「QC検定についてよくわかっていない。」
「具体的にはどのような勉強が必要なのか知りたい。」
以上のように考えている人へ、本記事ではQC検定3級の資格についてわかりやすく解説します。
資格試験を受けようか悩んでいる人は、ぜひQC検定のメリットや・仕事における優位性について理解してから決めてください。
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目次
QC検定3級を取得する3つのメリット
QC検定とは、品質管理の方法や実践などを問われる民間の検定試験です。資格は1級から4級にわかれており、品質管理の基本である3級は最多の受験者数を誇ります。
製造業・ホテル・デパート・職場の問題解決が必要な中間管理職・学生など、幅広い受験者がおり、就職や転職でアピールポイントとして話す人も大勢います。
では、QC検定3級を持っているとどういうメリットがあるのか、3つ紹介します。
- 品質管理の基本知識が身につき、業務効率が上がる
- 製造業への転職や社内の昇進に役立つ
- 日々のあらゆる業務で知識が活かせる
製造業以外でもQC検定の知識が役に立つので、参考にしてみてください。
品質管理の基本知識が身につき、業務効率が上がる
これから就職や転職を考えている人は、実務に入る前に資格を取得し知識を身につけておくと、業務効率を上げられるでしょう。
【品質管理の基本知識を身につけるメリット】
- 仕事についてまったく知らない状態で業務を始めるよりも、ある程度の知識があるほうが仕事を覚えやすい
- 「面接の時点で資格を取得している」もしくは「資格試験に向けて勉強中である」とアピールできれば「即戦力になる」と判断してもらえる可能性
- 現在品質管理の仕事をしている人も、資格の勉強により実務の理解が早まり、仕事が早くなる・成長速度が速くなる
以上のような成果があらわれれば、資格の勉強により仕事の効率が上がり、社内評価を高められると考えられます。
製造業への転職や社内の昇進に役立つ
製造業への転職を考えている人は、QC検定に合格すると、大きなアピール材料になります。品質管理の実務経験を必須としている企業もあるくらいです。
会社からすれば、
- 仕事に関して無知な人材を採用するよりも、少しでも知識を持っている人材を採用するほうが指導する人員が少なくて済む
- より早く一人立ちする可能性がある
と考えるため、検定合格者の採用の可能性が高まるでしょう。
反対に、品質管理の実務経験があったとしても、自分のスキルをアピールできるのは、実績の数値・資格・免許だけです。
「少しでも転職の際に自分の武器になるものがほしい」と考えるならば、ぜひ資格は持っておきたいところです。
さらに、資格を所持しているとスキルのアピールにもなり、昇進に役立ってくれます。
QC検定3級に合格したら、次に2級、1級、という風により高い級を取得できるように チャレンジするのもおすすめです。
日々のあらゆる業務で知識が活かせる
QC検定3級の勉強で得た品質管理の知識は、製造業の仕事以外にも活かせます。
品質管理は、お客様の要求に沿った製品やサービスを経済的に作り出す手段のひとつです。
そう考えると「製品やサービスの品質向上を目指したい」「コストを抑えてより高い利益を得たい」ときにも、QC検定の知識が役に立つでしょう。
また「どうすればお客様が喜んでくれるのか」を考えて試行錯誤するのも品質管理の基本です。
これらの理由から、以下のような業種でもQC検定の知識を業務に活かせます。
【品質管理の知識が役に立つ職種・業種の例】 製造業・サービス業・物流業・小売業・企画開発・マーケティング・設計・アフターサービス・検査・人事・総務・経理 |
無駄?役に立たないといわれる理由
ネット上では「QC検定は役に立たない」との声も見受けられます。
- 民間資格であり品質管理の業務で必須ではないから
- 就職では有利になる ケースもあるが、採用の決め手にはならないから
以上が「役に立たない」と思われてしまう大きな理由のようです。
ただしすでにおわかりのように、もはやQC検定は「品質管理をするうえで必要な資格」の域にとどまりません。
ほとんどの企業では、お客様に対して「何ができるか」「どうすれば満足していただけるか」と広義の品質管理が常に行われているため、多くの企業でQC検定の知識が重要なのです。
それを証明するかのように、多くの有名企業がQC検定の受験を推奨している事実があります。
資格の勉強により知識が身につき、業務によい影響を与えるのは明白です。
知識とスキルを身につけることで役立つ場面が多くあるため、検定の受験を悩んでいる人は、ぜひ一度チャレンジしてみてください。
QC検定3級の受験の難易度
では、QC検定3級はどのくらい難しいのでしょうか。
- QC検定3級の出題範囲
- どのくらい勉強時間が必要?QC検定3級の勉強方法
- QC検定3級の合格率と合格基準
- QC検定3級の過去問題と解説
具体的に、どのような勉強をすれば合格の可能性が上がるのか詳しく解説します。
QC検定3級の出題範囲
QC検定3級の出題範囲は「品質管理の実践」「品質管理の手法」にわけられます。
【品質管理の実践】
- QC的ものの見方・考え方
- 品質の概念【定義と基本的な考え方】
- 管理の方法
- 品質保証:新製品開発【定義と基本的な考え方】
- 品質保証:プロセス保証【定義と基本的な考え方】
- 品質経営の要素:更新管理【定義と基本的な考え方】
- 品質経営の要素:日常管理【定義と基本的な考え方】
【品質管理の手法】
- データの取り方・まとめ
- QC七つ道具
- 新QC七つ道具【定義と基本的な考え方】
- 統計的方法の基礎【定義と基本的な考え方】
- 管理図
- 工程能力指数
- 相関分析
どのくらい勉強時間が必要?QC検定3級の勉強方法
QC検定3級の合格を目指すなら、約100時間の勉強時間が必要です。
すでに品質管理の知識やスキルがある人は短時間での受験も可能ですが、経験・知識がない人は、最低でも100時間は確保しておきましょう。
一夜漬けでの勉強での合格は非現実的ですので、おすすめしません。
検定の日から逆算して、勉強スケジュールを立てることが大切です。
【おすすめの勉強方法】
- 何度も過去問を解く
参考書を読んで知識を詰め込むだけではいけません。過去問を何度も解いて、問題の傾向をつかんでおきましょう。
どういう問題が出やすいのか・問題文にどのような特徴があるか、などを理解しておくだけでも、本番の焦りを減少させられます。
さらに実際の試験を想定して、時間を測って過去問を解くと時間配分を意識できます。
本番になって時間配分を間違える単純なミスをしてしまわないように、事前に練習しておきましょう。
- QC七つ道具を理解しておく
QC検定3級は試験範囲が広いうえに、試験範囲からまんべんなく出題される傾向がありますが、特に出題数が多いのがQC7つ道具に関する問題です。
勉強する際は、QC7つ道具を図で覚えるように意識してください。出題率が高い管理図は自分で図を作成すると理解が早まります。
QC検定3級の合格率と合格基準
QC検定3級の5年分の合格率をまとめました。
受験者数 | 合格者数 | 合格率 | |
2017年9月 | 56,432人 | 26,456人 | 46.88% |
2018年9月 | 55,890人 | 28,113人 | 50.30% |
2019年9月 | 62,262人 | 31,005人 | 49.80% |
2020年9月 | 42,869人 | 22,680人 | 52.91% |
2021年9月 | 27,638人 | 15,794人 | 57.15% |
(出典:日本規格協会グループ)
以上から、QC検定3級は40〜50%の人が合格する比較的易しい検定だとわかります。
合格条件は、正答率が以下の条件をクリアすることです。
- 品質管理の実践:約50%
- 品質管理の手法:約50%
- 総合得点:約70%
総合得点が80点以上であったとしても、どちらかの科目が50%を切っていると不合格になる可能性があるため、まんべんなく勉強しなければなりません。
QC検定3級の過去問の例
日本規格協会グループはホームページにてQC検定3級の過去問を掲載しています。試験前の勉強にぜひ活用してください。
例題をご紹介します。
【例題1】ヒストグラムを正しく描けば、その形状から、工程の状態に関して色々な情報が得られる。 ヒストグラムが次の(1)~(6)の形だったときの工程の状態をア)~キ)から選べ。 (1) 富士山型 ( ) (2) 離れ小島型 ( ) (3) 高原型 ( ) (4) 尖塔型 ( ) (5) 歪み型 ( ) (6) 絶壁型 ( ) 【選択肢】 ア) 一方の側にある限界がありそれを超える値はとりえない場合によく現れる形 イ)通常と異なる状態の下で得られた異常値データが含まれている場合によく現れる形 ウ)作業標準が十分に守られている場合によく現れる形 エ)平均がほぼ同じでばらつきの異なったデータが混ざっている場合によく現れる形 オ)何らかの理由でその部分のデータが紛失している場合によく現れる形 カ)本来層別すべきであるにもかかわらず層別されていない場合によく現れる形 |
【例題2】次の各手法に関連の深い語句を選択肢から1つまたは2つ選び、その記号を解答欄に記入せよ。 ① パレート図 (1) ② 散布図 (2) ③ 管理図 (3) ④ 特性要因図 (4) 【選択肢】 (A)大骨 (B)相関 (C)UCL (D)重点指向 (E)Cp |
(引用:日本規格協会グループ)
QC検定3級を活かせる求人の探し方
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まとめ
QC検定3級は「取っても無駄」「役に立たない」といわれることがあります。
しかし検定の勉強をする中で、品質管理の知識が身につくだけでなくあらゆる職種・業種で役に立つ幅広い知識を得られます。
製造業だけでなく、サービス業・物流業・小売業・企画開発・マーケティング・設計・アフターサービス・検査・人事・総務・経理に従事する人にも、知っていてほしい検定です。
品質管理の経験がない場合でも比較的合格率が高いため、初心者でも十分に合格できる可能性があります。本記事で紹介したおすすめの勉強方法も参考にして、合格を目指してくださいね。