発表です。

実務経験

第一次試験合格後、第二次試験を受験するには、一定期間の科学技術に関する実務経験を積まなければなりません。

以下に実務経験の要項を表にまとめました。

 ①技術士補として登録し指導技術士の下で4年を超える実務経験 (総合技術監理部門は7年)  
 ②職務上の監督者の指導の下で4年を超える実務経験 (修習技術者となった後の経験) (総合技術監理部門は7年)  
指導者や監督者の有無・要件を問わず7年を超える実務経験 (修習技術者となる前の経験も参入できる) (総合技術監理部門は10年)  

※修習技術者とは、第一次試験に合格した方もしくは指定された教育課程を修了された方です。

①と②を合算して、通算4年を超える実務経験でも第二次試験を受験できます。

第一次試験合格時に既に7年の実務経験を有している方は、直ちに第二次試験の受験資格を得ることができます。

第二次試験

第二次試験は、第一次試験よりも難易度が上がります。筆記試験(必須科目と選択科目)と口頭試験の双方に合格し、登録することではじめて技術士になることができます。

例年のスケジュールとしては、3月下旬に受験申込書の配布が開始され、4月の初旬から中旬の受付です。

第二次試験は、まず7月中旬に筆記試験が行われ、10月下旬に筆記試験の合格発表があります。その合格者のみ、12月上旬~翌年1月に口頭試験が行われて、同年の3月上旬に合格発表です。

以下に、第二次試験の受験資格をまとめました。

・技術士補となる資格を有している
・下記のa~bのうち、いずれかの業務経歴(科学技術に関する実務経験)を有している

a 技術士補として技術士の指導の下で、4年を超える実務経験。
(総合技術監理部門は7年、技術士補登録後の期間に限る)

b 職務上の監督者の指導の下で、4年を超える実務経験。
(総合技術監理部門は7年、技術士第一次試験合格後の期間、指定された教育課程修了後の期間に限る)

c 指導者や監督者の有無・要件を問わず、7年を超える期間の実務経験。
(総合技術監理部門は10年、技術士第一次試験合格以前の実務経験、指定された教育課程修了以前の実務経験も含む)

【参考】一次試験が免除になるケース

ここで参考に、第一次試験が免除になるケースを紹介します。

技術士補となる資格の特例として「指定された教育課程の修了者」とありますが、これは「JABEE認定課程」のことです。

JABEE認定課程とは「大学その他の教育機関における課程であって科学技術に関するもののうち、その修了が第一次試験の合格と同等であると文部科学省が指定したもの」と定義されています。

JABEEE認定課程についての詳しい情報は、同社団法人のホームページで確認してください。

一般社団法人日本技術者教育認定機構

技術士の試験について

ここでは、技術士の試験について、以下の3つのポイントで解説します。

・技術士試験の難易度・合格率
・技術士の試験内容
・技術士の受験資格

技術士試験の難易度・合格率

第一次試験の全部門の平均合格率は、平成29年~令和3年の5年間で、41.4%です。(総合格者数31,190人/総受験者数は75,323)

第二次試験の全部門の平均合格率は、11.5%となっています。(総合格者数13,757人/総受験者数119,761人)

第一次、第二次共に、一番受験者数が多かったのは「建設部門」でした。

技術士の試験内容

技術士の試験内容を第一次試験と第二次試験、それぞれまとめました。

第一次試験・試験科目と概要

科目名概要
基礎科目    ・科学技術全般にわたる基礎知識 設計・計画、情報・論理、解析、材料・化学・バイオ、環境・エネルギー・技術  
適性科目  技術士法第四章(技術士等の義務)の規定の順守に関する適性  
専門科目  20技術部門の中から1技術部門を選択

第二次試験・筆記及び口頭による試験

筆記試験A(機械部門から原子力・放射線部門までの20技術部門)

科目名   概要
必須科目記述式|技術部門全般にわたる内容
(あらかじめ選択する1技術部門に対応)
選択科目記述式|各技術部門に設定された「選択科目」の中からあらかじめ選択
専門知識・応用能力・問題解決能力・課題遂行能力に関するもの

筆記試験B(総合技術監理部門)

科目名概要
必須科目    択一式|総合技術監理部門に関する内容 安全管理・社会環境と調和・経済性・情報管理・人的資源管理
選択科目  記述式|総合技術監理部門に関する内容 専門知識・応用能力・問題解決能力・課題遂行能力に関するもの  

口頭試験
口頭試験は、筆記試験合格者に対してのみ行われ、技術士としての適格性を判定することに主眼をおいています。筆記試験の記述式問題の答案や業務経歴も考慮するようです。

参照|公益社団法人日本技術士会

技術士の受験資格

技術士の受験資格は、第一次試験と第二次試験で異なります。

第一次試験では、受験資格は特に求められていません。

第二次試験の受験資格は、科学技術に関する実務経験が重要になります。また技術士補としての経験か、指導技術士はいたかなど経験内容の違いで、必要な実務経験年数が異なりますので注意が必要です。

技術士試験に合格するための勉強方法

技術士は、専門とする技術部門において、しっかりとした学識と実務経験に裏打ちされた高い対応能力が求められます。さらに試験では、それを論理的に記述する能力も必要です。

その技術士試験に合格するための勉強方法を3つのポイントで紹介します。

・勉強時間を確保する
・過去問を繰り返し解く
・論文の添削を受ける

それぞれ見ていきましょう。

勉強時間を確保する

技術士試験の勉強では、まず勉強時間の確保が重要です。

少なくとも1,300時間は必要だとされています。第一次試験突破に最低300時間以上、第二次試験突破には最低1,000時間以上が目安となります。

これを前提に、無理のない範囲で自分が1日どれくらいの時間を確保できるか検討しましょう。そして試験日から必要日数を逆算して計画を立て、実行することが大切です。

過去問を繰り返し解く

技術士の試験では、過去問に繰り返し取り組むことが有効だとされています。過去問の範囲としては、最低でも5年分を目途に取り組んでほしいです。

過去問を繰り返し解くことで、問題の傾向や対策が自然に掴めるようになります。過去問は日本技術士会の公式サイトから無料ダウンロードできます。

過去問に取り組んでみて難しいと感じる場合は、参考書を一通り勉強したり、志望する技術部門の専門書を読んだりしてみることをおすすめします。

公益財団法人日本技術士会
過去問題(第一次試験)
過去問題(第二次試験)

論文の添削を受ける

技術士試験の第二次試験では、記述式の対策も重要なポイントになります。

論文のような文章は書き慣れないと難しいと感じることも多いはずです。まずは、関連する技術部門の論文などを、書き方などに注意して読むことから始めるのがおすすめです。

それから自分で文章を作成し納得のいくレベルに達したら、身近な技術士資格者や通信講座などで添削を受けるのがベストです。

そして添削内容を検討しながら、文章の書き方や内容をさらにブラッシュアップしていきましょう。

まとめ

ここまで、最高峰の国家資格の一つである、技術士とその試験の概要について解説してきました。

技術士の資格は、わが国の科学技術を支える人材であるという証明であるため、資格取得の難易度は高いです。

合格のためには、まず勉強時間を確保し、過去問を繰り返し勉強するというのがベースとなります。そのためには、無理のない継続可能な計画を立てることが重要です。

技術士資格の取得には多くのメリットがあります。難しい試験ではありますが、挑戦してみる価値は大いにあるはずです。

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