
設備設計の仕事は、建築や工業分野において重要な役割を果たしています。
そんな設備設計の仕事に興味を持っているという方も少なくないのではないでしょうか。
そして実際に働くことを考えたら、その年収も気になるポイントですよね。
この記事では、設備設計者の年収に関する詳細な情報を、地域別、年齢別、経験別に分けてご紹介。また、年収をアップさせる方法や、仕事探しの際のポイントも解説します。
これから設備設計を目指そうと考えている方や、設備設計の仕事に興味があるという方は、ぜひ最後まで読んで参考にしてみてくださいね。
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目次
設備設計の平均年収
設備設計者の平均年収は、その専門性や担当するプロジェクトの規模、勤務地、経験年数などによって大きく異なります。
まずは、設備設計者の年収を以下の3つに分けて解説していきます。
- 【地域別】設備設計の年収
- 【年齢別】設備設計の年収
- 【経験別】設備設計の年収
項目ごとにそれぞれ詳しく見ていきましょう。
【地域別】設備設計の平均年収
日本における設備設計者の年収は、就業する地域や雇用形態などによって大きく異なります。
以下は、地域ごとの平均年収を雇用形態別にまとめた表です。
エリア | 正社員年収 | 派遣社員時給 | アルバイト時給 |
関東 | 451万円 | 1,885円 | 1,078円 |
関西 | 431万円 | 1,872円 | 1,048円 |
東海 | 430万円 | 1,913円 | 1,026円 |
甲信越・北陸 | 409万円 | 1,431円 | 951円 |
北海道・東北 | 399万円 | 1,600円 | 950円 |
中国 | 398万円 | 1,501円 | 975円 |
九州・沖縄 | 394万円 | 1,400円 | 946円 |
東京や大阪などの大都市圏では、高度な技術や専門性を要求されるプロジェクトが多く、それに伴い平均年収も高くなる傾向にあります。
一方の、地方都市や田舎では、プロジェクトの規模が小さいものが多く、それに伴って年収も低めになる傾向があります。
【年齢別】設備設計の平均年収
設備設計の分野では、年齢とともに蓄積される経験や知識が重要視されます。そのため、年齢が上がるにつれて、設備設計者の年収も上昇する傾向にあります。
以下の表は、年齢別の設備設計の平均年収をまとめたものです。
年代 | 平均年収 |
20代前半 | 約400万円 |
20代後半 | 約550万円 |
30代前半 | 約650万円 |
30代後半 | 約750万円 |
40代 | 約850〜900万円 |
20代前半では400万円ほどだった平均年収も、40代になると倍以上に。設備設計者は、年齢を重ねるごとに年収も上がっていきます。
【経験別】設備設計の平均年収
設備設計者の年収は、経験年数によって大きく変わります。
経験が浅い初心者から、長年のキャリアを持つベテランまで、経験年数別の平均年収を以下の表にまとめました。
経験年数 | 平均年収 |
新卒〜9年目 | 約400〜550万円 |
10年〜19年目 | 約650〜750万円 |
20年以上 | 約850万円〜 |
経験年数が長くなればなるほど、平均年収も高くなります。
経験年数が20年を超え、資格を持っている場合、年収が1,000万円を超えることも少なくありません。
ただし、企業や地域などによって変動するため、この金額はあくまで目安と考えましょう。
設備設計の年収が高い勤め先ランキング
設備設計者として高い年収を目指すには、勤め先の選択が非常に重要です。
設備設計の年収が高いとされる勤め先ランキングは以下のようになります。
- 自営業(大型物件を取り扱う設備設計)
- 施工会社の設備設計部門(設計から施工までを一貫しておこなうゼネコン)
- 組織設計事務所の設備設計業務
- 設備設計事務所
- 自営業(小規模物件を取り扱う設備設計)
設備設計の分野で最も年収が高いのは、大型物件を取り扱う自営業。大規模なプロジェクトを手掛けることで、高い報酬を得ることが可能になります。
ただし、この道を選ぶためには、設備設計1級建築士の資格が必要となり、独立して成功するためには、高度な専門知識とビジネススキルが求められるのです。
ゼネコンの設備設計部は、設計から施工まで一貫して行うことで、高い年収を得ることができます。
大規模なプロジェクトを扱うことが多く、それに伴い設備設計者の報酬も高く設定されています。
組織設計事務所での設備設計業務も、高い年収を得ることが可能です。
設備設計事務所では、プロジェクトの規模や複雑さに応じて、高度な専門性が求められ、それが年収に反映されます。
設備設計事務所では、外注費用の交渉やプロジェクト管理など、多岐にわたる業務をおこないます。事業者と直接契約をおこない、利益を最大化することが可能です。
小規模物件を取り扱う自営業も、設備設計者にとって魅力的な選択肢。小規模ながらも多様なプロジェクトを手掛けることができ、それに伴う報酬を得ることができます。
大型プロジェクトを手掛ける自営業や、ゼネコンの設備設計部、組織設計事務所などでは、高い年収を得ることが可能。
また、下請け会社でも会社利益を上手く生み出し、従業員に還元する会社が存在するため、一概には言えませんが、このランキングは設備設計業界全体を考えた時の一般的な傾向です。
設備設計の年収が高い企業ランキング
設備設計の年収が高い企業をランキングにまとめました。
企業名 | 平均年収 |
日本設計 | 約890万円 |
鹿島建設 | 約880万円 |
三菱地所設計 | 約870万円 |
三井海洋開発 | 約850万円 |
日建設計 | 約830万円 |
出典:各社の有価証券報告書等を参考に算出
日本設計や鹿島建設、三菱地所設計などは900万円近い平均年収となっています。
企業の規模によっては、年収1,000万円も夢ではありません。
設備設計が年収をアップさせる5つの方法

設備設計者として年収をアップさせるためには、さまざまなアプローチがあります。
ここでは、設備設計者が年収をアップさせるための具体的な5つの方法を紹介します。
- 難関資格を取る
- 資格をたくさん取る
- 経験を積む
- 転職する
- 独立する
それぞれ詳しく見ていきましょう。
難関資格を取る
特定の難関資格を取得することは、設備設計者としての専門性を高め、市場価値を上げる効果があります。
設備設計における難関資格とは、建築設備士や設備設計一級建築士などのこと。
建築設備とは、空調や給排水、電気などの生活や建物の利用に置いて必要な昨日を満たすために建築に備え付ける設備のことであり、建築設備士資格を持っているということは、建築設備全般に関する知識や技能を持っているという証明になります。
設備設計一級建築士とは、一級建築士よりも上位の資格で、設備設計に関する専門知識や経験を証明する資格です。
建築設備士や設備設計一級建築士の資格は、専門性が非常に高く、取得の難易度も高いことから、年収をアップさせるためにはとても有効な方法であると言えます。
資格をたくさん取る
難関資格の取得が難しいという人には、取れる資格をたくさん取って資格手当を増やすという方法も。
複数の資格を取得することで、幅広い知識と技術を身につけることができます。これにより、多様なプロジェクトに対応できるようになり、それが年収アップにつながります。
設備設計の仕事に役立つ、比較的取りやすい資格には以下のようなものがあります。
- 電気工事士
- 計装士
- ボイラー技士
- 配管技能士
- 冷凍空調技士
- 排水設備工事責任技術者
業務との関連性の高い分野の資格を取得することで、設備設計の幅を広げることができるでしょう。
経験を積む
実務経験を積むことは、設備設計者として非常に重要です。経験を通じて得られる実践的な知識や技術は、教科書や資格試験の勉強では学べないものばかりです。
ただ実務経験を積むだけでなく、「意欲的に仕事に取り組む姿勢」が大切です。仕事に対する姿勢は、社内での評価に直結します。
また、意欲的に仕事に取り組むことでより多くのスキルや知識を吸収することができるので、資格取得などの際にも役に立つでしょう。
豊富な実務経験と意欲的な態度によって、より複雑で高度なプロジェクトに携わることができ、年収アップにつながります。
転職する
適切なタイミングでの転職は、キャリアアップと年収アップの大きなチャンスです。特に、自分のスキルや経験が評価される企業への転職は、大幅な年収アップにつながることがあります。
会社によっては、どれだけ努力をしても思うような年収を得ることができない可能性も。このような場合には、思い切って大手企業へ転職をすることで、年収をアップさせられるかもしれません。
転職市場の動向を常にチェックし、自分の価値を最大限に発揮できる機会を見つけることが重要です。
独立する
独立してフリーランスや自営業者として活動することも、年収アップのひとつの方法です。
独立することで、自分のスキルと経験を直接提供し、高い報酬を得ることが可能になります。
しかし、独立にはリスクも伴うため、十分な準備と計画が必要です。
設備設計の仕事探しのポイント
設備設計の仕事を探す際には、いくつかの重要なポイントを押さえておく必要があります。
ここでは、効果的な仕事探しのためのポイントを詳しく解説します。
- 自分のステージに合わせた求人を見る
- 給料だけで決めない
- 福利厚生をチェックする
- 条件にこだわりすぎない
項目ごとに見ていきましょう。
自分のステージに合わせた求人を見る
転職の際は、自分のキャリアレベルやスキルに合った求人を選ぶことが重要です。
例えば、キャリア初期の設備設計者であれば、実務経験を積むことを重視した求人を選ぶべきです。
一方、経験豊富な設備設計者であれば、より高度なプロジェクトや管理職のポジションを目指す求人が適していると言えます。
給料だけで決めない
給料は職業選択において重要な要素ですが、それだけで仕事を選ぶのは避けるべきです。
仕事の内容や将来的なキャリアアップの可能性、勤務地、ワークライフバランスなど、他の要素も総合的に検討することが大切です。
給料が高いということは、それだけ任せられる仕事の責任も大きなものになります。
仕事量も莫大であることが多く、給料だけで転職先を決めてしまって、プライベートの時間がなく後悔する例も少なくありません。
福利厚生をチェックする
福利厚生は、長期的なキャリア形成において重要なポイントです。
健康保険、退職金制度、育児支援など、自分のライフスタイルに合った福利厚生を提供している企業を選びましょう。
条件にこだわりすぎない
柔軟な姿勢で条件を検討することが、より良い職場選びにつながります。
特に、キャリアの初期では、多少の条件の妥協を通じて、経験を積むことが将来のキャリアアップにつながることもあります。
理想の条件にこだわりすぎることなく、柔軟に対応する姿勢も必要です。
まとめ
設備設計の分野は、専門性が高く、経験やスキルによって年収が大きく変わるため、自分のキャリアをしっかりと考え、適切な戦略を立てることが重要です。
難関資格の取得や経験の積み重ね、適切な転職、さらには独立という選択肢も含め、多角的にキャリアを形成していくことが求められます。
また、仕事探しにおいては、給料だけでなく、仕事内容や将来的なキャリアアップの可能性、福利厚生など、さまざまな面から職場を評価することが大切です。
柔軟な姿勢で自分にとって最適な職場を見つけることが、長期的なキャリアの成功につながるでしょう。