消防設備士甲種1類は難しい?試験の内容や合格難易度を詳しく解説

消防設備士甲種1類とは、消防設備の設計や施工、保守点検を行うために必要な国家資格。

この資格を持つことで消防設備の専門家として、高度な知識と技術を活かして働くことができるようになります。しかし、消防設備士甲種1類資格の取得は簡単ではありません。

この記事では、消防設備士甲種1類の資格について、その難易度や試験内容、合格するために効果的な勉強法などについて詳しく解説します。

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消防設備士甲種1類とは?資格について

消防設備士甲種1類の資格は、消防設備の安全と機能性を保証するために、非常に重要な役割を果たしています

消防設備士甲種1類の資格を取得することで、消防設備の設計や施工、保守点検の全ての工程を行うことができるようになります

特に大規模な建物や施設ではその高い専門性が求められています。消防設備士としての役割は、日々の安全を守る上で必要不可欠であり、社会的な責任も大きなものになるでしょう。

消防設備士甲種1類を取ると何ができる?

消防設備士甲種1類の資格を取得すると、消防設備の設計や施工、保守点検など、消防設備に関するあらゆる業務を行うことができるようになります。

特に、大規模な建物や施設における消防設備の設計や施工には、消防設備士甲種1類資格の取得者が必須とされているため、このような現場では資格を持っていることで重宝されるでしょう。

また、消防設備の点検やメンテナンスをおこなうこともできるようになり、建物の安全性を高めることに貢献できるようになります。

消防設備士甲種1類の資格の取得者は、消防設備の専門家として建築物の安全を守るうえで非常に重要な役割を担っているのです。

どんな人に必要な資格?

消防設備士甲種1類の資格は、消防設備の設計や施工、保守点検を行う専門家を目指す人にとって必要不可欠です。

建築業界で働くエンジニアや技術者、または安全管理を担当する職員にとっても、この資格は大きな強みとなるでしょう。

さらに、消防設備に関する深い知識を持つことで、建築設計や施工の段階でのアドバイスを行うことも可能になり、より安全で機能的な建物を作り上げることに貢献できるようになります。

消防設備士甲種1類の試験は難しい?受験難易度や合格率について

消防設備士甲種1類の試験は、その専門性の高さから、とても難易度が高い試験であると言われています。

試験内容は、広範囲にわたる専門知識が要求されるため、十分な準備と勉強が必要です。しかし、適切な学習方法と準備をすれば、合格は十分に可能でしょう。

ここからは、消防設備士甲種1類資格取得のための試験の受験資格や合格率について詳しくみていきましょう。

受験資格

消防設備士甲種1類の試験を受けるためには、特定の受験資格が必要です。

以下に消防設備士甲種1類試験の受験資格をまとめました。

【学歴】

大学、短期大学、又は高等専門学校(5年制)において、機械、電気、工業化学、土木又は建築に関する学科又は過程を修めて卒業した者

【国家資格】

甲種消防設備士(甲種1類以外)/電気工事士/電気主任技術者/技術士 のいずれか

【実務経験】

  • 消防設備工事士の補助者として5年以上の経験者
  • 乙種消防設備士として、2年以上の消防設備の点検・整備の経験がある者

参考:一般財団法人消防試験研究センター|消防設備士試験受験資格

これらの条件を満たすことで、試験に挑戦する資格が得られます。

合格率

この試験の合格率は一般的に低く、難易度は高いとされています。

以下の表は直近2年間の消防設備士甲種1類試験の受験者数や合格者数、合格率をまとめたものです。

受験年度受験者数合格者数合格率
令和5年度5,7641,23421.4%
令和4年度5,5521,18221.3%

参考:一般財団法人消防試験研究センター|試験実施状況

合格率はいずれも21%程度となっており、難しい試験であるということがお分かりいただけるかと思います。

合格率は年度によって若干の変動はありますが、一般的には20%から30%程度とされています。この合格率からも、試験の難易度の高さがうかがえますが、しっかりとした準備をすれば、合格の道は開けるでしょう。

消防設備士甲種1類の試験内容

消防設備士甲種1類の試験は、筆記試験と実技試験の二部構成になっています。これらの試験を通じて、消防設備に関する深い知識と実践的な技術が問われます。

試験時間は筆記試験と実技試験を合わせて約3時間。合格のためには、筆記試験では試験科目ごとに40%以上の正解筆記試験全体で60%以上の正解が必要です。さらに、実技試験では60%以上の正解が必要となります。

筆記試験の正解率が基準を下回っている場合、実技試験については採点対象にはなりません。

以下は、試験の概要をわかりやすく表にまとめたものです。

試験科目問題数
筆記試験消防関係法令法令共通8
法令種別7
基礎的知識機械に関する部分6
電気に関する部分4
構造・機能・及び工事・整備の方法機械に関する部分10
電気に関する部分6
企画に関する部分4
実技試験鑑別等5
製図2

参考:一般財団法人消防試験研究センター|消防設備士試験

筆記試験と実技試験、それぞれの試験の内容についてさらに詳しくみていきましょう。

試験内容①筆記

筆記試験では、消防設備に関する専門知識が問われます。

消防関係法令や基礎的知識について全部で45問の問題が出題されます。

試験範囲は広く、消防設備の設計、施工に関する知識、電気や機械工学の基礎知識などが含まれています。

また、消防設備の種類や特性、運用に関する詳しい知識も求められます。

この筆記試験はマークシート方式の試験で、4肢択一の問題形式です。

試験内容②実技

実技試験では、消防設備の設計や施工に関する実際の技術が試されます。

実技試験と言っても、実際に消防設備を扱ったりするようなものではありません

実技試験は記述式での実施。合計7問の問題が出題されます。

実際の図面を見て、消防設備の水量などの計算をするなど、より具体的な内容が出題されます。

消防設備士甲種1類に合格するための勉強法

消防設備士甲種1類の試験に合格するためには、効率的かつ計画的な勉強法が必要です。以下に、合格に向けた勉強法をいくつか紹介します。

  • ゴールから逆算して学習計画を立てる
  • 暗記系のものから始める
  • 参考書や過去問を繰り返し取り組む
  • 通信講座や動画を活用して効率よく勉強する

項目ごとに詳しく解説していきます。

ゴールから逆算して学習計画を立てる

効果的な勉強法の一つは、ゴールを定め、それに向けて逆算して学習計画を立てることです。

資格の勉強を始める前に、まずは試験日から逆算して、各科目をいつまでに終わらせるかの計画を立てましょう。

計画を立てる際には、各科目の重要度や自分の理解度を考慮し、バランスよく時間を配分することが重要です。

暗記系のものから始める

法規や基本的な知識など、暗記が必要な部分から始めると、後の応用的な学習がスムーズに進みます。

具体的には、主に法規や基本的な原理、定義などが該当します。これらは試験の多くの部分を占め、他の応用的な問題を解くための基盤となります。

例えば、消防設備に関する法律や規則、消防設備の種類とその機能、基本的な設計原則などが暗記系のものに該当します。

このような基本的な知識を先に暗記することで、その後の複雑な問題に取り組む際に、必要な情報を素早く引き出すことができるでしょう。

また、暗記した内容は、試験中に迅速に回答を導くための基礎となります。

暗記を効果的に行うためには、繰り返し学習が鍵となります。フラッシュカードを作成する、要点をまとめたノートを何度も読み返す、音声記録して聞くなど、様々な方法を試しながら、自分に合った暗記法を見つけることが大切です。

参考書や過去問を繰り返し取り組む

消防設備士甲種1類の試験対策において、参考書と過去問の繰り返し利用は非常に効果的です。最新の情報を反映した参考書を選び、基礎知識から応用知識まで幅広くカバーしましょう。

また、過去問を解くことで試験の形式や出題傾向を理解し、実際の試験に近い形での練習が可能になります。

過去問を解く際は、正解だけでなく、その理由や背景も理解することが重要です。間違えた問題には特に注意を払い、その理由を深く掘り下げて学びましょう。また、学んだ内容は定期的に復習することで、長期記憶に移行させ、知識の定着を図ります。

このように、参考書と過去問を効果的に活用することで、試験の準備を着実に進めることができます。

通信講座や動画を活用して効率よく勉強する

通信講座やオンラインの動画教材を活用すると、学習効率を大幅に向上させることができます。これらのツールは、自分のペースで学習を進めることができ、時間や場所を選ばずに勉強することが可能です。

通信講座では、専門の講師による詳細な解説が受けられ、理解が深まります。

また、カリキュラムが組まれているため、体系的に学習を進めることができます。動画教材の場合、視覚的に情報を得ることができるため、テキストだけでは理解しにくい内容も把握しやすくなります。

さらに、これらの教材は繰り返し視聴することができるため、理解が不十分な部分を何度も復習することが可能です。特に、難解な法規や技術的な詳細を扱う際には、動画での具体的な例示や解説が非常に役立ちます。

まとめ

消防設備士甲種1類は、消防設備に関する高度な知識と技術を持つ専門家として業務をこなすうえで、とても重要な資格です。

試験の難易度は高いですが、適切な学習方法と準備をすれば、合格は十分に目指せるでしょう。

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