「コンクリート打設の仕事が近々あるので、手順や基礎的なことについて知りたい」
「雨の日に打設しても大丈夫なのか知りたい」
こんなお悩みにお答えします。
コンクリート打設は品質や外気温、工事管理者の技術などにより大きく左右され、手順や方法を間違えると強度や品質に多大な影響を及ぼします。
最悪の場合、検査が通らず打ち直しを余儀なくされる場合もありえるでしょう。
本記事では、コンクリート打設の基本的な手順や注意点について解説します。
また、雨の日のコンクリート打設についても解説していますので、応用を知りたい方にもおすすめの記事となっています。ぜひ最後までお読みください。
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目次
コンクリート打設とは
コンクリート打設とは、生コンクリートを型枠内に流し込み、建物の基礎を作る作業をいいます。
「流し込む作業なのになぜ「打設」と言うのか?」と思った方もいらっしゃるかと思います。
流し込んだ生コンクリートはそのまま放置しておくと、余分な水分や空気が含まれてしまう上に、型枠内にコンクリートが十分に行き渡りません。
結果、品質の低いコンクリートができあがってしまいます。
そうならないために、現在では振動機を使って解消しています。
しかし振動機が無かった時代では、竹で突いたり、ハンマーで叩いたりして品質向上に努めていました。
このような動作から「打設」という言葉が一般的に使われるようになったのです。
その名残から現在に至っても打設と呼ばれるようになったと考えられます。
生コンクリートが固まる仕組み
生コンクリートが固まる仕組みは、セメントと水が水和反応を起こし、骨材と結びつくことで、徐々に硬化していきます。
そして適正な強度になるまでには約28日かかる計算になります。
この時点では約80%程度ですが、その後ゆっくり時間をかけて100%まで硬化し、コンクリート構造物が完成するといった仕組みです。
コンクリート打設工事の手順7STEP
コンクリート打設工事は、以下の手順によって進められます。
- 打設計画を立てる
- 打設工法の選定
- 打ち込み準備
- 受け入れ検査
- 打ち込み
- 締め固め
- 仕上げ
7つの基本的な流れを熟知することで、質の高いコンクリート構造物が望めます。
1.打設計画を立てる
コンクリートを打設する前に、コンクリート打設計画書を作成しましょう。
コンクリート打設計画書には主に以下の内容を記載します。
- コンクリートの配合・強度
- コンクリートの打設工法
- コンクリートの養生方法
この計画書をもとに、各関連業者と情報共有を行うため、非常に重要な資料のひとつです。
2.打設工法の選定
コンクリートの打設工法は主に3つの種類に分けられます。
ポンプ工法 | バケット打設工法 | 手押し車(ネコ車)を使用した直接打設 | |
概要 | コンクリートポンプ車から生コンを圧送し打設 | コンクリートホッパーを打設場所まで荷上げをして打設 | 手押し車に直接生コンを入れ、打設場所まで運搬して打設 |
メリット | ・小運搬が不要 ・多量の生コンの打設が可能 | 粗骨材が多い硬い生コンでも容易に打設可能 | ・捨てコンや少量の打設に適している ・狭あいな現場でも容易に作業が可能 |
デメリット | 広い設置範囲面積を要する | ・打設速度が遅い ・連続しての打設が不可 | ・運搬量が少ない ・時間と人員を要する |
それぞれの作業場所に合った最適な工法を選定しましょう。
3.打ち込み準備
生コンクリートを打ち込む前に、型枠の設置や鉄筋の配置が適切か確認しましょう。
生コンクリートを打設してからやり直しが発生すると、最初から行わなければならず、工期や材料コストに無駄がかかってしまうためです。
打設前には検査員による検査がありますが、合格するためにも気を引き締めて取り組みましょう。
見事合格したら以下の工程に進みます。
- コンクリート天端仕上げ高さの基準を決定
- 型枠内部の清掃
- 型枠内外に生コンの充填位置を確認できる目印を設置
- コンクリート打設前周知会による情報共有
以上の工程を行います。
4.受け入れ検査
受け入れ検査は、工場で製造された生コンクリートを現場で受け入れる際、計画通りの品質であるかを点検する検査をいいます。
コンクリートの品質は、建物の強度(耐久性・耐震性・耐火性・耐風性など)に直接影響を及ぼします。
そのため、構造設計で計算された強度基準をクリアしているか受け入れ検査時に確認することが必要です。
5.打ち込み
受け入れ検査に合格後、いよいよ打ち込み作業です。
コンクリートの打ち込みには、生コンクリートを練混ぜから打ち終わりまでの時間と打重ね時間の間隔が細かく決められています。
具体的な時間については、以下の表を参考にしてください。
25℃以下の場合 | 25℃超の場合 | |
練混ぜから打ち終わりまでの時間 | 120分以内 | 90分以内 |
打重ね時間間隔 | 150分以内 | 120分以内 |
許容時間を超えて打ち込みを行ってしまうと、コールドジョイントや、ひび割れといった原因になりかねませんので、時間厳守を心がけましょう。
6.締め固め
生コンクリートは打ち込み後、速やかに締め固めましょう。
締め固めに使用する振動機には、2種類あるので下表にて解説します。
締め固め方法 | 特徴 |
内部振動機 | ・原則、内部振動機を使用する ・振動棒を内部に挿入して締め固める |
型枠振動機 | ・薄い壁など内部振動機の使用が困難な場場所に使用 ・型枠の外側から型枠用の振動機を使って締め固める |
打ち込み時にはコンクリート内部に多くの気泡や水分が入り込むため、振動機などにより確実に排出することで、品質の高いコンクリートが望めます。
そのため、締め固め作業は極めて重要な工程です。
7.仕上げ
最後に仕上げを行います。
締め固め作業だけのコンクリート表面は凸凹なため、きれいに均して仕上げます。
仕上げ方法については、以下の表でまとめました。
仕上げ方法 | 特徴 |
均し | ・トンボを使用してコンクリートを平滑に均す ・主に捨てコンクリートで使用 |
木ゴテ押さえ | ・トンボで均し終わった後、木ゴテを使用して平滑に仕上げる |
金ゴテ均し | ・トンボで均し終わった後、金ゴテを用いて平滑に仕上げる |
金ゴテ仕上げ | ・コンクリートの素地がそのまま仕上げになる場合に採用 ・表面を均した後、金ゴテを使用して表面が平滑になるよう2度仕上げる |
コンクリート上面には、水(ブリーディング水)が染み出てきますので、これらが取り除けるまで丁寧に仕上げを行いましょう。
コンクリート打設時の注意点
コンクリート打設時の注意点をまとめてみました。
- コンクリート打ち込みのとき
- 打ち重ねのとき
- 締固めのとき
- 養生するとき
それぞれの手順に注意すべきポイントがありますので、詳しく解説します。
コンクリート打ち込みのとき
コンクリート打ち込み時には、以下の3点に気をつけましょう。
打設時間に気をつける
生コンクリートの打設時は、時間に気をつける必要があります。
なぜなら、練り混ぜから打ち込み終了まで細かく打設時間が定められているからです。
生コンクリートは、工場から現場へ生コン車によって運ばれるため、運搬時間を考慮しなければいけません。
くわえて現場での打設時間も考慮しなければいけませんので、逆算して時間内に収まるよう手配することを心がけましょう。
コンクリートの品質は時間との戦いなため、注意すべきポイントのひとつです。
受け入れ検査を行う
受け入れの検査は以下の項目です。
- スランプ試験
- 空気量測定
- 塩化物含有量測定
- 圧縮強度試験
それぞれ規定数値内に収まっているか打設計画書などで確認しましょう。
打ちあがり高さに注意する
シュートの吐き出し口から打ち込み面までの高さに注意しましょう。
落下高さは1.5m以下とし、可能なかぎりコンクリート面に近づけて打ち込みましょう。
1.5mより高く打ち込むと、材料が分離してしまい、品質に影響するためです。
規定内の打ちあがり高さに収め、材料分離のないように努めましょう。
打ち重ねのとき
生コンクリートを2層以上打ち重ねるときは、より一層注意を払いましょう。
打ち込んだコンクリートと、その上層に打ち込むコンクリートが一体となるように施工しないとコールドジョイント(上層と下層の不連続面)の原因になるためです。
具体的に以下のように時間が定められています。
外気温 | 許容打ち重ね時間間隔 |
---|---|
25℃を超える | 2.0時間 |
25℃以下 | 2.5時間 |
この時間内に打ち重ねられるように時間管理を徹底しましょう。
締め固めのとき
締め固め時も注意が必要です。
締め固めが不十分だと空洞ができ、強度や耐久力低下につながりますので、型枠内のすみずみまで充填するように注意して行いましょう。
とくに打ち重ねがある場合は、コールドジョイントとならないよう内部振動機を下層のコンクリート中に10cm程度挿入してから締め固めましょう。
養生するとき
打設後のコンクリートは急激な乾燥や衝撃を与えてしまうとひび割れや硬化不良の発生につながるため、散水シートをかぶせてしっかり湿潤養生を行いましょう。
用いたセメントの種類により養生期間が違うため、以下の表で確認してください。
日平均気温 | 普通ポルトランドセメント | 混合セメントB種 | 早強ポルトランドセメント |
15℃以下 | 5日 | 7日 | 3日 |
10℃以下 | 7日 | 9日 | 4日 |
5℃以下 | 9日 | 12日 | 5日 |
また、湿潤養生が難しい場合は、生コンクリート打設後の仕上げ時に薬剤を散布する工法もありますので、検討しても良いかもしれません。
雨の日にコンクリート打設を中止する基準・注意点
これだけシビアに注意し、管理しなければいけないのであれば、雨の日に打設してはいけないのか?このような疑問が浮かぶかと思います。
結論から申しますと、打設前と後なら問題ないとされていますが、打設中なら注意が必要です。
- 打設前の場合
- 打設中の場合
- 打設後の場合
雨の日は普段以上に厳しい条件や管理が必要になってくるので、それぞれの場面について詳しく解説していきます。
打設前の場合
打設前は基本的に雨が降っても問題ありません。
「でも雨の直後に打設すると、コンクリートの水とセメントの比率が変わっちゃうから避けた方がいいのでは?」と思われた方もいると思いますが結論、問題なしです。
なぜならコンクリートを打ち込む準備段階で、型枠内に散水するため、雨が降ってしまえば結果的に散水と同じ効果が得られるからです。
そのため、打設前の雨は全く気にする必要はないといえます。
打設中の場合
コンクリート打設中に雨が降ってきた場合は、注意が必要です。
生コンクリートの材料はセメントと砂利や砂、水でできているため、雨という水分が生コンクリートに混ざってしまうと比率が変わってしまうためです。
比率は強度計算に基づいて算出されているため、この割合が崩れると品質が低下し、最悪の場合、打ち直しとなるケースもありえます。
ただし、多少の雨であれば、さほど影響は受けないと思って良いといえます。
大雨が予想される日は、コンクリート打設工事は見送るなどの検討を行いましょう。
打設後の場合
打設後の場合は、雨の影響はないといって良いでしょう。
むしろ湿潤養生が必要なコンクリートにとっては散水する手間が省けるため、恵みの雨ともいえます。
急激な乾燥によるひび割れの恐れを考えると、激しい日差しにさらされる方が、コンクリートにとっては危険といえます。
そのため、打設後の雨の影響は問題ないといえます。
まとめ
本記事をまとめますと、
- コンクリート打設とは
- コンクリート打設工事の手順
- コンクリート打設時の注意点
- 雨の日のコンクリート打設
以上について解説しました。
コンクリート打設は、土木工事においては基礎であり不可欠な工事のひとつといえます。
管理基準が厳しく覚えることも多いですが、今後の土木工事に役立つ知識なので、覚えておいて損はないといえます。
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