
建設業界への転職を考えているという方にとって、志望動機の書き方は非常に重要なポイントです。
採用担当者は、何十人〜何百人のエントリーシートや志望動機を確認します。平凡な志望動機はどうしても数に埋もれてしまうのです。
そこでこの記事では、採用担当者の目を引き、建設業界への転職を成功させるための志望動機の書き方や、建設業界の基礎知識に至るまで詳しく解説します。
実際に使える例文も用意しているので、ぜひ最後まで読んで参考にしてみてくださいね。
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目次
【志望動機を書くために】知っておきたい建設業界の基礎知識
建設業界への転職を考える際、まずは業界の基礎知識を理解することが重要です。
建設業界の基礎知識を、以下の項目に分けて詳しく解説します。
- 建設業とは
- 建設業界の動向
- 建設業界の課題
項目ごとに詳しく見ていきましょう。
建設業とは
そもそも建設業とは、建物や土木構造物の設計、施工、管理などを行う業界のことです。
一般的な住宅からマンション、商業施設、道路やダムなどの公共インフラに至るまで、私たちの生活基盤を支える重要な役割を担っています。
建設業界と一言で言っても、様々な専門分野が存在しており、それぞれに特化した高い技術や知識が求められます。
例えば、建築、土木、電気、機械など、多岐にわたる分野が連携して大規模なプロジェクトを成し遂げているのです。
建設業以外からの転職の場合、「そもそも建設業とは?」を知っておくことで、志望動機の内容を書きやすくなります。さらに、他業種からの転職なのに業界についてよく勉強しているということでプラスの評価を得られる可能性が高くなるでしょう。
建設業界の動向
近年、建設業界は技術革新や労働環境の改善などが進んでいます。
特に、ICT技術の導入による生産性向上や、外国人労働者の活用が注目されています。
ICT技術とは、日本語で情報通信技術のこと。インターネットを活用した情報共有を実現する技術のことです。
導入することによって、建設生産システム全体の生産性を向上することが期待されています。
また、持続可能な開発目標(SDGs)への対応や、災害に強いインフラの構築など、社会的な要請に応える動きも活発です。これらの変化は、建設業界で働く人々に新たなスキルや知識の習得を求めています。
既存の建物の老朽化が進み、修繕などの維持管理や建て替えなどの需要が増加する見込みで、「建設バブル」はさらに加速すると言われています。
また、労働環境の改善も進んでおり、近年は働きやすい職場環境や福利厚生が整った企業が増えてきました。
最新の業界の動向を常にチェックし、志望動機に取り入れることも、評価を上げる方法のひとつ。これから採用試験を受ける会社を取り巻く最新の状況には常にアンテナを張っておきましょう。
建設業界の課題
建設業界はいまだに、人手不足や技術者の高齢化、長時間労働、サービス残業の常態化など、多くの深刻な課題を抱えています。
そして今、これらの課題解決に向けた取り組みを迅速に進めていくことが求められているのです。
2024年4月からは、建設業界にも働き方改革によって労働時間の制限が導入されます。この結果、労働者の立場からすると労働環境が改善されていくでしょう。
一方で、働き方改革による労働時間の制限が導入されることによって、今まで通りの長時間労働をさせることができなくなってしまいます。この結果、労働力が不足してしまい、これまで通りの業務が遂行できなくなってしまうという、いわゆる2024年問題が起こることが問題視されています。
DX化を取り入れ、業務の効率化を図るなどの対策が急がれています。
こういった、建設業界の現状の課題や将来どのように変わっていくのかなどを志望動機の中に織り交ぜられると、業界研究をしっかりとおこなっていることがアピールできるでしょう。
建設業界の志望動機の書き方3ステップ
建設業界への転職を成功させるためには、的確な志望動機の表現が不可欠です。ここでは、効果的な志望動機を書くための以下の3つのステップを紹介します。
STEP1:建設業界を選んだ理由を書く
STEP2:その企業を選んだ理由を書く
STEP3:その企業でどのように貢献できるか書く
それぞれのステップを具体的にみていきましょう。
STEP1:建設業界を選んだ理由を書く
建設業界への転職では、なぜ転職をしたいのか、なぜ建設業界を選んだのかを明確に伝えましょう。建設業界に対して感じている魅力や自身のキャリアプランとの関連性を示すことが重要です。
例えば、持続可能な社会の構築に貢献したい、最先端の技術を学びたい、具体的なプロジェクトに魅力を感じたなど、あなたの動機を具体的に述べることがポイントです。
STEP2:その企業を選んだ理由を書く
次に、志望する企業を選んだ具体的な理由を述べます。建設業界には多くの企業が存在しています。その中でも応募する企業の特色や文化、プロジェクトへの興味などを具体的に示しましょう。
たとえば、その企業の持つ独自の技術や、社会貢献の姿勢、働く環境など、その企業が他と異なる点を強調することが重要です。
その企業を選んだ理由を明確に書くためには、丁寧なリサーチが欠かせません。常にアンテナを張って、さまざまな情報をキャッチできるようにしておきましょう。
STEP3:その企業でどのように貢献できるかを書く
最後に、自身がその企業でどのように貢献できるかを説明します。自分のスキルや経験を活かして、どのように価値を提供できるかを具体的に述べましょう。
例えば、過去の経験から得た特定のスキルや知識が、どのように企業のプロジェクトやチームに貢献できるかを示すことがポイントです。
その企業に入社したいという気持ちを伝えることと同じくらい、自身を採用することのメリットを伝えることも重要なポイントなのです。
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建設業界への志望動機で他と差がつく3つのポイント

建設業界での転職を成功させるためには、他の応募者と差をつける志望動機が不可欠です。ここでは、そのための3つの重要なポイントを詳しく解説します。
- 自分の強みをアピールする
- 業界で求められている能力を理解する
- 志望動機は簡潔に記載する
これらのポイントを押さえることで、あなたの志望動機はより際立ち、採用担当者に強い印象を与えることができるでしょう。
自分の強みをアピールする
あなたの強みや特技を明確にアピールすることは、志望動機を書く上で非常に重要です。
これまでの経験やスキル、成果などを具体的に述べることで、どのように企業に貢献できるかを示しましょう。
例えば、特定の建設技術に関する専門知識、プロジェクト管理の経験、チームを率いた実績、取得資格など、あなたの能力を具体的に示すことが重要です。
業界で求められている能力を理解する
建設業界で求められている能力や資質を理解し、それを自分の経験やスキルと結びつけて説明することが重要です。
例えば、建設業界では技術革新への対応、環境への配慮、安全管理の徹底などが求められます。
これらの業界のニーズに対して、あなたがどのように応えることができるかを示すことで、企業にとってのあなたの価値を高めることができます。
志望動機は簡潔に記載する
志望動機は、簡潔かつ明確に記載することが大切です。
長々とした説明よりも、ポイントを絞り込んで短くまとめることで、あなたのメッセージはより強く伝わります。
あなたがその企業を選んだ理由、その企業で何を成し遂げたいかを簡潔に述べることで、採用担当者にあなたの熱意と明確な目標を伝えることができるでしょう。
志望動機の中に「貴社の社風が気に入り…」と書く方は多いですが、志望動機として社風を挙げるのは避けた方がいいです。
実際に中で働いてみないと、実際の社風がどんなであるかはわかりません。ホームページやパンフレットなどを見て、社風に魅力を感じたとしても、その志望動機では弱いと言わざるを得ないでしょう。
また、志望動機の中に「入社後にしたいこと」について記載する方も多いもの。「志望動機」と「入社後にしたいこと」は、似ているようで少し違います。
志望動機とは、なぜ自分が他社ではなくその企業で働きたいのか、という理由を書くためのもの。
一方の入社後にしたいことは、入社してからどのように働きたいか、どのようなキャリアプランを描いているのかを伝えるものです。
両者の違いをしっかりと頭に入れたうえで、志望動機を書くといいでしょう。
【経験・職種別】今すぐ使える志望動機の例文4パターン
いますぐ使える志望動機の例文を以下のパターンに分けて紹介します。
- 建設業界未経験のケース
- 設計職を志望するケース
- 施工管理職を志望するケース
- 営業職を志望するケース
実際に活用できるよう、具体的な例文を用意しました。
建設業界未経験のケース
建設業界で働いた経験がない場合、なぜ建設業界に興味を持ったのか、なぜ転職をしたいと思ったのかを具体的に説明しましょう。
建設業界の技術革新に魅力を感じ、新しいキャリアを築きたいと考えています。特に、貴社が推進するスマートシティプロジェクトに大きな関心を持っており、未経験ながらも新しい技術を学び、プロジェクトに貢献したいと思います。
建設業界の持続可能な開発に対する取り組みに深い関心を持っており、この分野でのキャリアを積みたいと考えています。特に、貴社の環境に配慮した建設技術に魅力を感じ、これらのプロジェクトに貢献することで、業界の発展に貢献したいと思います。
昔からものづくりが好きで、ものづくりに関わる仕事がしたいと思い、貴社を志望いたしました。貴社では、さまざまな建物の建設を手がけており、自分もその一員として活躍したいと考えています。これまでは全く異なる業界で働いておりましたが、どうしてもものづくりに関わる仕事がしたいという思いが捨てきれず、転職を決意いたしました。
良い例文2つは、なぜその会社で働きたいかが明確に書かれています。
一方の悪い例文では、ものづくりに対する熱意こそ伝わりますが、なぜその会社で働きたいのかが全く分かりません。これでは、「うちじゃなくて良いんじゃないの?」と思われてしまうでしょう。
設計職を志望するケース
設計職を志望する場合、業界経験者か未経験者かで伝える内容が変わります。
建設業界経験者の志望動機
経験者の場合、業界での経験やスキルを明確に伝えることが大切です。
貴社の持つ革新的な設計手法に深い関心を持っており、私のこれまでの経験と技術力を活かして、ユニークな建築物の創出に貢献したいと考えています。
以前はゼネコンの設計部門で住宅やマンションの設計を担当していました。現在は、一級建築士の資格取得に向けて準備を進めております。
貴社では、これまでの経験を基に、貴社の設計チームに新たな視点をもたらす自信があります。
私はこれまで、小さな設計事務所で設計の仕事をしてまいりました。前職では、住宅やマンションの設計など、さまざまな仕事を任せてもらっており、日々忙しく仕事をしておりました。
貴社は、大手であるうえ、福利厚生が整っていると伺っております。ワークライフバランスを大切にしながら、これからも設計の仕事を続けたいと考え、貴社を志望いたしました。
良い例文では、志望する企業の特色や自分自身のこれまでの仕事について簡潔に分かりやすく書かれていて好印象です。
悪い例文については、福利厚生を志望動機としてしまっているため、仕事に対する熱意が伝わってきません。「この人は楽をしたいためにうちに入りたいんだな」と思われてしまうかもしれません。
建設業界未経験者の志望動機
建設業界未経験者の場合は、なぜ建設業界なのか、なぜその企業で仕事がしたいのかを具体的に記載しましょう。
私はこれまで、地元企業で営業職として従事しておりました。地域への貢献をモットーに、日々の業務をこなしておりましたが、地域の方々の声を聞いているうちに、公共インフラの整備に関心を抱くようになりました。
中でも、田舎の道路は道幅が狭く、高齢者の運転が危険であると感じています。
記者は、地域に密着した建設コンサルティング企業であることから、私のモットーである地域への貢献が可能であると考えております。
さらに、未経験であっても土木設計としての知識やスキルを身につけられる環境にも魅力を感じ、志望いたしました。
私はこれまで、地元企業で営業職として従事しておりました。日々、地域に貢献できている喜びを感じながら業務をこなしておりましたが、地域の方々と関わるうち、公共インフラ整備に関心を持つようになりました。
特に田舎では、高齢者の移動手段がなく困っている方が多いのが現状です。そんな現状を変えるべく、私自身が建設業界に入り、インフラの整備を担う人材になりたいと思い、貴社を志望しました。
良い例文も悪い例文も、前職の経験からインフラ整備に興味を持ったという点が共通しています。
良い例文では、その後にきちんとその企業の特色や自分との関連性をアピールできています。
悪い例文では、「田舎の現状を変えたい!」「建設業で働きたい!」という情報しか入ってこず、「よその企業で良いのでは?」と思われてしまうでしょう。
施工管理職を志望するケース
施工管理の仕事は、チーム内での情報共有が重要。これまでの経験で培ってきたコミュニケーション能力などをアピールするといいでしょう。
建物や道路などを作る仕事に魅力を感じ、建設業界への転職を希望しました。
中でも貴社は地域でも大規模な道路工事やビル建設を担っており、私もそのチームの一員として活躍したいと考え、貴社を志望いたしました。
前職では、プロジェクトチームリーダーとしてチームをまとめ、プロジェクトを成功に導いた経験がございます。ここでは、チーム内での情報共有やコミュニケーションが何よりも大切であることを学びました。
施工管理の仕事では、チーム内でのコミュニケーションや情報共有が大変重要であると考えております。
私ならこれまでの経験を活かし、貴社のプロジェクトに貢献できると確信しております。
建設の立場から、人々の日常を支えることのできる貴社の業務内容に魅力を感じ、志望いたしました。
人々の生活の基盤である道路などの公共工事。それらがしっかりとしていないと、安心して暮らせる街にはなりません。
それを担っているのが、建設業界です。
私は、人々が安心して豊かな暮らしを送れる社会を実現したいと考え、貴社を志望いたしました。
良い例文では、建設業界への転職理由と、中でもこの会社を志望した理由が明確に書かれています。これまでの経験を活かし、会社に貢献できる人材であることをしっかりとアピールできています。
悪い例文は、最初の1文はとても良いですが、その後がただただ建設業界についてを語っているだけのように感じます。建設業界の会社であればどこでもできるような月並みなことしか書かれていません。
営業職を志望するケース
営業職は、建設業界の中で最も人と関わる仕事です。
クライアントと接することの多い営業職では、高いコミュニケーション能力が必須となります。
直接クライアントと関わることのできる営業職に魅力を感じています。
前職でも営業職に従事しておりましたが、人と関わり、何かを届けることのできるこの「営業職」という仕事にやりがいを感じておりました。
貴社のプロジェクトの強みや特徴を理解し、それをクライアントに丁寧に効果的に伝えることで、新規事業の獲得に貢献したいと考えています。
これまでの営業経験を活かし、貴社のビジネスの拡大に貢献することをお約束いたします。
私はこれまで、地元企業で事務職として働いてまいりました。
事務職として働いていくうち、直接クライアントと関わることのできる営業職という仕事に魅力を感じるようになりました。
また、建設業という、人々の生活を支えられる業界で、自分も営業として活躍したいと考えています。
これまで、営業職としての経験はありませんが、貴社に入社ししっかりと学ばせていただきたいと考えております。
良い例文は、前職で感じた営業職のやりがいや魅力とともに、その会社で働きたい理由が明確でとても良いです。
悪い例文については、「自分は未経験なので学ばせてください」というスタンスなので、「自ら戦力になろうとせず、受け身な人」という印象を与えてしまいマイナスです。自分では、熱心に学ばせてもらいたいというポジティブな気持ちであったとしても、志望動機には不適切と言わざるを得ないでしょう。
まとめ
建設業界への転職は、適切な志望動機の表現がカギとなります。
この記事で紹介した知識とテクニックを活用し、あなたの転職活動が成功することを願っています。
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