ビルメンの仕事内容は？転職の注意点や必要な資格を徹底解説

ビルメンとは、入居者が建物を快適に使えるようにするために設備の保守点検・清掃などを行う仕事です。

「ビルメンがどのような仕事か知りたい」

「ビルメン業界に転職したい」

このように感じている方もいるのではないでしょうか。

本記事ではビルメンの仕事内容・転職時の注意点や必要な資格などを徹底解説します。

ビルメンの仕事内容

ビルメンの仕事内容は、おもに次の３つがあります。

ひとつの会社ですべての業務を行っているところもありますが、得意分野に特化してひとつの業務だけを行っている会社もあります。

ビルメンに興味がある方は、まずはそれぞれの業務でどのような仕事をしているのか理解するところから始めましょう。

設備管理・保守点検業務

設備管理・保守点検業務とは、ビルの設備機器の維持管理を行う仕事です。

ビルには、建物を使用するためにさまざまな設備機器が設置されています。

• 電気通信設備
• 給排水設備
• 空調換気設備
• 消防設備
• 防犯設備
• 昇降機設備

設備機器を長く安全に利用していくために、日々の保守点検が不可欠です。

機器ごとのメンテナンスマニュアルにしたがって、ビルメンが日々の点検を行います。

また、機器の故障時には修理や新品への交換なども行います。

ビルメンがしっかりと設備管理・保守点検を行うことで、ビルの設備機器を長く安全に使い続けることができます。

警備・防災業務

警備・防災業務とは、ビルに出入りする人や物を管理する仕事です。

• 来訪者の入館受付
• 従業員の入退室管理
• 施設内の巡回警備
• ビルの鍵管理
• 防犯カメラのチェック業務
• 搬入業者の調整

警備・防災業務は、24時間休む間もなく行われることがほとんど。

ビルメンは交代で勤務にあたり、場合によっては夜勤を行うこともあります。

ビル内でトラブルが起きた場合、現地にかけつけトラブルの解決にあたります。

警備・防災業務は防犯カメラやセキュリティゲートなど新しい技術が次々に開発されている分野のため、技術を習得することで、より高度な仕事を行うこともできます。

環境衛生管理業務（ビルメンテナンス清掃）

環境衛生管理業務とは、ビルの清掃作業を行う仕事です。

ビルの清掃は、大きく日常清掃と定期清掃の2つがあります。

日常清掃

日常清掃はトイレ・給湯室などの水回りの清掃や、オフィス内の床の清掃など、毎日行う必要のある清掃作業です。

市販されている道具を使って、水回りや窓・床の清掃を行います。

ビルメンが日常清掃をしっかり行うことで、ビルはいつでもきれいな状態を維持することができます。

定期清掃

定期清掃は、日常清掃では落としきれない頑固な汚れやほこりを専用の機械を用いて行う作業です。

高所のガラス清掃や外壁の高圧洗浄、床のワックスがけなどを行います。

定期清掃は作業内容によって頻度が異なり、月に1回～2回行うものもあれば、年に数回しか行わないものもあります。

ビルメンの求人を探す際のチェックポイント

ビルメンの求人を探す際のチェックポイントを紹介します。

ビルメンの仕事は、警備・防災業務など土日勤務や夜勤をしなければならない仕事もあります。

求人を探す際には、これらの条件をしっかりとチェックしておきましょう。

ビルメンの年収

ビルメンの平均年収は200～300万円代となっています。

ビルメンの仕事は経験やスキルによって、年収に差が生まれます。

スキルを磨いて特殊な定期清掃ができるようになったり、資格を取得して特定の設備のメンテナンスができるようになれば、年収アップが狙えるでしょう。

また、電気主任技術者や建築物環境衛生管理技術者といった難易度の高い資格を取得できれば現場の責任者を任され、キャリアップを狙うことも可能です。

休日、働き方

ビルメンの年間の平均休日は105～120日程度です。

警備・防災業務などは土日や夜勤が発生するため、シフト制で休日を取得します。

設備管理業務や清掃業務は、土日休みのことが多いです。

しかし、設備の故障やトラブルの時は時間外や休日に対応しなければならないこともあります。

また、床のワックスがけやカーペットの機械洗浄といった定期清掃は、ビルの利用者がいない時にしか出来ないため、土日の仕事となることもあります。

知識や技術を身に着けることも多く、転職後にはしっかりと勉強してスキルを身につけましょう。

大手系列系か独立系か

ビルメンの企業には、大手系列系と独立系の2つが存在します。

大手系列系とは、大手の不動産会社・建設会社、商社などの子会社としてビルメン業務を行っている企業です。

親会社が所有する建物のビルメン業務をメインで行っています。

職場環境が整っているところが多く、給与や休日・福利厚生など好待遇を受けられる可能性が高いです。

独立系とは、ビルメン業務を独自に行っている企業です。

公共施設の入札や企業への営業によって、新規の仕事を獲得します。

独立系の企業は、ライバルとの激しい競争にさらされているため、企業によっては給与や休日が少ないといったマイナスな側面を持っているところもあります。

しかし、独立系のメリットは本人の頑張り次第で早い段階で責任者を任されたり、企業内で重要なポストに任命されやすいといった点があります。

誠実に業務を行い管理職に抜擢されれば、大手系列系より高い給与をもらえる可能性は十分にあります。

ビルメンへの転職が成功する求人の探し方

ビルメンへの転職が成功する求人の探し方のポイントは、自身の働き方をしっかりと把握しておくことです。

• 休日は多いほうがいい
• 給料は300万円はほしい
• 資格をたくさんとって現場の責任者を任されたい

など、ビルメンの求人を探す前に、自身の希望を整理してみましょう。

希望がはっきり見えてきたら、あとは条件にあった企業を探すだけ。

求人情報サイト「トントン」では、多くのビルメン企業の求人を取り扱っています。

必要項目を入力するだけで、条件に合った求人を探すことができます。

ビルメンへの転職を考えている人は、トントンの利用を検討してみてください。

ビルメンの転職についてよくある質問

ビルメンの転職についてよくある質問を紹介します。

未経験でもビルメンの仕事に就ける？

未経験でもビルメンの仕事に就くことは可能です。

未経験者のために入社後の研修や資格取得支援制度を、しっかりと整備している企業もあります。

慣れない仕事でも、経験を積むことで未経験者でも十分に業務をこなしていけます。

ビルメン業務の中には、夜勤や土日勤務の業務もあるため、企業を探す際は勤務体系はしっかりと調べておきましょう。

持っておいたほうがいい資格はある？

ビルメンの仕事をするうえで、持っておいた方がいい資格は次の4点です。

• 危険物取扱者乙種4種
• 第二種電気工事士
• 2級ボイラー技士
• 第三種冷凍機械責任者

これらの資格は、ビルメン4点セットと呼ばれています。

ビルメン業務を教育する職業訓練校でも、ビルメン4点セットの取得を推奨しています。

いずれの資格も受験資格がないため、しっかり勉強さえすれば未経験者でも資格を取得することは可能です。

このほか消防設備士、電気主任技術者、建築物環境衛生管理技術者といった難易度の高い資格にもチャレンジしてみましょう。

現場での責任者を任され、年収アップやキャリアアップにつなげることが可能です。

未経験者でも始められる業務だからこそ、資格をしっかり取得してライバルに差をつけましょう。

必要なスキルなど、どんな人が向いている？

ビルメンの仕事は、次のような人が向いています。

協調性がある人

ビルメンの仕事は、複数人でチームを組んで行います。

協調性があり、チームで助け合いながら作業が出来る人はビルメンの仕事に向いています。

機械が好きな人

ビルの設備には空調機器や換気設備、ポンプや照明器具など多くの機械が使われています。

設備保守管理の仕事は、フィルターの交換や故障部の修理、照明やコンセントの付け替えなど機械を扱うことがほとんどです。

機械いじりが好きで、細かな作業が得意な人はビルメンの仕事に向いています。

裏方の仕事が好きな人

ビルメンが行う設備保守点検やビルの清掃、警備業務はどれもビルを使う人達のための裏方作業ばかりです。

設備機器の点検、ビルの清掃、ビル内の巡回警備など。

これらの仕事は、ビルの利用者が快適で安全に過ごせるようにするための裏方の仕事です。

けっして目立った仕事ではありませんが、このような裏方の仕事で人々を支えるのが好きな人はビルメンの仕事に向いています。

向上心があり勉強熱心な人

ビルメンの仕事は、日常清掃や設備機器の日常点検など未経験者でも始められるものもあります。

いっぽう、特殊清掃や機器の故障の修理・工事など専門の知識やスキルがないとできない業務もあります。

自身の知識やスキルを磨けば仕事の幅はどんどん広がっていきます。

資格をとり現場の責任者を任せられれば年収をあげることも可能です。

向上心があり勉強熱心な人は、ビルメンの仕事に向いています。

まとめ

ビルメンは、入居者が建物を快適に使えるようにするために設備の保守点検・清掃などを行う仕事です。

未経験者でも始めることが可能で、仕事を通して多くの知識やスキルを身に着けることができます。

知識やスキルを磨き、必要な資格を取得すれば、現場の責任者を任され年収アップやキャリアアップを狙うことも可能です。

ビルメンの求人を探す際は、自分の希望する条件をしっかりと整理して条件にあった企業を選ぶようにしましょう。

転職求人サイト「トントン」では、ビルメン業務を行う会社を多数掲載しています。

ビルメンの仕事に興味のある方は、ぜひ「トントン」を利用してみてください。