RCCMとは?技術士との違いや資格を取得するメリット、勉強方法まとめ

RCCMは建設業界でも注目の資格です。では、一体何が評価されているのでしょうか?

本記事では、RCCMの概要と、混同されやすい「技術士」について違いを解説しています。

建設業界でスキルアップ・年収アップを目指す人はぜひ最後までご覧ください。

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RCCMとは

RCCM(シビルコンサルティングマネジャー)は国土交通省でも重視される建築業界の民間資格のひとつです。

「専門技術に携わる知識と経験がある技術者」であると証明する資格であり、同時にその資格を所有している人のことを指します。

RCCMの資格を統括する一般社団法人建設コンサルタント協会では、RCCMについて以下のように説明しています。

RCCMの役割:国土交通省等において規定される管理技術者・照査技術者、または業務担当者として、業務の適正な執行を管理・業務成果の照査、および業務に関する技術上の事項の処理の任にあたるもの

RCCMに要求される能力:設計業務の特質を理解し円滑、適正に業務を進めるための技術管理能力と専門分野の技術力

出典:(一般社団法人)建設コンサルタント協会

RCCMの仕事内容

RCCMの有資格者は、自分の専門技術部門の建設コンサルタント等業務で「管理技術者」や「照査技術者」として、業務の安全管理・健康管理・福祉への責任を担います。

中立・独立した立場で建設コンサルタント業務を行う一方で、時には技術的な業務にあたるケースもあります。

携わる土木構造物は、橋・道路・鉄道・ダム・空港・トンネル・河川・上下水道など。

的確で円滑な技術により、建設業務をスムーズに遂行するのがRCCMの仕事・役割です。

RCCMと技術士の違い

RCCMと混同されがちな資格に「技術士」があります。

技術士の概要やRCCMとの主な違いについて解説します。

技術士とは

技術士は文部科学省所轄の国家資格で、科学技術に関する全ての分野がカバーされた21の技術部門があります。

機械/航空・宇宙/船舶・海洋/電気電子/化学/金属/建設/森林/衛生工学/経営工学/応用理学/環境/繊維/資源工学/上下水道/農業/水産/情報工学/生物工学/原子力・放射線/総合技術監理

(出典:日本技術士会

技術士資格を取得すると官公庁が発注する技術系の業務を受注でき、責任者である「監理技術者」や「照査技術者」として業務に従事できます。

受験資格の違い

RCCMと技術士の受験資格には大きな違いがあります。

RCCM業務経歴において建設事業の計画・調査・立案・助言及び建設工事の設計・管理の業務に従事。またはこれを管理した期間の合計年数が次のいずれかに該当する者。

大学院修了者(修士課程/博士課程前期):5年以上
大学卒業者:7年以上
短期大学もしくは高等専門学校卒業者:9年以上
高等学校卒業者:11年以上
中学校卒業者:14年以上
技術士一次試験:年齢・学歴・国籍・業務経歴等による制限はなし

(出典:一般社団法人建設コンサルタンツ協会

(出典:公益社団法人日本技術士会

RCCMには受験資格に細かい規定がありますが、技術士は誰でも受験可能です。

ただし、試験内容が大学のエンジニアリング課程(工学・農学・理学など)修了程度ですので、難易度が高い試験内容であることがわかります。

試験内容の違い

続いて、RCCMと技術士の試験内容の違いを表にまとめました。

試験回数試験形式
RCCM一回のみ筆記試験
技術士一次試験・二次試験あり筆記試験・口頭試験

筆記試験のみのRCCMに対して、技術士には二次試験があり、口頭で専門的な学識や高等な専門的応用能力が試されます。

難易度の違い

RCCMが民間資格であるのに対し、技術士は国家資格です。

試験の回数・内容を考慮すると、技術士のほうが難易度は高くなるでしょう。

資格に対する評価の違い

国家資格である技術士は、評価が高い傾向があります。とはいえ、RCCMも建設業界では大いに評価される資格ですので、持っておいて損はないでしょう。

RCCMの年収相場

業務内容や専門技術によっても異なりますが、RCCMの平均想定年収は、480〜730万円です。

日本の平均年収が440万円程度であるため、平均よりも稼げることがわかります。

RCCMの年収が高い理由として、受験資格があげられます。

試験を受けるためには、大卒者であっても7年以上の実務経験が必要です。よって、RCCMの試験を受けるまでの間に、多くの人は他の技術資格を複数取得しているケースも多く、資格手当や経験によって収入が上がっているのです。

すでに年収のベースが上がっている人がRCCMを受験すると考えると、年収相場が高いのもうなずけます。

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RCCM資格取得者の代表的な就職先

世間でのRCCMの認知度はそれほど高くないものの、建設業界では重要視される資格です。業界によっては、就職の際にRCCMを持っておくと有利に働いてくれるでしょう。

RCCMを取得すると、建設コンサルタント会社や、ゼネコン・マリコンなどへの就職が見込めます。

【建設コンサルタント会社】

RCCMは、もともと建設コンサルタント業務に携わる「管理技術者」「照査技術者」の育成・技術力向上のために設けられた資格です。

そのため、RCCM資格保有者は建設コンサルタント会社に就職・転職する際には資格が大いに有効に働くでしょう。

同時に技術士や建築士の資格を取得すると、将来独立することも可能です。常にスキルアップすべく勉強・努力を続けましょう。

【建設会社(ゼネコン・マリコン)】

RCCMの資格を生かせるのは、建設コンサルタントのような発注側だけではありません。受注側の建設会社でも役に立つ資格です。

ただし、RCCMの資格が有効な分野は限られているため、「どの建設会社でも有利」というわけではありません。

土木部門に強いゼネコン・土木部門を主力とするマリコンを目指すと、資格が有利に働きますよ。

RCCMの資格を取得するメリット

RCCMの資格を取得する主なメリットは、以下の2点です。

  • 転職で有利に働く
  • 昇給や昇格につながる

それぞれ詳しく解説していきます。

1. 転職で有利になる

RCCMは民間資格ではあるものの、受験資格が細かく定められており「長い実務経験が必要」「詳しい知識が必要」などを見てもわかるように、簡単に取得できる資格ではありません。

建設業界ではそれなりに評価される資格ですので、スキルアップや転職の際に役立ちます。

前述したように、業界や業種によっては転職の際にしっかり評価される資格です。転職活動を考えている人は、よりよい条件での転職や年収アップを目指すためにも資格取得を目指すとよいでしょう。

2. 年収が上がる

RCCMの資格を取得すると、それまでよりも関われる仕事が増えるため、資格手当の付与や昇給などで年収がアップする可能性があります。

現場での業務を担当していた人も、RCCMの取得により責任ある立場での仕事が可能になります。

責任ある立場での仕事が認められれば、評価アップ・さらなる年収アップも見込めますよ。

RCCM資格試験の概要

RCCM資格試験の概要を表にまとめました。

試験日指定の期間から好きな試験会場・日時を選択
受験資格業務経歴において建設事業の計画・調査・立案・助言及び建設工事の設計・管理の業務に従事。またはこれを管理した期間の合計年数が次のいずれかに該当する者。

大学院修了者(修士課程/博士課程前期):5年以上
大学卒業者:7年以上
短期大学もしくは高等専門学校卒業者:9年以上
高等学校卒業者:11年以上
中学校卒業者:14年以上
受験料クレジットカード払い:¥17,320
コンビニ払い:¥17,620
選択科目以下22項目より選択して解答

河川、砂防及び海岸・海洋/港湾及び空港/電力土木/道路/鉄道/上水道及び工業用水道/下水道/農業土木/森林土木/造園/都市計画及び地方計画/地質/土質及び基礎/鋼構造及びコンクリート/トンネル/施工計画、施工設備及び積算/建設環境/機械/水産土木/電気電子/廃棄物/建設情報
試験内容問題Ⅰ:受験する専⾨技術部⾨の業務経験(記述式)
問題Ⅱ:業務関連法制度、建設⼀般の知識、技術者倫理等(択一)
問題Ⅲ:管理技術力(記述式)(事前テーマより、1題出題)
問題Ⅳ:⼟⽊関連の基礎的技術知識と受験する部⾨の専⾨技術知識(択一)
試験方式CBT(パソコンで解答する試験)
合格基準それぞれの問題のいずれについても配点の50%以上を得点し、且つ総合点で60%以上を得点すること
合格発表RCCMのホームページにて合格者の受験申込番号を掲載

(出典:一般社団法人建設コンサルタンツ協会

RCCM資格試験の合格率

 RCCM資格試験の合格率をまとめました。

受験者数合格者数合格率
令和3年5,723人2,698人47.1%
令和2年
令和元年5,659人2,371人41.9%
平成30年4,905人1,871人38.1%
平成29年5,571人2,312人41.5%

過去5年の平均合格率は約42%です。

建設系の資格としては比較的合格率が高い資格であるため、スキルアップや転職を目指す人は勉強をしてみるとよいでしょう。

RCCM資格試験に合格するための勉強方法

RCCM資格試験に合格するためには、参考書で必要な情報をインプットし、過去問をひたすら解くという方法が一般的です。

より効率よく学びたいのであれば、通信講座を利用するのもよいでしょう。

独学ではモチベーションが続かない、誰にも質問できないというデメリットがありますが、通信講座なら

  • 指定の参考書で、基礎から順に漏れることなく学習できる
  • 先生に質問できる
  • 模擬試験を受けられる

などのメリットがあります。

まとめ

RCCMは民間資格ではありますが、建設コンサルタント業界において技術士の次に重要視されるほどに、持っておくと有利になる資格です。

受験資格は細かく定められているものの、実務経験を積んだあとに受ける資格ですので、経験から答えられる問題もあるでしょう。

年収アップ・スキルアップ・独立など、取得すると将来的なメリットが大きいため、勉強しようか悩んでいる人はぜひチャレンジしてみてくださいね。

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